【レポート】アジアNo.1学生クリエイターは誰だ!? 12th GATSBY CREATIVE AWARDS FINAL [PR]
12回目を数える今年、アワードは規模を大きく拡大して「DANCE」「ART」「FASHION」「MUSIC」「SMART PHONE」「HAIR STYLE」「CM」の7部門が設けられ、アジア12の国・地域を対象に作品が募集された。この日の渋谷には、総計2,333作品の中から各国での予選を通過した作者が集結。2017年12月に行われた一般Web審査とファイナルステージでのプレゼンテーションを経て、各部門ごとにNo.1クリエイターが決定する。
「登竜門」は、過去最大規模での開催となったこの熱気あふれるイベントを取材した。
フェス形式のファイナルプレゼンテーション
会場の渋谷ヒカリエホールAには、アジア各国・地域からファイナリストとその仲間が、そして全国から一般観覧者が集結。また、テレビプロデューサーのテリー伊藤さん、デザイナー・れもんらいふ代表の千原徹也さん、”ゆうこす”こと菅本裕子さんなど、各分野を代表するクリエイター10名が審査員として集まった(全審査員の紹介はこちら)。
最終審査は、ファイナリストそれぞれが個性あふれるパフォーマンスを披露するフェス形式で行われる。テーマは「カッコよく」「楽しく」「自分らしく」。プレゼンテーションはDANCE部門からスタートした。日本を含む4カ国から6人のダンスパフォーマンスに、ホールの熱気が一気に上がる!
アジア中の学生が目指し、楽しむファイナルステージ
DANCE部門に続いてART部門。ART部門のテーマは「GATSBY商品を使い「キャラクター」、「広告ポスター」のいずれかを選択し制作」で、ファイナルには日本・マレーシア・タイ・香港から5作品が進出した。
この部門とCM部門は他の部門に比べて作品募集期間が長く、緻密に作り込まれた完成度の高い作品が数多くエントリーした。ファイナル会場ではレベルの高いプレゼンテーションが繰り広げられた。
ステージはゲストライブをはさみながら、FASHION部門、MUSIC部門、SMART PHONE部門、そしてギャッツビーならではの部門といえるHAIR STYLE部門と、テンポよく進む。今回のアワードでは、“創ること”や“表現すること”に興味・関心のある初心者の方でもちょっとしたアイデアで気軽に応募できるよう、これらの部門が設置された。
そして、いよいよ最後となるCM部門の審査へ。
熾烈な戦い!クオリティの高さが際立つCM部門
CM部門は、このアワードの前身「GATSBY学生CM大賞」から数えて12回目の募集となる。アワードのコアとも言える部門で、前身時代から応募作品のクオリティがとても高いことで知られている。
テーマは「GATSBY商品をテーマに15秒または30秒でCM広告を制作」。対象エリアはカンボジア、中国、香港、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、モンゴル、シンガポール、台湾、タイの11カ国だ。
ステージで披露された13作品は、映画のようなストーリーとダイナミックな演出で見入ってしまう作品、コントのようにコミカルで会場が笑いに包まれる作品、すこしシュールな作品……と、バリエーションも国際色も豊か。審査員もギャラリーも夢中になった。
アジア学生クリエイターの頂点が決まる ART部門は香港、CM部門はインドネシアの学生が受賞
会場投票と審査員によるディスカッションを経て、いよいよ結果発表。
ART部門を制したのは、細やかなネオンの描写が審査で注目を集めた、香港のLEUNG SZE YANさんの作品だ。審査員の千原さんは受賞理由について「レイアウトとか細かいところがグラフィック作品としてこだわりがあり、レベルが高かいなと思った」と講評。YANさんは美術の専門ではないとのことだが「今後はこちらの方面も頑張りたいと思う」とコメントした。
そして、CM部門を勝ち抜いたのはインドネシアのLuthfi Syaiful Islamさん。受賞作品の「GATSBY UNDERCOVER」は「冴えない男の子がギャッツビー製品に触れると、周囲がクラブのように一変、音楽とともにノリノリ!通りがかった友達も一緒にノリノリ!」というストーリー。Islamさんは作品のコンセプトについて「製品を使うと楽しくなる、それがギャッツビーの魔法だということを示したい」と説明した。
CM部門を審査したテリー伊藤さんは同作を「見てて、こっちがウキウキしてきました。これが1番大切だと思うんですよ。映像を見る、その商品のプレゼンになる。それでその商品を家に置きたいと思える作品でした!」と絶賛。親しみの持てるキャスティングも受賞理由にあげた。
ほか各部門の受賞者・受賞作品は公式ホームページに公開されている。
12th GATSBY CREATIVE AWARDS 公式ホームページ
https://award.gatsby.jp/12/
最後に受賞者とギャラリーが一体となったフォトセッションがあり、長くて熱い渋谷の一日は幕を閉じた。
「才能ある若者を応援するブランド」ギャッツビーの熱意
今回のアワードで注目するポイントとして、ギャッツビーがアジアの若者の才能にかける熱意の強さがある。
今回はより多くの学生が参加できるように部門を7つに増やした上、ファイナリストには驚くほど手厚い支援をしている。来日にあたっての旅費・宿泊費を支給し(国内も関東圏外は支給)、通訳を手配するなどプレゼンテーションの支援も万全だ。「ギャッツビー」がアジア中の若者に愛されるブランドとして、国境を超えて若者にクリエイティブな活動のチャンスやステージを提供しようとする姿勢は、強く印象に残った。
イベントの最後に、「ギャッツビー」を展開する株式会社マンダムの執行役員、内山健司さんは「今年は従来のCMアワードから7部門に増やし、不安もあったが、学生の皆さんの可能性を見させていただいて感動した。これからも才能ある若者を応援するブランドとして、こういったステージを続けていきたい!」と意気込みを語った。
大きな進化が期待できるアワード。次回、学生の方はぜひチャレンジしてみてはいかがだろうか。
取材・編集・文:猪瀬香織(JDN)