流山おおたかの森S・C グラフィックアワード2020
テーマ

第2回のテーマは「NEW STAGE」
・このまちに住む人々の憩いの場として日常に溶け込む、生活の“舞台(ステージ)”
・まちの玄関口としてたくさんの人々を迎え、賑わいの中心となる、交流の“舞台(ステージ)”
・市内外の多様なアイデアやカルチャーの受け皿となる、活動と発信の“舞台(ステージ)”

審査員
  • 坂崎千春
    絵本作家、イラストレーター
  • 河尻和佳子
    流山市総合政策部 マーケティング課 課長
  • 小池 貴
    流山おおたかの森S・C 東神開発株式会社 千葉事業部長
  • 大賞    1点 : 賞金20万円
  • 優秀賞   2点 : 賞金5万円
  • 入選    7点 : 賞品・記念品など贈呈
  • ※入選作品を流山おおたかの森S・Cにて展示し、審査員評価と投票結果を踏まえ、大賞・優秀賞を決定します。
  • ※大賞・優秀賞作品は、流山おおたかの森S・Cおよび流山市の媒体物やノベルティ等に活用させていただく可能性があります。
募集期間

2020年7月8日(水)~9月22日(火・祝)23:59まで

審査方法

一次審査:最終審査で展示を行う入選作品10点を、審査員により選考します。

最終審査:入選作品10点をA2サイズで出力し、2020年11月6日(金)~23日(月)の期間中、流山おおたかの森S・Cにて展示し、一般投票を行います。

審査員評価と投票結果を踏まえ、大賞・優秀賞を決定します。

応募総数

202点

投票総数

1370票

大賞

ぼくたちの街の物語

5 「ぼくたちの街の物語」
ナカヤマアズサ

商業施設や行政だけでなく、街全体が一体となって次のステージに向かう姿を、物語の1ページのようなイメージで描きました。

緑豊かな自然と共存しながら、誰一人としてかけることなく街ごとワクワクする新しいステージの旅へ。この街で暮らす方にも、はじめて訪れた方にも、おおたかの森の魅力が伝わると嬉しいです。

優秀賞
  • いくつものストーリーが生まれる場所

    3 「いくつものストーリーが生まれる場所」
    蓮田桃華

    新施設を含め、新しくなった都市広場全体を大きなおおたかの卵に見立てて表現しました。卵の意味は「はじまり」。中には、思いおもいに過ごす人たちと、大切にされてきた豊かな自然が囲む憩いの場所が広がります。

    子どもがすくすくと成長できる環境がさらに整う中で、リニューアルしたこの広場を舞台に新たな命が誕生し、そこからいくつものストーリーがはじまっていく様子を描きました。

  • 新しいはじまりと、つづく暮らし

    10 「新しいはじまりと、つづく暮らし」
    庭月野加奈子

    新しくはじまるワクワクと、これからも続く毎日を、おおたかの森で。

入選
  • 開く! みんなの舞台

    1 「開く! みんなの舞台」
    笹本佳史

    扉が開かれた先に賑やかで楽しげな「流山おおたかの森駅南口都市広場」が広がり、期待感や高揚感、未来への希望を高めるイラストを制作しました。

  • カラフルに新しいステージを楽しもう

    2 「カラフルに新しいステージを楽しもう」
    佐々木美樹子

    オオタカと家族を組み合わせ楽しく派手な印象に。新しいステージへ。今までとはまったく違った印象のデザインにしました。

  • はばたけ! おおたかの森のNew Stageから!

    4 「はばたけ! おおたかの森のNew Stageから!」
    雨貝ちえ

    オオタカの大きな翼のステージで人々が翼をはばたかせています。子育て、カルチャー、交流、とそれぞれにNew Stageで皆が幸せいっぱい。おおたかの森でキラキラと輝き、翼を広げた人々の熱気が伝わるように、背景は情熱カラーにしました。

  • Step to the new stage

    6 「Step to the new stage」
    小林夏芽

    新しい場所、行ったことない場所へ行くことはとてもワクワクします。楽しみな気持ちが思わず表に出てしまうこともあると思います。豊かな森と新たに生まれる都市広場が共存していくおおたかの森へ向かう時、生き生きとした足取りになるだろうと思いその様子をカラフルに表現しました。

  • おおたかの森ステージへようこそ!

    7 「おおたかの森ステージへようこそ!」
    井上千裕

    おおたかの森に集まる人々の暮らしにスポットライトをあて、舞台をイメージして制作しました。

    私がここを訪れた時、新しい施設やマンション、おしゃれなカフェやショップなどの近代的な部分と、のびのび暮らせる自然とが両立している印象を受けました。暮らしやすいこの場所で、新たな生活の一歩を踏み出す、さまざまな世代の方が集まりつつあることを感じます。そんな人々の日常こそがステージであるという思いをビジュアル化しました。

  • GIFT BOX

    8 「GIFT BOX」
    昆野知彦

    街が新しく生まれ変わる期待感はプレゼントを開ける時のような心が躍る感情に近いものがあります。そこでギフトボックスをテーマとし、そこから展開される市民の暮らしの物語を描きました。箱から飛び出すのは生まれ変わった街で各々の人生の「ステージ」を謳歌して暮らすこれからの「市民=わたしたち」の姿です。

    この絵から毎日が新しい発見に満ち溢れ幸せで安心に暮らせる未来を思い描いていただけたら幸いです。

  • みんなでつくるこの街の広場

    9 「みんなでつくるこの街の広場」
    yuki kodaira

    流山おおたかの森に遊びに行くと感じるのは、穏やかな生活の雰囲気。

    この街を流れる穏やかな雰囲気は、自然にできたものではなく、街に関わる人々によってつくられてきたからこそではないでしょうか。2021年にリニューアル予定の広場も、この街に関わるさまざまな人々の手によって、年月が経つほどに、より居心地の良い場所につくられていくことを願い、この絵を描きました。

審査員総評
  • 坂崎千春

    撮影/黒澤義教

    坂崎千春(絵本作家、イラストレーター)

    コロナ禍で不安定な日々が続く中、無事に2回目を迎えることができました。前回よりレベルがぐんとあがり、見応えのある作品がたくさんありました。「NEW STAGE」というテーマに合わせて明るくカラフルな作品が増えた印象です(前回は緑を基調にしたものが多かった)。

    審査をするときは、添えられている文章を読まずに作品だけを見て選んでいるのですが、今回大賞になったナカヤマアズサさんの文章がとてもいいなあと感動しました。「緑豊かな自然と共存しながら、誰一人としてかけることなく街ごとワクワクする新しいステージの旅へ。」街を船に見立てて空に向かうさまが、作者の言葉通りのイメージを生み出していて美しい作品です。

    笹本佳史さんの「開く! みんなの舞台」が印象的でした。画面の中央に扉を配置してその先に人々向かっていく。皆後ろ向きで表情が見えないのに、楽しげで明るい様子が伝わってきて、とても好きな作品です。選ばれた10作品はどれも素晴らしく、ひとつずつ語りたいところですが字数オーバーです。一人じっくり愛でることにします。今回参加してくださった方々、ありがとうございました。


河尻和佳子(流山市総合政策部 マーケティング課 課長)

来春には、流山おおたかの森駅南口都市広場は新しい顔になり、より一層人と人をつなげる場になることを期待しています。今回のデザインは、それにふさわしい希望に溢れた、ワクワク感のあるものが多く、審査していてとても楽しい気分になりました。
また、今回2回目となり作品のレベルがより上がったと思います。これからも、アートの文化が香る流山になりますように。


小池 貴(流山市おおたかの森S・C 東神開発株式会社 千葉事業部長)

まずは主催者といたしまして、202点という多数のご応募をいただきましたこと深く御礼申し上げます。2回目となる今回は、テーマを「NEW STAGE」と題し、来春リニューアルを予定している「南口都市広場」のイメージビジュアルを募集させていただきましたが、どの作品もテーマに即した躍動感溢れる素晴らしいものが多く、昨年も作品全体のクオリティの高さには驚かされましたが、今年はさらに全体的にレベルアップされていることが印象として強く残りました。

弊社も南口都市広場の改装に併せ、来春「毎日に便利・遊び・楽しさ・にぎわいを」をコンセプトに、流山おおたかの森S・Cの別館となる「FLAPS(フラップス)」を開業させていただきます。今まで以上に地域密着型のまちづくりを推進し、流山市の更なる発展に少しでも寄与していければと考えております。今後とも変わらぬご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。

総括

開催2年目となる流山おおたかの森S・Cグラフィックアワード2020は、応募作品202点のうち一次審査を通過した入選10作品をS・C館内に展示し、一般投票により集まった1370票の結果を踏まえ、大賞1点、優秀賞2点を決定しました。

第2回のテーマは「NEW STAGE」として、2021年春にリニューアルを予定している「南口都市広場」のメインビジュアルを募集させていただき、本アワードの特色であるまちづくりとの連動性をより深めた設定としました。基本的な募集形式や地域参加型の審査プロセスは前年通りですが、「広場」という具体的なモチーフを示した点が昨年と異なりました。

入選作品の10作品は、3つの審査基準『テーマの理解、地域との親和性、独創性のある表現』を踏まえ、選出させていただきました。惜しくも入選に至らなかった作品の中には、クオリティ面で全く劣らない作品も多数ありましたが、「NEW STAGE」のテーマ性と合わせて、他と違った視点や表現が感じられる作品が選出されました。

最終審査の一般投票では、昨年の1028票を大きく上回る1370票と、たくさんのご参加をいただき、本アワードの目指す「文化の土壌づくり」への共感が少しずつ育ちつつあることを実感できる結果となりました。

本アワードは、まちの持続的な成長を支える「文化」を育てることを目指す、新しいまちづくりの取り組みとしてスタートしました。今後につきましても、受賞作品のビジュアル活用をはじめとした、文化の土壌づくりに向けたさまざまな展開を模索してまいりますので、引き続きご注目いただけますと幸いです。

本アワードにご参加いただきましたすべての皆さまへ、心よりお礼申し上げます。