【結果速報】山手線駅名の切り絵作品が受賞 東京をテーマにしたポストカードコンテスト
3月4日、『ホテル龍名館東京』にて「TOKYO POSTCARD AWARD 2019」の授賞式が開催された。大賞は北海道に住む金子友里香さんの作品「Ring of Life」。山手線の駅名と花で緻密に作り上げられた切り絵作品だ。
同コンテストは、東京の御茶ノ水と日本橋に2館を展開する老舗ホテル運営の『龍名館』が主催。7回目の開催となった今回は「東京から生まれる」をテーマに、明るく魅力ある東京を世界へ伝えるポストカードを募集した。受賞7作品は実際にポストカードとなって客室やパブリックスペースで無料配布され、宿泊客がこのポストカードを国内外に送る際は切手代をホテルが負担する。
大賞の金子さんはこのコンテストには初挑戦。授賞式後のトークショーで、作品制作のねらいを「東京には年に数回訪れるが、来るたび建物が変わったり変化を感じる。進化を切り絵で表現しようと思い、東京の交通機関の象徴になる山手線の駅名を、ひとつなぎの切り絵にした」と話した。
審査委員長を務めたアートディレクターの芹沢高志さんは、作品について「最初は綺麗な作品という印象だったが、ふと字が目に入ってきた途端に、山手線が切り抜かれていると気づいて驚いた。技法だけで選んだわけではないが、二次元のポストカードに対して新しいアプローチだと思った」と評価。また、このコンテストについて「作品がポストカードになってホテルの各部屋に置かれ、宿泊客は自分の『東京』の記念をカードに託す。ホテル利用の中に組み込まれたアートという点が、良いなと思っている」とコメントした。
受賞作はこのほか、124名のホテルスタッフによる投票で選ばれた「龍名館特別賞」1点、宿泊客の投票1905票からの「お客様審査賞」2点、審査員特別賞2点、優秀賞2点(1点は審査員特別賞と同時受賞)が選出された。全7作品は登竜門の「結果発表」ページおよび公式ホームページで公開中だ。
公式ホームページ
https://www.ryumeikan-tokyo.jp/art-ryumeikan-tokyo/tpa2019.html