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受賞作品発表 2010年10月
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同コンペは、株式会社アーバネットコーポレーションが主催する学生限定立体アートコンペティションです。このコンペの特徴は、最優秀作品を買い上げ、マンションの共有空間に常設展示するという点です。これまで日本には、こうしたシステムの学生向けコンペがほとんど無いため、各方面から高く評価されています。
最優秀賞に輝いたのは、宮原 嵩広さんの「A.S.series 『第二の扉』」。今回の募集は、アルコーブに立体作品の提案をするというものでしたが、宮原さんの作品は、アルコーブをシリコンとウレタンで手作りされた一枚の石でぴったり埋め込んだデザイン。これはプロポーザルの条件を一種覆すようなものでもあり、審査員に衝撃を与えました。また、作品の完成度も高く評価され、今回の受賞に至りました。
オランダで10年程前に出来た新しい法律で、「ある程度の規模以上の建物を作る場合、総工費の一部を必ず美術作品に使わなければいけない」という決まりがあるそうです。日本では、そういった美術をサポートするようなインフラを作るところまではまだ達していません。このコンペを通して、街にアートが広がっていく事を期待します。
過去の受賞作品
第9回 学生限定立体アートコンペ アート・ミーツ・アーキテクチャー・コンペティション(AAC)
第8回 学生限定立体アートコンペ アート・ミーツ・アーキテクチャー・コンペティション(AAC)
応募作品総数: 27 点
入賞作品総数: 10 点
主催: 株式会社アーバネットコーポレーション
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最優秀賞作品 【 A.S. style「第二の扉」 】
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賞・賞金 |
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●最優秀賞 (1点) 賞金総額50万円(美術旅行費含む)
●優秀賞 (2点以上) 賞金10万円
●入選 (8点以上) 5千円のQUOカードまたは図書カード
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審査/審査員(敬称略) |
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新見 隆(デザイン・美術評論家、キュレーター)
植松奎二(芸術家)
千葉由美子(ユミコチバアソシエイツ代表)
服部信治(主催会社 代表取締役社長)
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*各作品をクリックすると、全画像がご覧いただけます
(作品名、作者名、素材、コンセプト)
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A.S. style「第二の扉」
宮原嵩広(東京藝術大学大学院 美術学部 彫刻科)
シリコーン、ウレタン、その他
私はシリコーンなどを用いて石など自然物を制作しています。始めは美術に対する疑問から制作を始めましたが、最近では今を生きる自分自身が抱える不安からかもしれないと考える様にもなりました。たとえば何か調べている時インターネットなどの情報だけで済ませてしまうことがある。記憶とデータ保存の混同、生である(実際に体感する)必要性に疑問さえ感じてしまう。
しかし、確かに感じる原石や原木などから発せられる言葉。データにはならなものをイミテーションすることはどこか現代の矛盾、不安を表現できるのではないかと考え・・・(詳細を見る)
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セルメン
堀 康史(多摩美術大学 美術学部 油画専攻 3年)
樹脂粘土、木材、鉄
コンセプト・ポイント : この作品は球状になったそうめんです。マンションのコンセプト文にある「相撲」「花火」などから作品テーマを「日本」に設定しました。そこで選んだ素材が、食品サンプルです。日本で生まれた食品サンプルはキーホルダーやストラップになったり、手軽に作れたりと私たちに身近な物となっています。
また自分の家は落ち着く場所でならなければなりません・・・(詳細を見る)
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彩
小野真由 (多摩美術大学 美術学部 工芸学科 陶プログラム 3年)
陶
建物とエントランスに調和しやすい、モノトーンが相応しいと思った。
しかし、人々を送りだし、迎える場所には花のような彩があることも必要だ。そして元気を与えられるものが良い。
「無彩色で表現する彩り」 これを主なコンセプトとした。
白を基調とし、複雑な光と影を作る事で自然にできるモノトーン(無彩色)を見ることができる。
さらに、毎日目にするものだから・・・(詳細を見る)
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