流山おおたかの森S・C グラフィックアワード2022
募集内容
  • 「GROW UP」をテーマとした平面作品
  • ※イラスト・コラージュ・写真など形式は問いません
  • ※データ提出のみの受付となります
審査員
  • 坂崎千春
    絵本作家、イラストレーター
  • 河尻和佳子
    流山市総合政策部 マーケティング課 課長
  • 小池 貴
    流山おおたかの森S・C 東神開発株式会社 千葉事業部長
  • 大賞 1点 : 賞金20万円
  • 優秀賞 2点 : 賞金5万円
  • 入選 7点 : 賞品・記念品など贈呈
  • ※入選作品を流山おおたかの森S・Cにて展示し、投票結果と審査員評価を踏まえ、大賞・優秀賞を決定します。
募集期間

2022年7月7日(木)~9月19日(月・祝)23:59まで

審査方法

一次審査:最終審査で展示を行う入選作品10点を、審査員により選考します。

最終審査:入選作品10点をA2サイズで出力し、2022年11月5日(土)~20日(日)の期間中、流山おおたかの森S・Cにて展示し、一般投票を行います。
審査員評価と投票結果を踏まえ、大賞・優秀賞を決定します。

応募総数

108点

投票総数

849票

大賞

春風

「春風」
山口慶二

おおたかの森にはまだ行ったことはありませんが、ネットで調べると個々の建物が非常に個性的であることを知り、それらが集合した時にどんなに素敵な街が形成されるだろうと想像しながら制作しました。野鳥が生息する水辺等の自然を維持し、駒木諏訪神社などの伝統や文化を継承しつつ画面上方に向かい成長を続けている街の様子を表現しました。成長の象徴として鷹の親子を忍ばせました。

優秀賞
  • みんなで育むおおたかの森

    「みんなで育むおおたかの森」
    neco

    流山おおたかの森は、さまざまな方が住み、訪れ、時間を過ごし、それによって未来へ育まれていく森のような場所だと思います。これからも、訪れた人みんなの活動によって、芽吹いた森が育まれていくことを願っています。

  • grow together!

    「grow together!」
    片山梨子

    テーマが「GROW UP」とのことで、私は「成長」には誰かの助けが欠かせないものだと思います。一人でも成長することはできるかもしれませんが、人と助け合うことでより良い成長に繋がると考えています。その考えをデザインに入れてみました。見つめ合う鷹の親子、両端にある人の手など、すべてに寄り添いながら成長する様子を表現しました。

入選
  • EGG AND DANCE

    「EGG AND DANCE」
    管 拓也

    今までの流山おおたかの森を内包する卵をカラフルに描きました。常に成長し常に新しく生まれ変われる大きな鳥が生まれる卵の周りでその成長や誕生を喜びながら楽しそうに踊っている人たちをイメージして制作しました。

  • 希望のたまご

    「希望のたまご」
    貴田レオン

    子どもたちよ。安心してさー産まれておいで。ここには豊かな自然と私たちを守ってくれる人間もたくさんいるよ。勇気を出して風の香り雲の流れる音太陽の暖かさも待っているよ。新しい世界には雛に会いたい親鳥の待ち遠しい気持ちを描きました。たまごの中には命と希望が育っています。

  • あなたのまち、わたしのまち、みんなのまち。

    「あなたのまち、わたしのまち、みんなのまち。」
    鹿野里美

    “おおたかの森”の木々が、まちで生活している人々を巻き込んで大きく成長し、そのような豊かな自然の中でたくさんの人が思い思いに楽しみ、生活している様子を描きました。この“森”の中で過ごす人々の中には、自分自身とすがたを重ねる人もいるのではないでしょうか。

  • つなぐ

    「つなぐ」
    武藤真一郎

    「街」と「自然」をつなぐのは「人」「人」が示す手話は「つなぐ」「街」「自然」「人」を「つなぐ」ことにより、共に生き、共に成長するそんな思いを込めた作品です。

  • とびたつとき

    「とびたつとき」
    藤田彩花

    2022年は流山おおたかの森S・Cが一旦の完成を迎えるということで、「日の出」を用いて祝福とさらなる飛躍を願い、制作しました。豊かな自然、築き上げてきたおおたかの森から、大鷹が光の軌跡を描きながら飛ぶ様に、明るい未来を重ねました。

  • 共に歩く

    「共に歩く」
    山元美柚

    人の成長と共に寄り添うおおたかの森の様子をイラストで表現しました。暖かみのある風景にするために、人々の表情や配色、タッチにこだわりました。

  • 花開け!

    「花開け!」
    真角エゼ

    おおたかの森S・Cが開業15周年ということもあり、ハード面の建物、人の成長などを年号別に表現してみました。また街、人が未来に向かってさらに前進できるようにと願いを込めて光をモチーフにして描きました。「流山」に住んでらっしゃる方、またはじめてこの街に来られる方に、おおたかの森の今までの発展と成長を感じていただければ幸いです。

審査員総評
  • 坂崎千春

    撮影/黒澤義教

    坂崎千春(絵本作家、イラストレーター)

    グラフィックアワードの平面部門が4回目を迎えることができ大変嬉しく思います。今年のテーマは「GROW UP」。成長のエネルギーが感じられる作品を中心に選んでみました。

    大賞の山口慶二さんの「春風」は、街と自然の様子が多層的に重ねられ、今の街の様子を見事に表しているだけではなく、過去から未来へと続く流れの中に今がある、ということが感じられる素敵な作品でした。

    片山梨子さんの「grow together!」は、森と街を表現したグリーンの色調にイエローとマゼンタが加わって鷹の黒も効いていて、色の響きあいがとても美しいです。

    necoさんの「みんなで育むおおたかの森」は、さまざまな人たちが集まり街を育んでいく様子が感じられる楽しいデザインです。GROW UPの文字が少しだけ強く感じました。文字とイラストのバランスを調整するともっとよい作品になると思います。

    文字とイラストを組み合わせた作品は全体の3割ぐらいありましたが、文字を組み合わせるのは難易度が高いと個人的には思っています。イラストが料理だとすると文字は調味料のようなもの。調味料が料理にほどよくかかっていると美味しいですが、かけすぎたり味が合わなかったりすると料理が台無しに。

    美味しく調理された作品を来年もお待ちしています。


河尻和佳子(流山市総合政策部 マーケティング課 課長)

流山市は、人口減少社会の中で人口増加率が全国市の中で6年連続1位、年少人口(15歳未満)の増加数も全国1位と、賑わいや活気が創出されています。

今後は、「都心から一番近い森のまち」として緑豊かな住環境や快適な都市環境の整備を進めていくことに加え、多様性社会を目指し、多くの市民の皆さまに引き続き「住み続ける価値の高いまち」と思っていただけるよう取り組んでいきます。

本グラフィックアワードの素晴らしい作品が街なかでみられることによって、住み続ける価値が高まっていくことを期待しています。今年の応募作品も大変レベルの高いものでした。

このような文化やアートにかかわる活動を、まちづくりの視点で継続しておられる東神開発株式会社さまに感謝申し上げます。


小池 貴(流山市おおたかの森S・C 東神開発株式会社 千葉事業部長)

本年無事4回目のグラフィックアワードを開催することができましたが、例年同様多くのご参加をいただきましたこと主催者として深く御礼申し上げます。今年度は「GROW UP」をテーマに募集させていただき、数多くの方々にご参加いただくことができました。作品につきましては、年々全体レベルが上がっており、どれも甲乙つけ難く、入選10作品の選定には審査員一同、大変苦慮したというのが正直な感想です。

その中で今回大賞に選ばれました「春風」は、一枚の絵の中に、流山市の発展の軌跡がしっかりと凝縮されており、とてもワクワクする素晴らしい作品であると感じました。

弊社は本年6月のANNEX2、GREEN PATHの開業をもってハード面の開発は一区切りを迎えました。今後はコミュニティとサスティナビリティをキーワードに、流山カルチャーの創造、SCとしての社会的価値の創出を通じてエリア全体の価値を高める街づくりに取り組み、流山市のさらなる発展に少しでも寄与していければと考えております。

今後とも変わらぬご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。

総括

流山おおたかの森S・C グラフィックアワードは、多様なクリエイター・地域の方々との共創により、地域に文化的な土壌を育てることを目指す、地域参加型のまちづくりの取り組みです。

4年目を迎えた平面グラフィック部門では、今回のテーマを「GROW UP」に設定。
「これまでの“まちの成長”、このまちに住む“人々の成長”を振り返るとともに“さらなる成長”を目指す」そんなメッセージを込めた、このまちの未来を後押しする作品を募集いたしました。地域参加型の審査プロセスを重視し、応募総数108点のうち、一次審査を通過した入選作品10点は流山おおたかの森S・Cにて展示し、一般投票を行いました。

一次審査では、三つの審査基準『文化のまちづくりを先導するポジティブな表現、地域のシビックプライドを高めるクオリティ、地域の創造力を刺激する独創性・芸術性』に基づき、審査員により最終審査へ進める10作品を選定。大賞1点・優秀賞2点は、最終審査となる地域の皆さまの一般投票で決定いたしました。連日多くの方に投票いただき、まさに地域参加型の取り組みとなりました。

今後につきましても、本アワードを起点として、さまざまな形で地域とクリエイターとの接点を創出し、文化の土壌づくりに向けた展開を模索してまいりますので、引き続きご注目いただけますと幸いです。

本アワードにご参加いただきましたすべての皆さまへ、心よりお礼申し上げます。