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2019/03/01 18:00

【結果速報】第22回文化庁メディア芸術祭『チコちゃんに叱られる!』などが大賞に

第22回 文化庁メディア芸術祭 大賞受賞作品第22回 文化庁メディア芸術祭 大賞受賞作品
左上:アート部門「Pulses/Grains/Phase/Moire」古舘健
右上:アニメーション部門「La Chute」Boris LABBE
左下:「チコちゃんに叱られる!」/『チコちゃんに叱られる!』制作チーム
右下:マンガ部門 「ORIGIN」Boichi

文化庁は3月1日、「第22回メディア芸術祭」の受賞作品を発表。エンターテイメント部門ではNHKのTV番組「チコちゃんに叱られる!」が大賞に輝いた。

同祭は、アート・エンターテインメント・アニメーション・マンガの4部門で優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の展示会や関連イベント行う、メディア芸術の総合フェスティバル。過去の受賞作品は「crt mgn」(Carsten NICOLAI 2013年)、「シン・ゴジラ」(庵野秀明・樋口真嗣 2017年)、「この世界の片隅に」(片渕須直 2018年)、「バガボンド」(井上雄彦・吉川英治 2000年)など。

今回は2018年8月1日から10月5日まで作品募集期間が設けられ、これまでで最多となる世界102の国と地域から、4,384作品の応募があった。各部門の大賞および、長年メディア芸術分野に貢献した方を称える「功労賞」は以下の通り。

各部門大賞

  • アート部門
    「Pulses/Grains/Phase/Moire」古舘健[日本]

    300台超のスピーカーとLEDライトを使用した、大規模なサウンドインスタレーション
  • エンターテイメント部門
    「チコちゃんに叱られる!」
    『チコちゃんに叱られる!』制作チーム[日本]

    何でも知っている5歳の女の子「チコちゃん」が、素朴な疑問を解き明かすTV番組
  • アニメーション部門
    「La Chute」Boris LABBE[フランス]

    ダンテの叙事詩『神曲地獄篇』に着想を得た短編アニメーション
  • マンガ部門
    「ORIGIN」Boichi[韓国]

    2048年の東京を舞台に、AI搭載ロボットが闘争を繰り広げるSF作品

功労賞

  • 池田宏さん(アニメーション演出家)
    『魔法使いサリー』『ひみつのアッコちゃん』などを手がける
  • 呉智英さん(論評家)
    マンガ評論のさきがけ
  • 小池一子さん(クリエイティブディレクター)
    「無印良品」の創設に携わるなどデザイン分野の日本のあり方をつくった
  • 三田村畯右さん(筑波大学名誉教授)
    ユニークなメディア芸術教育を展開し、多くのアーティストを輩出

なお、受賞作品展は2019年6月1日から16日まで、東京・お台場の日本科学未来館を中心に開催される。

公式ホームページ
http://festival.j-mediaarts.jp/

※Pulses/Grains/Phase/Moireのe、Boris LABBEのEはアキュート・アクセント付きが正式表記。

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