流山おおたかの森S・C グラフィックアワード2021
募集内容
  • 大賞作品、特別賞作品の計3点を、2022年度のフロアガイドの表紙に採用します。
  • ※イラスト・コラージュ・写真など形式は問いません
  • ※データ提出のみの受付となります
審査員
  • 坂崎千春
    絵本作家、イラストレーター
  • 河尻和佳子
    流山市総合政策部 マーケティング課 課長
  • 小池 貴
    流山おおたかの森S・C 東神開発株式会社 千葉事業部長
  • 大賞 1点 : 賞金20万円
  • 審査員特別賞 1点 : 賞金5万円
  • SNS特別賞 1点 : 賞金5万円
  • 入選 7点 : 賞品・記念品など贈呈
  • ※入選作品を流山おおたかの森S・Cにて展示し、投票結果と審査員評価を踏まえ、大賞・特別賞を決定します。
  • ※投票結果、審査員評価、SNS選考結果を踏まえ、大賞・特別賞を決定します。
募集期間

2021年7月8日(木)~9月23日(木・祝)23:59まで

審査方法

一次審査:SNS選考のいいね数・RT数を参考に、最終審査で展示を行う入選作品10点を、審査員により選考します。

最終審査:入選作品10点をA2サイズで出力し、2021年11月6日(土)~21日(日)の期間中、流山おおたかの森S・Cにて展示し、一般投票を行います。
投票結果、審査員評価、SNS選考結果を踏まえ、大賞・特別賞を決定します。

応募総数

150点

投票総数

1323票

大賞

みんなで作るおおたかのまち

3 「みんなで作るおおたかのまち」
小出 華

流山市の第一印象は、人々と自然をとても大切にしている街だと思いました。
自然が溢れ、たくさんの動物たちが住むおおたかの森は、とても綺麗なところです。
この素敵な街を、これからもみんなで作り、守って欲しいという思いで描きました。

  • 審査員特別賞

    ハロー おおたかの森

    5 「ハロー おおたかの森」
    奥村太陽

    飛行機や鉄道の窓から目的地が見えたときの高揚感をテーマに制作しました。色使いに特に力を入れており、例えば、手前のショッピングセンターを強調するために、奥の建物は青系統の色で着彩しています。

  • SNS特別賞

    いのちを 育む 森のまち

    8 「いのちを 育む 森のまち」
    Shibuzoh.

    子育て中のご家庭に向けたコンセプトの町づくりから、子育てをしている「おおたか」と「人の家族」、そして「森と町」をイメージして描きました。「たくさんの命の芽がここから生まれ、豊かな町としてこれからも育ちますように」と願いを込めています。木の幹は、SC本館とFLAPSをつなぐウッドデッキの雰囲気から、人の手で作られた森の町をイメージして制作しました。

入選
  • 故郷になる街

    1 「故郷になる街」
    永岡みつき

    ここに住む人々にとっては、おおたかの森が故郷の森になります。ここで生まれた子どもたちにとってはここで集い遊んだ経験が、大人になってから故郷の思い出になっていきます。この物語が世代を超えてつながっていくことを願い、たくさんの人たちを描きました。子どもたちの飛ばす紙飛行機に未来への夢を託しました。

  • 街の彩

    2 「街の彩」
    中村勇人

    豊かな緑の環境、人々の安全・快適な暮らし、さまざまな命が育まれる。
    自然と人との共生関係が築ける街づくりに「彩」を与えてくれる「おおたか」を表現しました。

  • Cafe in the forest

    4 「Cafe in the forest」
    倉羽博之

    ショッピングや飲食にも行きづらい日々が続いていますが、そろそろ回復するのを心待ちにしています。森の中の素敵なお店に行ける日に期待して描かせていただきました。

  • ヨリミチ

    6 「ヨリミチ」
    熊谷 蓮

    おおたかの森の美しい建物をイメージしてアイデアを出していきました。情報量の多さ、解放感を意識し、時間帯によって雰囲気が変わる印象があったので背景をグラデーションにして、朝から晩まで楽しめる場所を表現しました。

  • 私らしく暮らそう

    7 「私らしく暮らそう」
    いのうえちひろ

    仕事帰りに南口都市広場に寄ると、少し時間の流れが緩やかになったような、ほっとした気持ちになる人も多いのではないでしょうか。自然と都市の景観がバランス良く溶け込み、人々が思い思いの時間を過ごしています。ゆったりとしたこの街は、だからこそ、幅広い年齢層の家族が集い、さまざまな可能性と行動力も秘めています。「自然と共に過ごしながら自分らしい暮らし方のできる街」というイメージで制作しました。

  • 芽吹く街

    9 「芽吹く街」
    中原みお

    晴れの日も雨の日も豊かな自然と共にさまざまなことが混じり合いながら、芽を出し新たな環境を作っていき、羽ばたいていく様子を描きました。

  • 買い物って楽しいね

    10 「買い物って楽しいね」
    紗蟹然

    おおたかの森・SCの建物を背景に、欲しかったものを買ったとき・買ってもらえたときの嬉しさを風船を用いて表現しました。

審査員総評
  • 坂崎千春

    撮影/黒澤義教

    坂崎千春(絵本作家、イラストレーター)

    3回目を迎えることができ大変嬉しく思います。前回からさらに全体のレベルが底上げされてよい作品が多く見応えがありました。流山おおたかの森S・Cの発展と共に、このアワードも成長しているように感じます。

    大賞の小出 華さんの「みんなで作るおおたかのまち」は、おおたかのまちを中心に、人々、自然、動物たちが共存している様子が描かれた優しい印象の作品です。よく見ると森と人間が同じ優しい表情をしていて、育み、守っていくというイメージが伝わってきます。

    審査員特別賞の奥村太陽さんの「ハロー おおたかの森」は、ご本人のコメントにもある「飛行機や鉄道の窓から目的地が見えたときの高揚感」がよく表現されていてわくわくします。緑系の作品が多かった中、青系の着彩も目を惹きました。

    個人的に好きだったのは倉羽博之さんの「Cafe in the forest」です。おおたかの森全体を入れて構成する作品が多い中、カフェでおおたかの少女がお茶をするシーンを描いているのが新鮮でした。おおたかの帽子、ドレス、靴も素敵です。色調も美しく家に飾りたくなるような作品です。

    すべての作品にコメントするにはスペースが足りませんが、10作品に共通して感じられたのが、若い明るいエネルギーです。審査していて元気をもらえました。

    参加してくださった方々、ありがとうございました。


河尻和佳子(流山市総合政策部 マーケティング課 課長)

流山市は、人口増加率が全国市の中で5年連続1位、年少人口(15歳未満)の増加数も全国1位です。若い世代も増えて、賑わいが創出された「都心から一番近い森のまち」流山市には、新たな文化がこれから生まれていくでしょう。本グラフィックアワードは、その文化が生まれるきっかけになると思います。今年で3回目ということですが、イベントや企画は立ち上げるよりも継続していくことが大変です。流山おおたかの森S・C様がまちづくりの一員として腰を据えて取り組んでくださることに感謝しています。今回は特に、緑豊かで住みたい、住み続けたい流山市の魅力を表現された作品が多く、審査に時間がかかりました。このグラフィック作品をこれから街で目にできるのを楽しみにしています。


小池 貴(流山市おおたかの森S・C 東神開発株式会社 千葉事業部長)

本年無事3回目のグラフィックアワードを開催することができましたが、例年同様多くのご参加をいただきましたこと主催者として深く御礼申し上げます。本年は流山市様他とも連携させていただき、本グラフィックアワードを中心に、「流山おおたかの森 ART LINKS」と題し、エリア一体の複合アートイベントを開催させていただき、大いに盛り上がりました。作品につきましては、年々全体レベルが上がっており、どれも甲乙つけ難く、入選10作品の選定には審査員一同、大変苦慮したというのが正直な感想です。その中で今回大賞に選ばれました「みんなで作るおおたかのまち」は、人々と自然・動物が共生する様子が楽しく表現されており、現在コロナ禍で閉塞感が漂う中、地域の皆様の気持ちも明るくしてくれる素晴らしい作品であると感じました。

弊社も引き続き、南口駅前広場を改修いただいた流山市様とも連携させていただき、今まで以上に地域密着型のまちづくりを推進し、流山市の更なる発展に少しでも寄与していければと考えております。今後とも変わらぬご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。

総括

流山おおたかの森S・C グラフィックアワードは、多様なクリエイター・地域の方々との共創により、地域に文化的な土壌を育てることを目指す、地域参加型のまちづくりの取り組みです。

平面グラフィック部門では、地域参加型の審査プロセスを重視し、応募総数150点のうち、一次審査を通過した入選作品10点を流山おおたかの森S・Cにて展示し、一般投票1323票の結果を踏まえ、大賞1点、特別賞2点を決定しました。3年目の開催となる今回は、流山おおたかの森S・Cのフロアガイドの表紙を飾る平面グラフィックを募集。年間発行部数約10万部にのぼる施設を代表する媒体物として、地域のファーストインプレッションに貢献する、ポジティブな魅力を備えた作品が求められました。

一次審査では、三つの審査基準『テーマの理解、地域との親和性、独創性のある表現』に基づき、今年新たな試みであるSNS選考の結果を参考としながら、審査員により最終審査へ進める10作品を選定しました。

大賞作品は、最終審査の一般投票で最も地域の支持を集めた、小出 華様の作品「みんなで作るおおたかのまち」に決定しました。特別賞の2作品は、大賞を除いた入選作品9点のうち、審査員評価の最も高かった作品を審査員特別賞、SNS選考にて最も「いいね」を集めた作品を、SNS特別賞として決定しました。

大賞・特別賞として選ばれた作品は、2022年以降のフロアガイドの表紙をはじめとした媒体物や、ノベルティ等のグラフィックとして、順次採用検討を進めてまいります。皆さんの手で選んだ作品が、まちへ羽ばたいていく日を是非楽しみお待ちいただければと思います。

今後につきましても、本アワードを起点として、さまざまな形で地域とクリエイターとの接点を創出し、文化の土壌づくりに向けた展開を模索してまいりますので、引き続きご注目いただけますと幸いです。

本アワードにご参加いただきましたすべての皆さまへ、心よりお礼申し上げます。