結果発表
2017/07/27 10:00

第34回 「日本の自然」写真コンテスト

応募作品数:7576点(一般部門:5947点/スペシャル部門:1629点)
受賞作品数:109点(一般部門:83点/スペシャル部門:26点)
主催:朝日新聞社、全日本写真連盟、森林文化協会
※ここでは、上位9点をご紹介します

最優秀賞

三兄弟
笹尾敏子
三兄弟
審査コメント
アオサギのヒナの並び方がシンメトリックにバランスがとれた画面構成で、なおかつ力強い。
成長の次の段階を予感させる。こうなるであろうという予測のもとにアングルを決めて、ひたすら待っていたのだろう。その根気強さが作品に表れている。

ソニー4K賞

朝の光
小林一夫
朝の光
審査コメント
早朝の朝露をまとったタケノコを主役にして、朝のすがすがしさだけでなく、重厚感も感じさせ、爽やかだが力強い作品になっている。
4Kテレビで見ると、透過光ならではのシャドウ部のディテールがよく出ている。

ソニーネクストフォトグラファー賞

春へ
田代弘平
春へ
審査コメント
冬から春に向かう裏磐梯の水辺の残雪に印された動物の足跡。
撮影者の感性と物語を紡む力が反映された、完璧とも言える作品だ。裏磐梯は人気撮影地だが、あまり人の訪れない場所を選び、夕暮れまでねばってものにした作品である。

審査委員賞(中村征夫賞)

GOGO! ゴッコ!
岡田弓子
GOGO! ゴッコ!
審査コメント
ホテイウオが大きなお腹を引きずるように岩のくぼみに産卵のため向かっている。産卵後孵化するまでとどまり、やがて死んでいくというホテイウオの一生が終わる直前をドラマチックにとらえた。大きなお腹の写真は珍しく貴重だ。

審査委員賞(福田健太郎賞)

梅花藻の咲く頃
露木義光
梅花藻の咲く頃
審査コメント
梅花藻(ばいかも)は清らかな水の環境の中で育つ水生植物。ローポジションで撮ることで、太陽に向かって開く花と、青い空、白い雲、そして戯れる子どもたちも写し込んでおり、「残したい風景」と素直に思える。

審査委員賞(前川貴行賞)

親子
上野 純
親子
審査コメント
数少ない固有種であるニホンカモシカ。一見地味な写真だが、親にも子にもしっかりピントがあい、草を食む子供のちょっとした動きもしっかりとらえた写真だ。もう少し近づくと逃げそうな、ギリギリの距離で撮っているがいい。

審査委員賞(吉野 信賞)

風物詩・力くらべ
関 紀昭
風物詩・力くらべ
審査コメント
なわばり争いしているバンのポーズがいい。水面で追いかけっこをすることはあるが、向き合って蹴り合う写真は珍しい。デジタルカメラだからこそ撮れる写真だが、観察力がないとできない。

審査委員賞(米美知子賞)

さくらを愛でる
湯田今日男
さくらを愛でる
審査コメント
ひと目見てとにかく可愛い。サクラの花は小さいので、リスとよく似合う。両手に花を持っているリスのうれしさ、幸せさが伝わってくる。すばしっこい動きを、いい角度でしっかり写し止めている。

朝日新聞社賞

残雪の行進
澤井俊彦
残雪の行進
審査コメント
冬眠中に産んだ子熊を連れて歩くツキノワグマだが、雄大な雪渓をバックにする構図で、悠然として日本と思えないような写真だ。ストーリー性も感じさせる。よく縦位置で撮ったものだ。
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