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2018/04/03 15:00

【第2弾】あのヒット商品も!コンテストから誕生したモノ3選

【第2弾】あのヒット商品も!コンテストから誕生したモノ3選

わたしたちの身近にはさまざまなプロダクトがあふれていますが、公募やコンテストの受賞作品が商品化されたものも多いんです。連載「あのヒット商品も!コンテストから誕生したモノ3選」では、公募から生まれた大ヒット商品を厳選してご紹介しています。(第1弾はこちら

第2弾となる今回の”3選”は「富士山グラス」「星空の封筒」そして、なんと……「一円玉」です!

富士山グラス(フジヤマグラス)

富士山グラス 商品画像

【この商品を生んだコンペ】
Tokyo Midtown Award 2008デザインコンペ
主催:東京ミッドタウン
テーマ:Japanese New Souvenir 日本の新しいおみやげ
受賞時名称:冨嶽百九十三景
賞:審査員特別賞(水野学賞)

【この商品を生んだ人】
鈴木啓太さん
現在のお仕事:プロダクトデザイナー/PRODUCT DESIGN CENTER 代表
略歴:1982年生まれ、多摩美術大学プロダクトデザイン専攻を卒業後、NECデザイン、イワサキデザインスタジオに勤務。2012年にPRODUCT DESIGN CENTERを設立。

【どんな商品になったの?】
製造販売元:菅原工芸硝子株式会社
商品化時期:2010年1月
価格:3,776円(価格「3,776」は富士山の高さと同じ!)
販売実績:お祝いの品や海外の方へのお土産として定番化。東京ミッドタウンで開催されるイベントを彩るアイテムとしても、たびたび登場しています。

ドリンクを注ぐと世界中どこにいても富士山ができあがるグラス。同コンペ開催当時はTwitterやFacebookが流行り始めた時期で、商品は驚きとともに拡散されていくデザインとなることが意識されました。製作しているのは「普段の生活を豊かにする」モノづくりを行う菅原工芸硝子株式会社で、熟練の職人たちがひとつひとつハンドメイドしています。

画像:左から、富士山グラス 商品(空)・商品(ビールを注いだ状態)・パッケージ(豪華な桐箱)

パッケージデザインは審査員の水野学さんが担当。万全の体制で商品化され、大ヒット商品に成長しました

古くから多くの人に愛される富士山が、丁寧にかたちづくられ、プレゼントやSNSを通して世界に広まっていくプロセスは、コンペテーマ「Japanese New Souvenir 日本の新しいおみやげ」を見事に表現しています。お花見にもGood!

星空の封筒

画像:福永紙工「かみの工作所」 星空の封筒

封筒をのぞくと、そこに広がるのは……!星空をおくるペーパーカード

【この商品を生んだコンペ】
「ペーパーカード」デザインコンペ2015
主催:かみの工作所(福永紙工)
テーマ:気持ちを伝える
受賞作コンセプト:星空の封筒は都会に住む人に癒しを届ける

【この商品を生んだ人】
塚田萌さん
略歴:受賞時は、京都精華大学デザイン学部ライフクリエイションコース2年生

【どんな商品になったの?】
製造販売元:福永紙工
商品化時期:2016年
価格:895円
販売実績:福永紙工ネットショップ「かみぐ」のほか、全国各地のミュージアムショップ、文具店、プラネタリウムなどで大ヒット販売中!

福永紙工の大ヒット商品「星空の封筒」は、同社のプロジェクト「かみの工作所」がはじめて開催したコンペの受賞作です。トレーシングペーパーの封筒の内側に、小さな穴の空いた黒い紙。つまり封筒の中をのぞくとそこに星空が広がるという、ロマンティックなものです。大切な人に、星空という小さな癒しを届けてみたくなりますね。

製品画像:福永紙工「かみの工作所」プロダクト 星空の封筒

商品化にあたっては、同コンペのデザインディレクションを担当するswitch design、福永紙工の構造設計士、そして受賞した塚田さんが何度も打ち合わせを重ねました。塚田さんは京都の大学に通う学生で、同社は東京都内だったため、商品化は距離的な制約を乗り越えて進められました。

一円硬貨デザイン

【この製品を生んだコンペ】
一円アルミニウム貨と五十円ニッケル貨のデザイン公募
開催時期:1954年
主催:大蔵省(現 財務省)
テーマ:硬貨デザインの公募
受賞デザイン:表面「若木」/裏面「1」

【どんなものになったの?】
製造開始時期:1955年
価格:1円
製造実績:2017年までの累積生産枚数は44,327,471枚!

知らない人はいない、1円玉硬貨。おそらく日本で最も利用者が多い公募採用作品でしょう。日本の硬貨デザインで初めて公募されました。同時に公募された50円硬貨はデザインが変わりましたが、1円玉は現在まで70年近く変わっていません。生産量は、消費税増税や電子マネー普及など社会情勢の変化に応じて増減しています。

参考:独立行政法人造幣局
https://www.mint.go.jp/


いかがでしたか? 公募への挑戦で、あなたもいつか「あの定番商品の生みの親」になれるかも!

なお、今回ご紹介した「星空の封筒」を生んだ「ペーパーカードデザインコンペ」は、2017年に第2回を実施。その受賞作品も商品化され、2018年3月26日に販売を開始しました!今後の展開に目が離せません。

ペーパーカードデザインコンペ2017(かみの工作所)
http://www.kaminokousakujo.jp/compe2017/

※記事中の価格表記は税抜きです

構成・文:猪瀬香織(JDN)

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