【イベント】アニメ原画や最新技術がズラリ 「メディア芸術祭受賞作品展」開催中
6月13日から24日まで、東京・六本木の国立新美術館で「第21回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展」が開催中だ。アート・エンターテインメント・アニメーション・マンガの4部門の受賞作品170点以上と、日本のメディアアートを確立してきた方に贈られる功労賞の功績が一挙に展示されている。開幕前日の6月12日には内覧会も開かれ、「登竜門」編集部も熱気あふれる会場の様子を取材してきた。
同芸術祭は文化庁主催のもと、優れたメディアアート作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバル。1997年から開催されており、今年は世界98の国と地域の4192作品から受賞作品が選出された。
受賞作品展は、6月24日まで東京・六本木の国立新美術館を中心に開催される。同展のポイントは2つ。
ポイント1 膨大な設定資料の展示!構想が作品になる過程が見える
まずひとつは、制作前のスケッチや設定資料などの展示が豊富で、クリエイターが構想をかたちにするまでに何を考え、何をどのようにつくってきたか、その過程がつぶさにわかることだ。各作品のファンはもちろん、「登竜門」読者をはじめ“なにか”を作ろうとするすべての人の参考になるだろう。
ポイント2 体験型作品で“時代(いま)”を体感
もうひとつのポイントは、現代社会をとりまくシステムや最先端の技術を体験できる展示が、今年は特に多いこと。アート部門では、インターネット、メモリー、アルゴリズムといったものを解釈した展示に触れられる。エンターテインメント部門ではAI、VR、ニューラルネットワークといった最先端の技術そのものを最大限に駆使したゲームやガジェットの展示が多数。同祭のキャッチコピー「“時代(いま)”を映す」の言葉通り、芸術を媒介にして、時代を構成するテクノロジーを体感できる。
まだまだ紹介したい作品が尽きない。内覧会で取材した展示の一部は「登竜門」Facebookでも紹介しているが、できればぜひ会場でメディア芸術の“いま”を体感して欲しい。期間中は、鑑賞ツアーやワークショップも実施される予定だ。
開催概要
期間:2018年6月13日~6月24日
会場:国立新美術館 (東京都港区六本木7-22-2)ほか
入場料:無料
※国立新美術館での展示時間:10:00~18:00(金・土は20:00まで/入場は閉館30分前まで、6月19日は休館日)