作品名
|
『青の軌跡』
インタラクティブアート
|
作者氏名・プロフィール
|
鈴木太朗
1973年東京葛飾生まれ。
機械、電子部品を使用し水など自然のものを表現素材にした時間軸のある作品を制作。
2000年、東京藝術大学卒業制作展デザイン賞。
同作品、気泡表示システムを著作権登録。
文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に。
その後アジア・デジタルアート・アワード部門大賞、世界水フォーラム作品展示。
芸術科学会DiVA展大賞ほか受賞、出展多数。現在、東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程。
|
作者コメント |
作品「青の軌跡」は "風" をモチーフとし、デジタル制御によるアナログでのアウトプットを表現手法としています。
最終出力を自然媒体にすることで、デジタルでは表現することの出来ない「アナログならではの良さ」を追求し、デジタル制御を感じさせない表現にすることが本制作の狙いです。
制作意図を御理解頂き、文化庁メディア芸術祭奨励賞という名誉ある賞を受賞したことを大変嬉しく思います。
|
贈賞理由 |
暗くした空間の中央には白い台が置かれ、その周囲で人が動くと青い光のパターンが幻想的に変化する。
白い薄布で覆われた天板の内部にはマトリックス状に四角い凹みが配置され、その中の小さなプロペラが回り始めると布が風を受けてわずかに持ち上がるために、凹みの奥からの青い光が柔く広がる。
意外性のあるアイディアで、竹とんぼのようなプロペラがこんな変化を可能にするのが面白い。
風と布というアナログな素材が生きている。
|