Art Award おおたかの森 2025 結果発表
募集内容

FLAPS屋上に設置する、立体アート作品を募集します。

大賞作品(1点)を、流山おおたかの森S.C. FLAPS屋上 芝生のスペースに実際に設置します。(2026年2月頃に設置し約1年の展示を想定、期間は予定につき変更となる場合があります)

【大賞作品設置場所について】

  • 流山おおたかの森S.C. FLAPS屋上 芝生のスペース
  • 人々が集い、憩いの場となるような作品を期待します。
  • 設置場所
  • 流山おおたかの森S.C. FLAPS
  • ※詳細は「審査方法」ならびに「応募方法」をお読みください。
  • ※必ず「作品仕様」ならびに「応募上の注意事項」に記載の条件を確認してご応募ください。
審査員
  • 稲垣 立男
    コンテンポラリーアーティスト、法政大学国際文化学部 学部長・教授
  • 中間 理
    流山市役所総合政策部 マーケティング課 ブランディングマネージャー
  • 小沼 俊一郎
    流山おおたかの森S.C. 東神開発株式会社 SC事業本部 千葉事業部長
  • 大賞 1点 : 賞金20万円
  • 優秀賞 2点 : 賞金5万円
  • ※別途、一次審査通過者(上位5組)に作品説明パネルと模型の制作補助金を各5万円支給します(グループ応募の場合はグループ単位での支給)。
募集期間

2025年6月2日(月)~8月11日(月・祝)23:59まで

審査方法

一次審査:書類審査(PDFデータ、最終審査に進む5作品を選考)

  • ※一次審査通過者には作品説明パネル・模型を制作していただきます。

最終審査:2025年11月1日(土)~24日(月・振休)の期間中、作品説明パネル・模型の展示を行い、一般投票を実施

一般投票結果と審査員評価を踏まえ、大賞・優秀賞を選出

【作品説明パネル・模型について】

  • 作品説明パネル:A2サイズ/縦(PDFデータ)
  • ※PDFデータでご提出いただいたものを主催者にて出力、模型とあわせて展示を行います。
  • 作品模型:幅500×奥行500×高さ300mm以内
  • ※作品模型の搬出入は、主催者の指定する日時に、通過者の責任において実施していただきます。
  • ※その他、作品説明パネル・模型の詳細については、一次審査通過者にのみご連絡いたします。
応募総数

21点

大賞

おおたかの巣

「おおたかの巣」
杉浦 岳、関沢伸太郎、瀬島 蒼、杉浦麻理、下山達也、下山 順

<コンセプト>

オオタカが暮らした森から着想し、流山の豊かな文化と暮らしを育む“大きな巣”を提案します。空に向かって開くメガホンの形をした“巣”は、中に入ると大空を見渡す展望スペースに、外からは心地よい影を落とす庇(ひさし)になります。心地よい芝生に寝転びながら流山の空を見上げたり、庇の下で友人と談笑したり、屋上広場の楽しみ方を広げてくれる立体アートです。この作品が市民の皆様に愛され、流山の明るい未来を育む“巣”となれればと考えています。

優秀賞

LINE

「LINE」
Cosmopolitan/Workshop(橋本圭央、三輪和誠、八木佑平)

<コンセプト>

本作品の目的は、流山市の自然と来訪者の振る舞いが共生する空間の形成です。在来の植物種を練り込んだ日干レンガを積み上げることで、来訪者が成長していく植物に触れながら休息できるのみならず、周辺に広がる自然と人の結節点となる場所が生まれます。

また、在来種による効果的な緑化にくわえて、水平・垂直・髭根によって日干レンガ同士がむすびつき互いに自己補修していくことで、1年を通した設置に耐え、日々変化を楽しむデザインとなっています。

ブロックあそび

「ブロックあそび」
杉谷一考

<コンセプト>

手作業で柔らかな形に仕上げられ、カラフルな釉薬によりスポンジのような軽い質感が与えられたセラミックのブロックで構成したインスタレーションを展開する。モチーフは子供の頃のブロックあそびであり、作品に触れたり、座ったりして遊ぶことができ、その行為自体が作品を構成する。ブロックは動かせない「固定された風景」であるが、触れたり移動したりすることで子供の頃の記憶を蘇らせる装置となり、生き生きとした「記憶の風景」として立ち上がる。

審査員総評

  • 稲垣 立男

    撮影/御厨智也

    稲垣 立男(コンテンポラリーアーティスト、法政大学国際文化学部 学部長・教授)

    応募者のみなさま、本当にお疲れさまでした。
    また、投票にご参加くださったみなさまにも、心より感謝いたします。

    昨年度と比較して、今年の作品プランは、設置場所である屋外の芝生スペースとの関係もあって、人々が作品に直接触れ合うことのできる参加型の作品や、地域の自然や文化をテーマにした作品が多く寄せられた印象でした。各審査員もそうした点に着目し、街や人々と作品との関係について深く議論しながら審査を進めました。

    最終的には、おおたかの森を訪れたみなさんの投票によって入選作品が決まりましたが、この選考のプロセスそのものにも、人々との関わりが大切にされていると感じています。
    大賞となった「おおたかの巣」は、人々の集うおおたかの森にふさわしい作品です。優秀賞の「ブロックあそび」は遊び心に富んだ作品で、「LINE」は街と自然の関係性を体験できるユニークな作品でした。

    このコンペがこれからも続き、おおたかの森を訪れる人たちに親しまれ、長く愛される作品が生まれていくことを願っています。


中間 理(流山市役所総合政策部 マーケティング課 ブランディングマネージャー)

今年は、“人々が集い、憩いの場となるような作品”というテーマから、ただ鑑賞するだけではなく、作品に入り込んだり、触れられたり、ベンチになったり……様々な形でアートを体感できる作品が多いのが印象的でした。

流山おおたかの森はおかげさまで、流山市の賑わいを象徴する“顔”として発展を遂げてきました。駅前の森のまち広場は、いつ訪れても、親子連れの賑やかな声が響き渡っています。今回、大賞となった「おおたかの巣」は、そんな普段の流山市の光景に溶け込むような作品に感じました。アートのパワーで、また一つ、おおたかの森を象徴する憩いの場が誕生することを嬉しく思います。

流山のまちを盛り上げるような魅力的な作品を多数ご応募いただき、本当にありがとうございました。そして、今年も素敵なアワードを開催していただいた東神開発株式会社様に、感謝申し上げます。


小沼 俊一郎(流山おおたかの森S.C. 東神開発株式会社 SC事業本部 千葉事業部長)

このたびは「Art Award おおたかの森 2025」立体アート部門に多数ご応募いただき、誠にありがとうございました。今回は立体部門として2回目の開催となり、優秀作品の展示場所はFLAPS館の屋上を予定しております。展示場所にふさわしい素晴らしい作品が多数寄せられました。

その中から一次選考を通過した5作品をショッピングセンター内に展示し、一般のお客様による投票を実施いたしました。その投票結果を踏まえ、大賞を決定いたしました。大賞に選ばれた「おおたかの巣」は、FLAPS館屋上のシンボルとなり、多くのお客様に喜んでいただけるものと確信しております。

今後も流山おおたかの森S.C.は、このようなアートアワード等を通じて、地域の文化醸成に取り組んでまいります。来年以降も皆様からのご応募を心よりお待ちしております。