結果発表
2018/08/16 10:00

「旅情感動・鉄路之旅」フォトコンテスト

受賞作品数:33点
主催:近鉄グループホールディングス株式会社、台湾鉄路管理局
※ここでは、各部門の上位4点をご紹介します
「近鉄紀行 沿線旅情」部門

金賞

宇宙旅行
N.Takemura
宇宙旅行
作品コメント
夜のさくらライナーから見える魅力的な流れる世界をスローシャッターとWBの設定で表現してみました。
審査コメント
近未来映画に出てきそうなひとシーン。個性的な作品だけに、他作品と比較しても群を抜いているように思いました。周囲が暗くなった日没後の時間帯を選び、ドンピシャの低速シャッターで流れ去る車両や駅の照明の表現が非常に効果的! まさにタイトル通りの「宇宙旅行」のイメージ広がる素晴らしい作品だと思います。(清水 薫)

銀賞

ひとやすみ
かーみん
ひとやすみ
作品コメント
休憩中、畑の中を颯爽と駆け抜ける近鉄特急を眺めながら話してくれました。
お孫さんが近鉄電車が大好きで色々教えてくれるようです。もしかしたら近い将来、お孫さんの乗務する電車を眺める日が来るのかも。
審査コメント
気持ちの良い青空の下を駆け抜ける、お孫さんの大好きな近鉄特急を眺めるこの方の眼差しは、表情こそ写っていなくとも出荷前を前にしたキャベツの傍で、とてもやさしく、希望に満ち、充実感溢れるものであろうことが背中から伝わってくる、素晴らしい1枚です。(クキモトノリコ)

銅賞

絵画のように
清水潤三
絵画のように
作品コメント
奈良公園ではよく見る景色ですが木に囲まれてまるで絵画のような美しさ。
審査コメント
額縁に入れられたあたかも絵のようなイメージ。よくもこれだけ見事に水平垂直に伸びた枝葉や幹を見つけられたものだと感心することひとしきりでした。順光ではなく、少し靄が掛かった柔らかな逆光下での鹿やバックの木々のシルエットが絵画らしさの表現に功を奏しているように思いました。(清水)
70回目の春。
心磨
70回目の春。
作品コメント
友人と花見に行った際に何気なく撮った1枚です。素晴らしい自然の中を走り続けて70年。近鉄特急の伝統たる橙と紺の引き締まった顔は、桜の祝福に埋もれながらも抜群の存在感を魅せてくれました。
審査コメント
満開の桜のトンネルを走り抜ける近鉄特急。ピンクと緑の中で伝統的カラーだからこその存在感がありますが、横位置で撮りがちな場面で縦構図を選んでおられること、また望遠レンズで画角を狭めることで列車の存在感が強調され、圧縮効果により桜のボリューム感も伝わってきます。下8分の1、前ボケは少なくてもよかったかな。(クキモト)
「一期一会 美麗台鉄」部門

金賞

闇夜を走る
Taloon
闇夜を走る
作品コメント
暗い中なので、高感度に設定。
カーブする線路を活かした構図で、駅から出発して速度が速まる前に撮りました。
審査コメント
駅や家並のまわりにも草木が生い茂る南国らしいローカル駅周辺を上手くまとめられています。列車の速度が上がらぬうちにシャッターを切られるなど充分に計算された上で撮影されたことがよく判ります。静寂の中、列車の接近とともにエンジン音が徐々に大きくなり、停車後はしばらくの間、気動車のアイドリング音が一帯に響き渡る。そんなイメージの広がる作品です。(清水)

銀賞

台北駅
和田俊樹
台北駅
作品コメント
台北駅そばのホテル屋上からの夜景写真。夜なのに寒くなく、屋上の端っこにへばりついて、撮影しました。
審査コメント
台北の街でひときわ存在感のある台北車站を、駅舎の右を少し切って夜景を入れているそのバランスが絶妙です。周りの街並みを入れることで駅舎の大きさ、存在感がしっかり伝わってきています。全体的にナトリウム灯の赤を活かして仕上げられていますが、日本の夜景とは違った夜の街の色合いに旅情を感じさせてくれますね。(クキモト)

銅賞

美しき南廻線
行包専列6901次
美しき南廻線
作品コメント
美しい海に沿って進む南廻線は風光明媚な路線として有名だ。その景色に見とれていると、短い汽笛が鳴って貨物列車がゆっくりと通り過ぎていった。
審査コメント
多々あった南廻線の応募作品のうちの一つでしたが、快晴のもと、台湾らしい美しく青い海が印象的なことがこの作品を選定するポイントとなりました。また、被写体の車両も周囲の景色に溶け込むことがない赤いディーゼル機関車であったことも選定のポイントになったかと思います。(清水)
最南端へ
木村滋毅
最南端へ
作品コメント
南廻線に1日1往復だけ残っている「普快車」。まだ本格的な電化工事が及ばない中をディーゼル機関車が日本製の旧型客車を牽引し、台湾最南端の駅の枋山に向かいます。
審査コメント
列車のあたま、いわば「顔」の部分から撮影することが多い中であえて「おしり」から撮っておられる点がユニークで、主役の存在感が伝わってきます。そしてこれが日本製の旧型客車と聞いて納得。のどかな風景の中にただ1本伸びてゆくレールの、列車の前方が長く伸びている構図から、これから先の時間を感じさせてくれます。(クキモト)

日台交流優秀賞

十分駅にて
やっちゃん
十分駅にて
作品コメント
十分駅の線路伝いに歩いていると、プランターに植えてある綺麗な花越しに乗ってきた車両が見えたので、花を少しぼかして撮ってみました。
桜咲く川辺
桜咲く川辺
作品コメント
桜咲く向こうに「さくらライナー」を入れて撮ってみました。
審査コメント
お花越しの鉄道繋がりでこの2枚にて選出しました。近鉄は抜群のロケーションとタイミングですが、縦構図にすると電車の存在感が増し川面がもっと生きてきます。台鉄もお花の赤が印象的ですが、こちらも縦構図で手前のお花をもっとぼかすと画面が整理され、電車の主役感が増します。人物はタイミングを見極めたいですね。
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