価値あるコミュニケーションを実現する近未来のソリューション
応募作品数:49点
受賞作品数:5点
主催:富士ゼロックス・Wemake
【総評】
既存の複合機事業に縛られない広い視野で、ユーザーとともにオープンイノベーションを実践する方法として、今回Wemakeを活用した共創活動に取り組みました。
「価値あるコミュニケーションを実現する近未来のソリューション」という一見難しいテーマながら100件を越える応募があり、Web投票などで最終的に選抜された11件のコンセプトは、どれもが、ユーザーの経験や生活上の体験に基づくものであり、我々にとって新鮮なものばかりでした。
オンライン/オフラインを通じての、投稿者/コミュニティメンバー/弊社社員間での有機的なコミュニケーションにより、アイデアが育っていくプロセスを身をもって体感することができ、とても大切なことと再認識しました。
投稿者の熱心な取り組み姿勢と、ブラッシュアップに向けたコミュニティの皆様の積極的な貢献には社員一同が感銘を受けましたし、価値あるコミュニケーションを追求してきた企業として、この取り組み自体が、お客様との「より良いコミュニケーション」のあり方を体現できるものでした。
強力な力でこれを支えて下さった投稿者を含むWemakeコミュニティの皆様に心より御礼申し上げます。
今回の結果を十二分に活かし、顧客価値検証をいっそう進めながら、世の中への価値提供に向けて邁進する所存です。引き続きよろしくお願い致します。(※一部抜粋)
最優秀賞
アイディア発想をサポートするfacilitation communicator 【ROX】
Takebon
近未来のソリューション
- 作品コンセプト
- アイディア会議をサポートしてくれるコミュニケーションロボット「ROX」を提案致します。
クリエイターや新規事業担当者、個人事業主のためのアイディア会議をファシリテーションしてくれる相棒的な存在です。
アイデア発想をするための情報「言葉、イメージ、写真、図解」を整理して引き出してくれたりします。
ROXのコミカルなリアクションでコミュニケーションも円滑になります。
- 審査講評
- 「価値あるコミュニケーション」を生み出すための相棒という明確なコンセプトは、Web上での最終投票、および発表会場投票での人気も高く、最優秀賞に決まりました。
素晴らしいデザインや動画を活用した生きたROXは、見る者に活用シーンをイメージさせ、「この子といたい」と思えるほどの可愛いキャラが、ベターコミュニケーションとお客さまの価値創造に貢献してくれると思えました。モノやサービスが溢れ、技術革新がますます時代に今後必要なのは「知恵」であり、それを生み出すことで世の中を変えることに一躍を担う存在になると強く期待できるコンセプトでした。
優秀賞
CO-PO 地域にいきる人と地域を訪れる人をつなぐ電子ポスト
kawakeke
近未来のソリューション2
- 作品コンセプト
- 地域の情報をITの力で見える化し、地域の潜在的な魅力を引き出します。人々の豊かな交流によって地域を訪れる人、地域で生きる人、両者の生活に貢献する地域のためのITインフラの提案です。
- 審査講評
- 地域におけるインバウンド観光が今後ますます重要になる中、地域創生、地域活性化に寄与するという、日本社会全体が抱える大きな社会課題を解決するコミュニケーションコンセプトに、ユーザーの共感を得られたのだと思います。また、富士ゼロックスがこれまでオフィス領域で培ってきた複合機、技術ノウハウを活用したアイデアである観点で、今後の社内での事業化の検討を行う上でも今後の発展が期待できるコンセプトでした。
優秀賞
「待合せコミュニケーション」システムです。方向音痴の人でも、待ち合わせで迷わなくなります。
Tomoko Iwata
近未来のソリューション3
- 作品コンセプト
- 高齢者や小さな子供、方向音痴さん、外国人も迷うことなく簡単に目的地に辿り着ける新しいナビゲーションンシステムです。また、複数人がはぐれた場合でもこのボールを持っていれば再会できます。待ち合わせだけでなく、迷子探知にも役立ちます。音声認識と3D方向指示矢印、方向指示LEDライト、バイブレーション付で、確実に待合せした人やはぐれた相手と出会える、新たなコミュニケーションを提供します。
- 審査講評
- 名前を聞いただけで課題や価値が想像できる非常に分かりやすいもので、あれば多くの方が買いたいと思えるアイデアです。現に、スマホユーザーなら既存のMapツールで十分ではと想像されることに対して、「それでも欲しいという方が多いんだ」と、自ら生活者や海外のマーケットニーズを捉えておられたことはとても説得力があり有望だと思えました。ボールをリンクさせることで活用方法の発想が広がるアイデアでもあり、守る人と守られる人をつなぐなど、価値あるコミュニケーションも明確でした。実物のイメージを含め、Wemakeコミュニティのサポートの中で創り上げたコンセプトという点も印象的でした。
富士ゼロックス特別賞
近未来のソリューション4
- 作品コンセプト
- プリンターはきれいに印刷できるが、印刷用の紙にしか印刷できず、動かせない
ポータブルプリンターもあるが、印刷は小さな紙にしかできない
スタンプならどこにでも押せるが、決まったものしか押せない
そこで、スタンプのようにどこにでも押せ、かつプリンターのように何でも印刷できるスキャナプリンタを提案
スマホのアプリ等と連動して操作。ネット上や他デバイスの情報を取り込んで印刷。
- 審査講評
- 20数年前に富士ゼロックスから発売していた「写楽」を、現代のコミュニケーションスタイルや技術の進化を鑑み、「スタンプ型」としたところが面白いです。「価値あるコミュニケーション」を「感覚的で手触り感ある」と提案したことで、Wemakeコミュニティの共感を得て、共創が盛り上がっていたことが印象的です(ユーザー評価も高得点)。また、BtoCだけでなく業務ソリューション(BtoB)への展開可能性も今後視野に入れて検討していきたいと思います。
富士ゼロックス特別賞
『Communication hub furniture』人が集いコラボをアシストする新しい複合機
jvsprw
近未来のソリューション5
- 作品コンセプト
- Communication hub furnitureは省スペース複合機と家具を融合させた 人が集いコラボをアシストする新しい概念を加えた「複合機」です。
- 審査講評
- 投稿者の実体験から、複合機を「人と人をつなぐhub」と価値の再定義をしたことで、複合機の「在り方」を変えました。課題についても、大企業や成長企業が陥りがちな「社内コミュニケーションの希薄化」を捉え、「たばこ部屋」を想起させながら共感を醸成したいったことが印象的です。また、「偶発的なコミュニケーション」を演出し、さらに「アシスト」する工夫を美麗なデザインによって具体的に表現していたことが、ユーザーからの注目を集めました。コンセプトとしても他の家具やソリューションへの広がりが期待できそうです。