結果発表
2023/04/18 10:00

2022年度 東京ビジネスデザインアワード デザイン提案募集

受賞作品数:9点(最優秀賞1点、優秀賞2点を含む)
主催:東京都
※ここでは、最優秀賞・優秀賞をご紹介します

最優秀賞

プリント基板の新しい使い方を提案するサウンドプロダクト
田村匡將・元木龍也・高橋窓太郎・本杉一磨(デデデ)
プリント基板の新しい使い方を提案するサウンドプロダクト
テーマ
半田付け不要の基板ジョイント導通技術/有限会社ケイ・ピー・ディ(葛飾区)
作品コメント
「半田付け不要の基板ジョイント導通技術」から、歯車の凹凸が噛み合うと音が鳴る仕組みを発想した。物理的な噛み合いによって電気的に導通されるという知的好奇心をくすぐるギミックと、身の回りの音を組み合わせて拡張させる楽しさ、またそこで生まれる偶発的な音楽との出会いを一つのプロダクトに落とし込んだ。
審査コメント
課題の難易度とプロダクトの完成度、発想を短期間でプロダクトに起こした技術力と新規性。
今までにない新しい遊びの在り方や、カルチャーをも生み出す可能性にあふれた提案で、今あるモノの見方をデザインの視点で転換した好例。

優秀賞

スクリーン印刷による新たな魅力の開発
大木陽平(株式会社サイド)
スクリーン印刷による新たな魅力の開発
テーマ
大型シルクスクリーン印刷による膜厚を出した平滑な大判フィルムの作成技術/司産業株式会社(板橋区)
作品コメント
スクリーン印刷の可能性を引き出すための、研究と実験、開発と発信を目的としたプロジェクト提案。
審査コメント
印刷を「刷るもの/刷られるもの」、という区分で捉えたテーマの作り方はデザイナーならではの発想で秀逸。協業がインナーブランディングの役割を果たし、社内の活性化という副次的価値を生み出している点も含め、今後の展開に期待が寄せられる。
貼箱製造の技術と設備を活用した箱だからできる玩具の提案
泉 伸明(株式会社キュー)
貼箱製造の技術と設備を活用した箱だからできる玩具の提案
泉 伸明(株式会社キュー)
貼箱製造で培った技術及び加工設備/株式会社泰清紙器製作所(練馬区)
作品コメント
企業の持つ多種多様の加工技術と用途に合わせた素材選び、設計・開発力を駆使し、箱にコンテンツを掛け合わせることで貼箱の新たなる価値を創造。貼箱だからできる、環境に配慮した紙製玩具の提案。
審査コメント
絵本×ゲームはありそうでなかなかない。「絵本」の提案でありながら製本しておらず、既存の技術をうまく工夫しできることで実行している点も高評価。価格面でも実現性が感じられる。仕掛けとしては積み木やビー玉、販路もマーケティング次第では多方面に展開の可能性があるのでは。
関連記事