流山おおたかの森S・C グラフィックアワード2019
テーマ

第1回のテーマは「はじめまして」
・これからこのまちと出会うたくさんの人々へ向けた“はじめまして”
・このまちに住む人々の、新しいきずなをつくる“はじめまして”
・このまちに集まる、新しい文化への歓迎をこめた“はじめまして”
・このまちを舞台とした新しい出会い、新しいつながり、そのはじまりを彩る作品をお待ちしております。

審査員
  • 坂崎千春
    絵本作家、イラストレーター
  • 河尻和佳子
    流山市総合政策部 マーケティング課 課長
  • 小池 貴
    流山おおたかの森S・C 東神開発株式会社 千葉事業部長
  • 大賞    1点 : 賞金20万円
  • 優秀賞   2点 : 賞金5万円
  • 入選    7点 : 賞品・記念品など贈呈
  • ※入選作品を流山おおたかの森S・Cにて展示し、投票により大賞・優秀賞を決定します。
  • ※大賞・優秀賞作品は、流山おおたかの森S・Cの媒体物やノベルティ等のビジュアルとして採用させていただく可能性があります。
募集期間

2019年6月26日(水)~8月30日(金)12:00

審査方法

一次審査:最終審査で展示を行う入選作品10点を、審査員により選考します

最終審査:A2サイズで出力し、2019年10月19日(土)~11月1日(金)の期間中、流山おおたかの森S・Cにて展示を行い、一般投票により大賞・優秀賞を決定します

応募総数

221点

投票総数

1028票

大賞

大きく育て

4 「大きく育て」 金川剛久

おおたかの森の町をツリーハウスに見立てて描きました。はじめてこの地を訪れたときSC前の大きなけやきの木が印象的でした。たくさんの緑の中で人が集まり、生活していく。けやき広場ではお祭りなどのイベントがある。新しいケーキ屋・パン屋がオープン。はじめての学校。公園では新しい友達との出会い。新しい命との出会い。はじめましてからはじまる「未来」にむけて、大きく育ってほしいという願いを込め制作しました。

優秀賞
  • 森で森と森にはじめまして

    5 「森で森と森にはじめまして」 倉羽博之

    街の中で暮らしながらも、豊かな自然と出会えるのは素晴らしいことです。特に首都圏の子どもたちはディスプレイの中だけでない体験ができる場所、機会が必要と思います。

  • N.O.M.

    8 「N.O.M.」 斉藤 豊

    「Nagareyama Otaka no Mori」の頭文字「NOM」を文字アートで表現いたしました。

入選
  • HAZIMEMASITE

    1 「HAZIMEMASITE」 SKY STAMP

    HAZIMEMASITEのアルファベットのスタンプのみで、流山市の駅の風景とそこに住んでいる住もうとしている人々の顔を描きました。空の上に、キズナ円満楽しい雰囲気を暗示するように、人々の顔を太陽のような円形に沿わしてレイアウト。なんか、こう、「粋な感じ」を目指しました。

  • おおたかの森の出会い

    2 「おおたかの森の出会い」 孫 靖博

    大鷹はこの町の代表で、自然豊かな森に飛び回っている。流山電鉄から都心につなぐつくばエクスプレスまで、ものすごく成長しているのがわかりました。自然が大好きの私にとって、この町に住めるのがとても幸せなことです。

  • たのしいってすぐ顔にでちゃうね

    3 「たのしいってすぐ顔にでちゃうね」 周戸夏音

    流山おおたかの森にははじめて来たのに、この町の子どもたちの笑顔を見ただけでどんな町なのかわかった気がした、そんな瞬間をイラストにしました。きっと流山市での暮らしが、子どもの笑顔を多彩にしています。

  • この街で

    6 「この街で」 井口かおり

    都内のアパート暮らし。期間限定なら我慢できるけどやはりずっと住むなら居心地の良い街が1番。そんな思いで私たち家族は3年前に流山に引越してきた。少し足を伸ばすとちょっとした自然が。田舎で育った私は子どもにも自然のある環境で育ってもらいたい。歴史ある街並みの風情や人の温かさも感じつつ、これから作り上げられる新しい街は夫も私もとても楽しみにしている。流山、良い街だな!

  • Nice to meet you.

    7 「Nice to meet you.」 太田サヤカ

    「はじめまして」は、ちょっぴりドキドキ、だけどワクワク。子育て真っ最中のご家族が多く訪れるこの場所での出会いは、もしかしたら子ども同士の「はじめまして」からはじまるかもしれません。はずかしいけど、勇気をもって誰かに話しかけようとしている、そんな大切な瞬間を切り取りました。壁には流山市のシンボルの植物「つげ」「つつじ」や、子育てに特化したショッピングモールをイメージしたモチーフをあしらいました。

  • Hello World!

    9 「Hello World!」 中島仁也

    8歳の息子が生まれたときのことを思い出して描きました。おおたかの森は子育てだけではなく、お父さんにもお母さんにも優しい町。子どもたちが、このおおたかの森で出会って、そして世界に羽ばたけるように願って、Hello World!

  • Nice to meet you, starting with seeds.

    10 「Nice to meet you, starting with seeds.」
    牧野央佳

    種ははじまりを意味するものと考え、種が芽吹き、花が咲くまでの過程を人と人とが出逢い、愛を育み、その愛が広がっていく中で、また新しい“はじめまして”がたくさん生まれていく様子を表現しました。

審査員総評
  • 坂崎千春

    撮影/黒澤義教

    坂崎千春(絵本作家、イラストレーター)

    審査するときに意識したのは、「はじめまして」のテーマを感じられること、デザインに新鮮な驚きと強さがあることでした。大賞の「大きく育て」は、町をツリーハウスに見立てて、緑豊かな町の暮らしのイメージを伝えています。たくさんの要素が描き込まれているのに散漫にならず、大きな木がまず目に飛び込んできて、そこから色々なお店や人々の様子を見ていくのが楽しいです。優秀賞の「森で森と森にはじめまして」は「自然」と「少女」が挨拶している様子を描いて、テーマの「はじめまして」が1番強く感じられる作品でした。「N.O.M.」は「流山おおたかの森」をアルファベットとおおたかでストレートに表現していて、パッと目に飛び込んでくる強さがありました。今回「はじまり」を彩る作品がたくさん集まりました。このコンテストがここから未来につながって、新しい文化の一端を担うことになればと願っています。


河尻和佳子(流山市総合政策部 マーケティング課 課長)

はじめての企画でもたくさんの応募があり、しかもどの作品もテーマである「はじめまして」がよく伝わりました。また、全体を通じて、緑や家族を表現したものが多かったので、今の流山らしさが感じられうれしくなりました。それだけに審査で絞っていくのは本当に大変でしたが、アートの視点でまちを見る大きな一歩だったと思います。


小池 貴(流山市おおたかの森S・C 東神開発株式会社 千葉事業部長)

まずは主催者といたしまして221点という想像以上の多数のご応募をいただきましたこと深く御礼申し上げます。すべての作品におきましてクオリティがとても高く、一次審査で10点に絞らせていただくのに、私を含め審査員一同大変苦労いたしました。このような中、今回流山市在中の方、そうでない方多数ご応募いただきましたが、「はじめまして」というテーマの中に、「流山愛」を強く感じる作品が大変多かったというのが非常に印象的でした。
弊社も流山おおたかの森S・Cを開業させていただき早12年が経過しましたが、今まで以上に地域密着型のまちづくり推進を行い、流山市の更なる発展に少しでも寄与していければと考えております。今後とも変わらぬご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。

総括

「はじめまして」という応募テーマは、1回目としては抽象的で難しいのではないかという懸念もありましたが、集まった作品はいずれも力作揃いの221点。たくさんのご応募を頂戴することができました。本アワードに込めた想いが、応募者の皆さまにしっかりと伝わり、作品を通してお応えいただいた結果と感じております。

入選作品の10作品は、3つの審査基準『テーマの理解、地域との親和性、独創性のある表現』を踏まえ、選出させていただきました。惜しくも入選に至らなかった作品についても、地域への深い愛情や、これからのまちづくりへの期待など、さまざまな想いが感じられるものばかりで、大変ありがたく、暖かい気持ちにつつまれた審査会となりました。

最終審査は、第1回という特別な一歩目を、地域の皆さまと共に踏み出すという参加型のプロセスを重視し、入選作品10点を流山おおたかの森S・Cにて展示し、一般投票により大賞・優秀賞を決定しました。2週間という短い展示期間ではありましたが、投票総数は1000票を超え、小さなお子さま連れのご家族の方や、古くから地域にお住まいと思われるご年配の夫婦の方など、さまざまな世代の方が投票用紙を片手に真剣な眼差しで作品をご覧になっている様子が印象的でした。幅広い世代の方々がこのまちに特別な関心を抱いていることが表れていたように思います。

本アワードは、まちの持続的な成長を支える「文化」を育てることを目指す、新しいまちづくりのはじめの一歩です。今後につきましても、受賞作品のビジュアル活用の検討を含め、文化の土壌づくりに向けたさまざまな展開を模索してまいりますので、是非、これからの展開につきましても引き続きご注目いただければ幸いです。

最後になりますが、本アワードにご参加いただきましたすべての皆さま、この度は誠にありがとうございました。