革のデザインコンテスト 2019 in 東京レザーフェア
応募作品数:1880点(クリエイティブ部門:1723点/プロダクト部門:157点)
受賞作品数:20点(クリエイティブ部門:10点/プロダクト部門:10点)(佳作を除く)
主催:協同組合資材連
※ここでは、最優秀賞・優秀賞をご紹介します
クリエイティブ部門
最優秀賞
- 作品コメント
- 様々な場所やシーンに合わせて、積み木遊びのように自由に形を変える革の家具はできないかと思い、leather blockを考えました。ジョイント穴の開いたレザーのクッションブロックに、縦ジョイントを差し込むことで上下を、リング状の横ジョイントを穴に入れその中に縦ジョイントを通すことで横方向をつなぎます。ソファーでもベッドでも、使い方も大きさも、無限に広がる「革の積み木」家具です。
優秀賞
- 作品コメント
- 一見ボロい? それが良い。なせこのようなデザインにしたかと言うと、元々野球が好きで革のコンテストということもあり、グローブなどの野球の道具を他の物に活かせたら一つの新しいジャンルが生まれるのではないかと思いデザインした。結果は、野球の道具はバスクットキャップにぴったりで、ものすごくオシャレなデザインに仕上がった。
プロダクト部門
最優秀賞
- 作品コメント
- SF映画で目にする、近未来的で物が何かに変身する。というアイデアから着想を得ました。トランクケースというレトロなバッグをベースに、継ぎ目の各所にあるベルトを外すと、内側に織り込まれている裏地が出てきて、関節などの動きが必要な箇所となり、トップスに変身する仕組みに。
優秀賞
- 作品コメント
- この作品は「大工雛形」という神社仏閣等の建築のために作成された図案集にあった、日本古来の紋様を元に作成しました。渦を巻いているとこうは雲を長く尖っているところは雷を、踵の部分にあるのは唐草模様と言って、植物の葉や茎を表しています。作品名の「神威」ですが、「神様の力」を意味しています。そこで本体の横に取り付けたものですが、まさにこれが滲みでた神威の一部を表わしています。素材はヌメ革を2枚程重ねたものを染料で染め、太鼓鋲を打って取り付けてあります。またベースカラーの朱色ですが、魔除けの色として知られていて、その力も神威の一部と解釈して使用しています。昨今、日本の素晴らしい伝統技術が後継者不足や需要の低下などで消滅しつつあります。もちろん靴業界も例外ではありません。そこでこの作品のような伝統技術とコラボした作品がもっと世に出れば、そういう世界を知ってもらう。それの一助になれたのなら幸いです。