2024/05/22 10:00
サンゴバン 国際学生建築コンテスト 2024《学生限定》
主催:サンゴバングループ
応募作品数:7点受賞作品数:3点
国内大会
1位
Green Layers
大橋和貴・加賀大智(京都大学大学院 工学研究科 建築学専攻)、秋田次郎(東京大学大学院 工学系研究科 建築学専攻)
指導教員:小見山陽介(京都大学大学院 工学研究科 建築学専攻 講師)
指導教員:小見山陽介(京都大学大学院 工学研究科 建築学専攻 講師)
- 審査コメント(一部抜粋)
- 単なる建築の提案だけでなく、環境側面への影響をも検証、検討しなければならない難しい課題。その中でこの提案「Green Layers」は、既存の植栽を守りながら人や街にとっての緑の役割を考え、またA棟ではRC躯体を軽量な木造に置き換えることで床面積を増やし、B棟では既存の基礎の上に新築を乗せながら、日照を考えたL字型の平面にまとめるなど、多くのアイデアと工夫がバランスよく、素敵なCGでわかりやすく表現されていた。
レジデンスのプランもよく練られている。A棟では貴重な冬の窓からの光を奥の部屋まで導くよう固定の間仕切りではなくカーテンなどで仕切る工夫や、よくよく見るとB棟1階の駐車場からは冬季の冷気の侵入や雪の中を歩かずとも良いよう、外を通らず車室ごとに設けた風除室を介して室内に入れる工夫がされている。(若林 亮)
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2位
METABOLISM-HUB
伊藤貴哉・山口 星・渡邊康太(芝浦工業大学 理工学研究科 建築学専攻)
指導教員:山嵜一也(芝浦工業大学 非常勤講師)
指導教員:山嵜一也(芝浦工業大学 非常勤講師)
- 審査コメント(一部抜粋)
- 新しい文化と古代の自然景観の共生の創造をテーマとし、新しい軸とハブにより建築・自然・文化を連結させた。新築・改修の双方にCLTグリッド構造を採用、部材を規格化し拡張性・可変性を付与し、建築環境を改善しつ魅力的なアクティビティを創出。シミュレーションにより課題を抽出し、雁行プラン・アトリウムにより日照・通風を最適化させ、緑化・雨水利用・廃熱利用等様々な提案を織り込み、デザインと機能を融合させた秀作である。
フィンランドで社会問題となる空家の解体によって発生する木質資材と地域の森林から供給されるバイオマス資源から住民自ら環境負荷の小さい木質資源を生み出し創作活動を行なう。サーキュラーエコノミーを具現化する提案はポイントが高い。(掛上 恭)
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3位
Re-Hierarchize
濱田啓吾(東京工業大学大学院 建築学系 都市・環境学コース)、岩田明紘(芝浦工業大学大学院 建築学部 建築学科)、青島広樹(東京工業大学大学院 環境・社会理工学院 建築学部)
指導教員:淺輪貴史(東京工業大学 環境・社会理工学院 建築学系 都市・環境学コース 准教授)
指導教員:淺輪貴史(東京工業大学 環境・社会理工学院 建築学系 都市・環境学コース 准教授)
- 審査コメント(一部抜粋)
- 私たちは、人間が地球のすべてを支配しているように考えがちである。しかし、地球の46億年の歴史を振り返ってみれば、人間も動物も植物も水も雪も土壌も岩石もすべて平等かつ並列に存在する。各建物に各要素を並列に挿入し、ヒエラルキーの再構築を図るコンセプトはユニークで面白い。建築形態としてのフラスコのあり方については、スケールの検討を含め、もう少し工夫が必要だったように思う。
南側の豊かな自然とViikkiの既存街区をB棟経由でゆるやかにつなぎ、太陽光を享受するサンルームを介してB棟とA棟が視覚的につながる全体計画は、Viikkiの新たな美しいランドスケープになっていた。(柳瀬真紀)
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