ニュース
2017/12/04 10:00

【レポート】塩ビのデザインコンテスト「PVC DESIGN AWARD 2017」表彰式を開催

PVC DESIGN AWARD 2017 準大賞「Ripplate」室伏翼 株式会社三洋PVC DESIGN AWARD 2017 準大賞「Ripplate」室伏翼 株式会社三洋

11月16日(木)、PVC(塩ビ)のデザインコンテスト「PVC DESIGN AWARD 2017」の表彰式が東京国際フォーラムで開催された。今年は大賞作品の該当がなく、表彰式では準大賞1点、優秀賞3点、入賞5点の受賞者へ表彰状などが贈呈された。

PVC DESIGN AWARD はPVC、つまり塩ビ素材(ビニール)に特化したデザイン賞。塩ビ素材の優れた加工性・印刷性・耐久性・耐摩耗性・リサイクル性などの特長を、生活や社会のニーズに応えるソリューションへ発展させることを目指して開催されている。今年で7回目。

今回は、“未来を拓くPVC-機能と美の創造-”をテーマに、デザイン提案と製品応募に分けて公募が実施され、 全国から合計175点のデザイン提案と95点の製品が寄せられた。

準大賞は「Ripplate」(室伏翼、株式会社三洋)。ソフトPVCの中に保冷ゲルを包み込んだ皿で、冷凍してアウトドアに利用すれば、移動中は保冷剤として、現地ではフルーツや野菜の置き皿として使えるというもの。家庭でも生ものなどの冷たさをキープできる。受賞した室伏さんは開発経緯について「機能に特化した保冷剤に”皿”を掛け算することで新しい製品に昇華できないかと思い、塩ビの加工性を活用した。人が使うことを意識し、断面形状やツヤ、ガラスの器の存在感を出すよう工夫した」と語る。

PVC DESIGN AWARD 2017

実行委員長の角倉護さん(塩ビ工業・環境協会会長、カネカ社長)は「アワードが7回を迎え、過去受賞作が商品化されるケースが増えてきて嬉しい。デザイン提案の応募者は学生やデザイナーの方々が多く、アワードが多くのデザイン従事者に浸透してきたと実感した」とコメント。

審査員の鈴木啓太さん(PRODUCT DESIGN CENTER代表)は「デザインは目的と技が完璧に融合された時に起きる言葉だと思う。今年はまず目的が明快なものが多く、社会への提案力の強さを感じ、多種多様で楽しいものが多かった」と講評している。

左:実行委員長・角倉護さん(塩ビ工業・環境協会 会長)右:審査員・鈴木啓太さん(PRODUCT DESIGN CENTER)

左:実行委員長・角倉護さん(塩ビ工業・環境協会 会長)右:審査員・鈴木啓太さん(PRODUCT DESIGN CENTER)

入賞作および応募作品の中から評価の高かった作品は、1月下旬から大阪・名古屋にて展示される。

【展示会概要】
●大阪
日程:2018年1月23日(火)12:00~17:00、 1月24日(水)10:00~16:00
場所:メルカート会館(大阪府東大阪市長田中2-3-14)

●名古屋
日程:2018年1月26日(金)10:00~18:00、1月27日(土)10:00~16:00
場所:ナディアパークコード(愛知県名古屋市中区栄3-18-1)

画像は全て塩ビ工業・環境協会プレスリリースより

関連記事