第18回 CSデザイン賞

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第18回 CSデザイン賞学生部門

32年という長い歴史を誇るデザインコンペ『CSデザイン賞』。デザイン業界を代表する著名審査員による審査や、受賞作品を一堂に集めたCSデザインセンターでの展示、商品化などが大きな魅力。
第18回目となる今回の【学生部門】は、カッティングシート®を使ったデザインステッカーを募集する。昨年の入賞・入選作からは3作品が商品化されており、今年も同様に商品化を検討する予定だ。

商品化実績(第17回CSデザイン賞 学生部門 入賞・入選作品より)
mitsukema
作品名:mitsukema
作者名:高橋理沙(武蔵野美術大学 基礎デザイン学科)

「あ、この部分、何だか顔みたい…」 ただのモノであったはずなのに、そこには愛おしさとでも言えるような感情が芽生えてきます。誰もが一度は感じたことがある感覚を形に残し、人と共有する。mitsukemaは、女性の魅力を引き出す「つけまつげ」を応用して、新しい楽しさを生み出すステッカーです。日本で発売されているつけまつげの形状や、イラストなどで描かれているつけまつげの表現を分析し、3種類のバリエーションを作りました。


decocap
作品名:decocap
作者名:西川令花(椙山女学園大学 生活環境デザイン学科)

捨ててしまうものに付加価値を加える。ペットボトル等のボトルキャップのデコレーションを提案。ペットボトルの国内で使用されている規格は、主にΦ28mm径。国内製商品であれば、キャップのサイズは共通である。1つのキャップを繰り返し使える。自分専用のキャップ。スマイルの矢印が開く方向。


Animalake
作品名:Animalake
作者名:中川 恵理子(武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科)、新美 宏樹(多摩美術大学 グラフィックデザイン学科)

どこでも動物たちの池になるステッカー。もともとこのステッカーは長靴に貼るつもりで制作していた。水たまりに足を入れたときその水面を動物が泳いでいたら素敵だなと思ったからだ。しかし制作を続ける過程で長靴じゃなくてもいいのではないかと思い直した。「水面」さえあればどこでも動物たちが泳いでいいのだ。それはコップであったり花瓶であったりお菓子やコーヒーを入れる瓶でもいい。日常の中でこんなところに動物が泳いでいたらおもしろそうだな、と思うところに自由にこのステッカーを貼ってほしい。

審査委員の紹介
松下 計 審査委員長
松下 計 審査委員長

1961年横浜生まれ。東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。同大学院修了後、松下計デザイン室設立。現在、同大学デザイン科准教授。AGI会員。主な仕事に、竹尾ペーパーショウ2005総合ディレクション、ドイツ・ハノーバー国際万国博覧会日本館シンボルマークおよびロゴデザイン、ベネッセアートサイト直島の島内サイン、パンフレット、ウェブサイトディレクション、2016年東京オリンピック誘致用コンセプトブックディレクション、ホルベイン工業および東京藝術大学による共同開発油絵の具「油一」ブランディング、21_21 DESIGN SIGHT企画展カタログディレクション、WA:現代日本のデザインと調和の精神 告知物およびカタログデザイン、CSデザインセンター企画 IROMIZUシートを使用した展示 COLOR STUDYの総合ディレクション、資生堂・サントリーの商品デザイン展総合ディレクション、竹尾ペーパーショウ2009アートディレクションなどがある。JAGDA新人賞、ADC賞、文部科学大臣賞、グッドデザイン賞受賞。


菊竹 雪
菊竹 雪

グラフィックデザイナー。多摩美術大学客員教授。日本女子大学住居学科卒業。株式会社日本デザインセンターを経て、1990年、株式会社コンパッソ設立。1994年度文化庁派遣芸術家在外研修員として、英国Royal College of Arts在籍。グローバルな経験から得た視点で、ランドマーク、スペース、車両、工事現場に関わるスーパーグラフィックから、VIデザイン、プロダクトデザイン、ブックデザインまで、ジャンルを超えたデザインを手がけている。主な仕事に、札幌JRタワー「direction」、リスパック関東工場、シーサイドライン2000型車両、東京ミッドタウン仮囲い、三菱1号館仮囲いなど。CSデザイン大賞、JAGDA新人賞、JCDデザイン優秀賞、SDAデザイン大賞、グッドデザイン賞をはじめ、海外では英国D&ADイエローペンシル賞、ブルネル賞等受賞。


工藤青石
工藤青石

デザイナー。クリエイティブディレクター。1964年東京生まれ。1988年東京芸術大学卒業、資生堂を経て2005年平野敬子と共にコミュニケーションデザイン研究所(Communication Design Laboratory/CDL)設立。コミュニケーションをデザインするという視点に立って、プロダクトデザインからブランドイメージのディレクションまで分野を横断的に活動を行う。東京芸術大学非常勤講師。主な仕事に、「SHISEIDO MEN」「イプサ」など化粧品のデザイン。化粧品ブランド「キオラ」「資生堂プロフェッショナル」「三越ギフトプロモーション」のクリエイティブディレクション。JALエアライングッズ、Francfrancバスグッズのデザインディレクションなど。毎日デザイン賞、東京ADC会員賞、東京ADC賞、米国建築家協会NY最優秀デザイン賞、ID-AWERD、日本パッケージデザイン賞大賞、DDA賞大賞、CSデサイン賞大賞、SDA賞、JAGDA新人賞、NYADC賞銀賞等受賞。東京ADC会員、JAGDA会員、JPDA会員。


廣村正彰
廣村正彰

1954年愛知県生れ。田中一光デザイン室を経て、88年廣村デザイン事務所設立。 主な仕事に、日本科学未来館、北千住丸井 食遊館、日産自動車デザインセンター、竹尾湾岸物流センター、奈良平城遷都1300年記念事業、横須賀美術館、9hナインアワーズ京都寺町、Park Hyate Busan、西武池袋本店リニューアル計画、有楽町ロフト 、すみだ水族館、ジャパンクリエイティブ、渋谷ロフト、「田中一光とデザインの前後左右」展、東京ステーションギャラリーほか、2011年西武ギャラリーにて『ジュングリン』展開催。主な受賞に、毎日デザイン賞、KU/KAN賞、SDAサインデザイン大賞、グッドデザイン金賞受賞ほか。

主催者より

第17回 CSデザイン賞 学生部門(2012年審査)では、商品化を見据えたデザインステッカーの提案を課題としました。これは入賞することが終着点ではなく、その後も入賞・入選者の皆様とかかわり、商品化するまでのプロセスそのものを共有するためのコンペにしたいという思いから生まれました。弊社にとってもこれまでにない試みです。そして3点の作品を実際に商品化することができました。

第17回 CSデザイン賞 学生部門では、金賞は該当なしとなったものの、入賞・入選作品にはそれぞれに光るものを感じることができました。 「DEWDROP」のように、人が心地よく感じる水滴のテクスチャーに着目し、パッケージするアイデアは秀逸であるし、「some keeper」は、素材に新しい価値を与え、造形的にも機能的にも大変周到に設計されていました。その他の入賞・入選作品全般にも言えることですが、ただデザインステッカーを貼って終わりではなく、そこから始まるさまざまなドラマが想像できて、ワクワクすること。貼ることでモノの価値を高めたり、そこから新しい楽しみをつくり出すことに成功していると感じました。

さらに、入賞・入選作品の中から商品化された「mitsukema」「Animalake」「decocap」は、カッティングシート以外の素材に置き換えが難しく、その特性を十分に活かしており、モノとしての魅力に加えて、商品化へのイメージがわきやすい提案だったと言えます。作品ならばモノの魅力が全てで良いかもしれませんが、商品となればそれだけでは成立しません。たとえば販売価格に対する製造コストの調整や、売り場に置かれた時に瞬時に内容が理解できる分かり易さであったり、オリジナリティ、ブランディングのまとまりなど。さまざまな視点からの検討が必要です。このような点でバランスよく反映されていたことが決めてとなりこの3点が選ばれました。

そして、今回の第18回でも、更なる可能性を求めて同じくデザインステッカーの提案を募集することとしました。ぜひ、若い自由な発想力で、既成概念に捕われない、大胆でワクワクするご提案を期待しています。

学生部門 紹介ムービー