結果発表
2025/06/02 10:00

サンスター文具 第29回 文房具アイデアコンテスト [PR]

主催:サンスター文具株式会社

応募作品数:4326点(一般部門:2991点/ジュニア部門:1335点)
受賞作品数:15点(一般部門:5点/ジュニア部門:5点/審査員特別賞:4点/サンスター文具賞:1点)
※ここでは、グランプリ・優秀賞をご紹介します
一般部門

グランプリ

半角の原稿用紙
米田 隆浩
半角の原稿用紙
作品コメント
英作文用に、マス目をぎゅっと縮めて半角サイズにした原稿用紙。
大文字は2マス、小文字は1マスがガイドラインになります。
審査コメント
原稿用紙のマス目を半角サイズにすると、英文にも使えるというアイデアは、なぜ今まで誰も思いつかなかったのか?という驚きがあります。原稿用紙は日本語の文字数を計算しやすくするためのフォーマットです。それに対して英文は文字数ではなく、単語数を計算しますが「半角の原稿用紙」を使えば、日本語と英語が混ざった文章でも文字数を計算できます。「半角の原稿用紙」は、日本語と英語がぎゅっと合わさった今までにない文章表現を生み出すかもしれません。(安次富 隆)

優秀賞

百記帳
細川 卓資
百記帳
作品コメント
日記帳ではなく百記帳です。百年に見立てた百ページのノートです。
年齢(age)を枚数(page)で表し、人生における四季折々の記憶を書き記します。
開いたときの厚みは時の有限性を感じることができます。
人生100年時代に向けて、平均寿命が世界一長い日本だからこそできる提案を目指しました。
審査コメント
100年時代と言われる人生の時間の流れを目で体感できるのがとても興味深いと思いました。
通常の毎日記していく日記と違い、四季の移り変わりに合わせて記入していくというスタイルが日本ならでは、という感じでとても素敵だと思いました。
文字の書けない幼いころは親が記入して、自分で書ける年齢になったら親から子に受け継いだりしたら素敵だねと、審査員の中でもストーリーが広がりとてもワクワクさせていただきました。(itabamoe)
ミニマルさんのための2アイテムペンケース
小倉 利文
ミニマルさんのための2アイテムペンケース
作品コメント(一部抜粋)
クラウド上のグループウェアを利用してPCで議事録を作って共有したりオンラインスケジュール帳を使うようになると、文房具を使うシチュエーションが激減しました。
大きな手帳を持ち歩かなくなった代わり、外出時や会議室の移動にノートPCやその電源などの大荷物が増えました。
一方で、紙とペンを全く使わなくなったかというとそうでもありません。わずかな機会のためにぎゅっと厳選された筆記用具をサッと取り出して使いたいのです。
提案するのはITツールメインで働くビジネスパーソンのためのペンケースです。ペン類とプラス1アイテム(小さな消しゴムや修正テープなど)をそれぞれの収納場所にいれて持ち歩くことができます。
大きなペンケースの中で毎回違う位置にいる消しゴムを追いかける必要もありません。
審査コメント
ぎゅっとコンパクトにまとまったペンケース。自分もペンを1本だけ持ち歩きたいことがよくあります。USBメモリと変換ケーブルを入れている画も浮かんできて「欲しいっ!」となりました。(KREVA)
スライドパンチ
岩田 一弥
スライドパンチ
作品コメント
「ぎゅっ。」という言葉は一つにまとまるイメージがあります。まとまりかたもいろいろあって、きちっとすべて揃っているのもきれいだけど、一定にずれて並んでいるのも良い感じ。2穴パンチは書類をきれいに一つにまとめますが、少しずれることで結構便利に使えます。ずれを利用して様々な機能を持たせることができます。
審査コメント
めくりにくい書類に対しては指サックなどのツールがありましたが、“紙の並び方をズラす”という、まさに視点をズラした発想が素晴らしいと思いました。インデックスを印刷だけで作れたり、日ごとにパンチすれば一日の区切りがわかりやすくなったりなど、使い方次第でスマートな整頓ができるのも道具としての魅力を感じます。(武笠 太郎)
おいのりスタンプ
中村 梨亜、神谷 千春
おいのりスタンプ
作品コメント
緊張して手が震えたり、冷たくなってしまった経験はありませんか。そんなときには手をぎゅっとにぎって擦って、温めてあげましょう。スタンプは消えてしまいますが、リラックスできる香りが残ります。このスタンプは、頑張ったあなたを最後まで応援します。大切な誰かに応援の気持ちを込めて押してあげるのもいいかもしれません。
審査コメント
スタンプを押してあげる、持たせてあげるといった使い方にとても共感しました。自分を気にかけてくれる特別な人に押してもらった掌のスタンプには本当に特別な力が宿りそう! 握ることや香りのリラックス効果だけでなく、人の思いの力が様々な場面できっと強い勇気をくれる。“ぎゅっ。”に相応しく、非常に情緒豊かな作品だと思います。
自分で使ったって素敵。一緒にお祈りしてくれる可愛いその姿が、きっと安心をくれますよね。(坂本 嘉種)
ジュニア部門

グランプリ

ネバネバなっとうグリップ
浅沼 幸来
ネバネバなっとうグリップ
作品コメント
納豆の粒が色々な形に変化し、すべり止めになります。細い物を握るときや、ビンのふたをあけるときなどに便利です。
審査コメント
納豆をぎゅっと握ったら役に立ちそうと思いついたことに驚かされました。ネバネバした納豆を握ってみたいと思ったことなどないからです。納豆が手についたら不快ですし。そういう納豆のネガティブなイメージからヒントを得て、ポジティブな道具に変えた素晴らしいアイデアです! 浅沼さんのアタマの柔らかさも、納豆のようだと思いました。どんな形にもフィットし、どんな手にも馴染む「ネバネバなっとうグリップ」は、人にもモノにも優しい文具になるでしょう。(安次富)

優秀賞

けしたあとキラキラがのこるけしごむ
宮坂 一十野
けしたあとキラキラがのこるけしごむ
作品コメント
このけしごむでえんぴつをけすと、えんぴつのぶぶんだけがきえて、キラキラが紙にのこります。
審査コメント
まず絵がとにかく上手で可愛くて目が離せなくなりました。
失敗をキラキラに変えてしまう、というシンプルながらも魔法のようなアイデアに文房具の可能性を感じました。
消しゴムを持つときのぎゅっと握る感覚から発想されたということで、一十野ちゃんが普段一生懸命絵を描いて消している日常も感じられて、なんだか優しい気持ちになれました。(itabamoe)
ぎゅっチキス
中村 衣那
ぎゅっチキス
作品コメント
コンテストのテーマが「ぎゅっ。」だったので、ギューするホッチキスにしました。普通にしてると離れているけど、紙をとめる時に、くっついてギューしているように見えます。そして、ホッチキスの芯がハートになっていてとめるとハート型にとまります。
審査コメント
皆さんと楽しみつつ真剣に審査をさせていただく中で、アイデア自体はもちろん、そのネーミングセンスに注目する時間がありました。この脱力感がイラストの可愛さと相まってとても心に残りました。(KREVA)
KIRISUMI リサイクルシャープペンシル
茶家 慎之助
KIRISUMI リサイクルシャープペンシル
作品コメント
KIRISUMIは、アイスランド語で「思いやり」という意味をもつtillitssemiから名前を取っています。アイスランドは、世界で最も思いやりが強いといわれている国です。今回のお題は「ぎゅっ。」ということなので私が考えた「ぎゅっ。」は、人々の強い思いやりからぎゅっと考えました。なので、世界で最も思いやりが強いアイスランドを題材としてデザインしました。そしてもうひとつ、「リサイクル」にも私の考えた「ぎゅっ。」がつまっています。近年、地球温暖化が進み再生可能な社会を作るのが世界共通の課題となっています。そこで考えたのが「人と自然の共存」で「ぎゅっ。」でした。私は、すべての文房具がリサイクルして作られるのを望んでいます。模様はすべてアイスランドで見れる物です。好みに付け替えて勉強や仕事をはかどらせましょう。
審査コメント
環境問題に対する姿勢、丁寧なデザイン、作画、ロゴ、説明文の手書き文字に至るまで、まっすぐ丁寧に向き合っていて、とても好感の持てるアイデアとデザインだと思いました。ひとしきり感心した後、ジュニア部門だったことを思い出し、さらに驚きました。見習いたいと思います。(武笠)
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荻田 来未
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作品コメント
替え芯の種類が太さごとに違うラインが引いてあってどの替え芯を買ったらいいかすぐわかる!!
審査コメント
僕はグラフィックデザインを学び、今は企画も仕事にしています。どちらも「一瞬で共感できる」ということが非常に厳しく要求される世界で、僕自身それをとても大切に意識しています。そんな僕からみても、これはかなり鮮やかなアイデアでした!
説明、説得、言葉による理解よりも遥かに早く、「同じだ」と一瞬で感じられる。少ない手数で一瞬にして人の理解を促し、問題を解決してしまう。優秀なデザインですよこれは!(坂本)
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