結果発表
2025/09/02 10:00

第16回 バンフー 年賀状デザインコンテスト

主催:株式会社帆風

応募作品数:1573点
受賞作品数:38点
※ここでは、最優秀賞・優秀賞・審査員賞をご紹介します

最優秀賞

小野寺 朝
作品コメント
グラニュレーティングカラーズという分離色の絵の具を使って描きました。不思議な馬のデザインですが、あえて和風に寄せずに、絵本の1ページのようなイメージで仕上げています。ありきたりな年賀状に飽きている方に良いかなと思っております。
審査コメント
多くの応募作品が並ぶ中で、本作はひときわ目を引きました。特に印象的だったのは、作者コメントの「ありきたりな年賀状に飽きている方へ向けて、絵本の1ページのようなイメージで制作した」という明確なビジョンです。他の作品との差別化への意識と、それを支える確かな表現力が、受賞につながったと思います。(大河原健太)

優秀賞

垣内 武
作品コメント
【2026~きっと、うまくいく~】ぱっと見は、富士山と朝日。でもよく見ると、それは馬と白いたてがみ。大胆なトリミングとざらついた質感が、静けさと遊び心を引き立てます。最後にそっと添えた「2026」が、ユーモアを引き締めるアクセントに。視点を変える楽しさと、新年への期待を込めた一枚です。
審査コメント
一見、オーソドックスな構図ですが、配色やバランス、アイデアに秀逸さを感じます。また日本の伝統文化をより上質に感じられる質感にもこだわられていて一層、完成度が高くなっています。2026も控え目に入れることで、よい引き締めになっています。(藤田 樹)
佐藤
作品コメント
馬はとてもまんまるだと感じたので、まんまるでおめでたい馬をデザインしました。
審査コメント
正円の中に整然と、丁寧に描かれた馬が印象的な作品です。シンプルながら、おめでたい配色とシンボリックな描写によって、太陽や鏡餅といった縁起物をも連想させます。スタイリッシュで、思わず手に取ってじっくり眺めたくなるデザインですね。(中山貴夫)

審査員賞

shu
作品コメント
リラックスした馬がヨガのような不思議なポーズでストレッチ。たてがみと尻尾で「ウ」、後ろ足で「マ」。「ウマ」の文字を表現しています。柔軟なのびのびとした思考で楽しくヘルシーに一年を過ごせますように、と願いを込めました。
審査コメント
着想を活かした構成に仕上がっています。モチーフのバランスや配色の扱いに個性を感じます。馬の4本それぞれの足と胴体のデフォルメが、伸びやかに整うとさらに目を引く作品になると思います。また、立髪に隠されて表面には出てこない胴体のラインも感じさせるよう心がけていただけるとイキイキとした躍動感が出てきます。(小野裕子)
ヤマモトヒカル
作品コメント
秋田県の伝統工芸品で、無病息災や商売繁盛を願う「イタヤ馬」をモチーフにデザインしました。また、左向きに飾ること(左馬)で幸運を呼ぶとされています。年賀状とともにイタヤ馬が幸福を送り届けることで、新たな一年のより良い幕開けとなれば思います。
審査コメント
無病息災や商売繁盛を願う、秋田県の伝統工芸「イタヤ馬」をモチーフに制作された本作。コンセプトとヴィジュアルのバランスが秀逸で、斜めのグリッド構成と厳選された配色が強い視覚的効果を与えています。周囲を囲むギザギザも、画面にリズムを加えており、見ていて楽しい作品でした。(大河原)
杉本 花
作品コメント
「競走馬だって正月くらいはだらだらしてもいいじゃない」疾走感のある馬のイメージとは裏腹に、ゆるいタッチで制作しました。仕事や学校で忙しい人も、正月くらいはちゃんと休みましょう。
審査コメント
競走馬のイラストはスピード感や迫力を強調するものが多いですが、この作品ではトラックの芝の上でだらけている馬たちの姿が、何とも言えずゆるくて愛らしいです。そばに散らばったニンジンからは、楽しい宴会の余韻が伝わってくるように感じられます。こんな年賀状を受け取ったら、思わず心がほっこり温まりそうですね。(中山)
佐藤茉優希
作品コメント
キリリとした馬の精悍さを雪山の頂に例えて、さわやかな1年の幕開けを感じられるようなデザインを目指しました。馬のたてがみを雪に見立て、テクスチャを施しています。登頂している人影をビビッドな暖色でまとめ、それ以外を青空の色に合わせることで冬の冴えた空気が伝わるようなコントラストを意識しました。年賀状を受け取った方に、どんなチャレンジも楽しんで乗り越えられるような元気を届けられれば幸いです。
審査コメント
真っ青な空がさわやかで、緊張感のある断崖絶壁をモチーフに鮮やかなコントラストが美しい作品です。登頂写真もうまい差し色になっていて秀逸。文字が空の広さを消してしまっているので無い方が尚、広がりある作品になったでしょう。(藤田)
渡辺雪乃
作品コメント
今年も「うまい!」と笑いながら、ごはんが食べられる日々が続きますように。おいしい一年にしていきましょう。
審査コメント
今回、「アイデアの独創性や面白さ」と「それを表現するビジュアライズ力」という二つの観点で審査させていただきました。この作品は、見た瞬間に「これは一本取られた!」と思わず唸ったデザインでした。馬の蹄しか描かれていないのに、しっかり馬の存在が感じられる表現手法も見事だと思います。(戸田俊作)
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