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第3回 文化遺産防災アイデアコンペティション
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受賞作品発表 2011年7月 |
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>> 募集要項。参考としてご覧下さい。(終了しています)
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歴史都市に多く残されている文化遺産は、ここ数十年間の都市構造の変化によって、地震や洪水、火災、あるいは土砂災害などの自然災害にさらされています。同コンペは、都市の中で潜在的な災害のリスクにさらされている文化遺産の防災機能を向上させつつ、よりよい都市環境づくりにつながるデザインやアイデアを募集するもの。立命館大学歴史都市防災研究センターの主催で2009年度から開催され、今回で第3回目を迎えます。
全国から応募された45作品より選抜された10作品に対して公開講評会が行われ、その後の審査員による協議を経て、入賞作品10点が決定しました。
ここでは、入賞作品10点をご紹介します。
【受賞作品】
・最優秀賞 : 該当なし
・優秀賞 : 3 作品
・佳作 : 4 作品
・特別賞 : 3 作品
【主催】
立命館大学歴史都市防災研究センター(文部科学省G-COE文化遺産防災学推進拠点)
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優秀賞
【 際を巡る水景 】
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審査/審査員(敬称略・五十音順) |
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足立裕司(神戸大学工学部教授・自然科学研究科教授・国際協力研究科教授)
大窪健之(立命館大学理工学部教授)
佐々木葉二(京都造形芸術大学環境デザイン学科教授)
髙田光雄(京都大学大学院工学研究科教授)
土岐憲三(立命館大学教授、理事長顧問、立命館大学歴史都市防災研究センター センター長)
吉川哲雄(「堀川と堀川通りを美しくする会」会長、京都堀川ライオンズクラブ第35代会長)
※諸般の事情により審査委員の構成に変更がありました。
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審査員による講評 |
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今回は課題の規模と対象範囲を広く設定したため、様々な視点からの回答が試みられており、レベルの高いものや、なるほどと思わせる作品が散見された。
優秀賞となった3点は、それぞれ、河川空間という土木的規模の中に繊細で仮設的な建築を配置し、単調になりがちな場所に個性を持たせつつ様々な水との関係を構築した点、紫明通りに注目して細やかなアクティビティを提案し、同時にその日常空間の延長線上に災害時の活用方法を丁寧に接着した点、かつての神泉苑通りに社寺が連なることに着目し、その水と緑の空間を連続体として再構築した点など、独自の視点で都市軸の資質を発展させた総合力が高く評価された。いずれも最優秀の受賞には至らなかったが、他にないオリジナリティを持っており、それぞれ、災害時に水を如何に汲み上げるのか、大規模な地盤の掘り下げをどう実現するのか、水と緑の帯を周辺地域とどのように関係づけるのか、など、もう一歩の掘り下げがあればどれも最優秀賞となり得るポテンシャルを持っていたように思われた。
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*各作品をクリックすると、全画像がご覧いただけます
(作品名、受賞者名)
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extention of river -防災拠点を内包する文化的都市軸としての堀川-
代表:久米貴大(立命館大学大学院)
協同:坂上匡寛、西浦吉起、吉田 誠、葛城冬馬、廣瀬徳郎、眞茅亮佑
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神泉水系共同帯
代表:李鹿路(東京大学)
協同:中島弘貴、国枝 歓、篠本 快
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木漏れ日の注ぐまち
代表:山崎拓(滋賀県立大学大学院)
協同:吉岡一弥、小山菜々美
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森の歴史街道
代表:波利摩星也(東京理科大学大学院)
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ripple -堀川と人が繋がる時-
代表:石井佑介(京都造形芸術大学大学院)
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堀川回遊交差点
代表:石崎智貴(京都造形芸術大学大学院)
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水脈がつむぐまち
代表:角矢洋平(神戸大学大学院)
協同:辻井成美、細川未沙来、行本江李紗
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大きな水たまりと小さな水たまり
代表:市橋克明(大阪工業大学大学院)
協同:久下大志
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竹の系譜
代表:坂本達典(工学院大学)
協同:殿村勇貴、西澤章太
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