結果発表
2022/03/31 10:00

第10回 「お墓は幸せのシンボル!」お墓参り写真コンテスト

応募作品数:100点
受賞作品数:9点
主催:お墓100年プロジェクト実行委員会

大賞

背中
背中
作品コメント
おかあさん。
小さな孫を抱き、孫と手を繋ぎ、孫と歩き、そして今は孫の大きな背中におぶられ….
時の流れと絆を感じた ある年のお墓参りの光景。

日本石材産業協会賞

現世と来世は仲よし小よし
現世と来世は仲よし小よし
作品コメント
墓地は住宅地とは離れた場所にあることが多いのですが、ここ東京の大都市にある墓地は高層ビルの中に溶け込むように同居しています。
ガラス貼りの巨大ビルが現世のお墓のようにも見え、来世で眠る先祖の石のお墓と、お互い見守り合って仲良く暮らしています。
お墓は日常の中のシンボルです。

審査員特別賞

彼岸の頃
彼岸の頃
作品コメント
自宅から車で約30分、田園地帯が広がる一角に父母が眠るお墓がある。
最近は樹木葬や散骨等、墓を持たない人たちも一部見受けられるが、両親や先祖が眠るお墓をお参りすることは日本の良き習慣であり、大切な文化である。
ご先祖様から両親、そして自分自身へと続いている絆を再認識し、両親の恩を忘れず感謝の気持ちを持ち続けていきたい。
秋になるとお墓の周りには彼岸花が咲き誇り、収穫を間近に控えた田園には黄金色に染まった稲穂がたわわに実った頭を垂れている。
彼岸花の赤と黄金色の稲穂との鮮やかな色彩と、やや苔むした墓石とのコントラストをうまく切り取れたのではないかと思う。
審査コメント
「天上に咲く」といわれる沢山の曼殊沙華と秋の実り。
その中で静かな祈り。
“秋の彼岸”という言葉そのものの光景写真。
写真から詩が生まれます。

実はこの写真の他に二作品が印象的でした。
明るく賑やかな写真も素晴らしい。
1枚は都会の中の公園墓地。
並んだ墓に桜から散る花吹雪。
もう1枚は愛犬の墓。
共に人物は写っていないが、十分に祈る姿も詩も浮かびます。

説明不足ですが、このような写真を私は「いい写真」と言っています。
上手な写真を撮る人はプロ、アマチュアに多くいます。
だが、「いい写真」を撮る人は少ないと思っています。(駒澤たん道師)

日本青年会議所石材部会賞

魔法の場所
魔法の場所
作品コメント(一部抜粋)
私のお婆ちゃんお爺ちゃんが眠っているお墓は高台にあり、空が近くに感じられる場所にあります。
ここに来て嬉しいコトや悲しいコト、日々の生活の報告をしています。
小さい頃からおばあちゃん、おじいちゃんが大好きだったので、亡くなった直後は急に涙が溢れる日々が続きました。本当に辛かった。。

おばあちゃんが亡くなってからは早いものでもう10年が過ぎました。
悲しくて寂しくてどうしようもなかった気持ち、悲しさは変わらないけれど、段々と楽しかった素敵なことも自然と思い出すことが出来るように変わってきました。
母と一緒に…
主人と一緒に…
そして子供達と一緒に…
全ての節目でお墓を訪れています。
そして息子たちにも、ナムナムだよって、我が家の幸せを伝えています。
息子たちは会ったことはないけれど、ママが大好きなお婆ちゃんとお爺ちゃんって認識をしてくれています。
審査コメント
大好きなおばあちゃんとおじいちゃんを失った悲しみを、節目節目でのお墓参りを通して、受け止めてこられたんだなぁという10年の歩みを感じ、心に沁みました。
その2人に会ったことはない息子さんたちも、一緒にしっかりとお参りしてくれて、おばあちゃんとおじいちゃんは喜んで見守ってくれているだろうと思います。(日本青年会議所石材部会)

墓マイラー賞

思いが届いているのかな…
思いが届いているのかな…
作品コメント
この2021年2月15日で、最愛の妻と娘の二人を、交通事故で亡くし、今年で10年。
この10年間、毎週お墓参りに行き、お花をかえ、お経をあげて帰ってきます。
そんなおり、春を迎え墓地の通路に新緑の芝が生えそろうと、いつも写真のように家のお墓の前だけ、このようになります。
私が踏みつけているため、ここだけ芝が伸びてこないのですが、自然にこのような形になるのは、私の思いが届いているのかな、と嬉しくなります。
審査コメント
今回は例年にも増して胸を打つ写真が多く、どの1枚を選ぶか非常に悩みました。
この「思いが届いているのかな…」は、墓石も人物も写っていませんが、10年間毎週お墓参りをされていることが足下のハートマークから伝わり、深く感動しました。
ここで交わされた多くの会話、積み重なった時間、様々なことが感じられます。
お墓はただの石ではなく人そのもの、その思いをいっそう強くした写真でした。(カジポンマルコ残月)

奨励賞1

お披露目にきたよ
お披露目にきたよ
作品コメント
震災で父が亡くなってから10年になりました。
コロナ禍で結婚式も出来ず、父にも母にもウェディングドレス姿を見せてあげられなかったので、手作りで衣装を作りサプライズで見せに行きました。
母は大号泣。
父もきっと喜んでくれたでしょう。

奨励賞2

優しい背中
優しい背中
作品コメント
コロナ禍で里帰りをした鹿児島。
少し足の悪くなった94歳のおじいちゃんとそれを支えるおばあちゃん。
10年前の記憶を辿ると、近くの川まで三人で行って写真を撮ったりしていたが、いつからか一緒にお散歩というわけにもいかなくなってきた。
お墓まで車まで行き、車から降りて砂利道を歩く。
おじいちゃんは杖をつきながら少し早歩きをしているように見える。
きっと、自分の家族に会えるということが嬉しいのだろう、そんなことを思った。
線香に火をつけて杖から手を離して手を合わせる。
その動作一つひとつが丁寧でとても優しい。
小さい頃から家族と来たお墓参り、少し時間はかかったが先祖や今在る家族を思うこと、そんなことの大切さを知った。
こうして大切な二人の姿を撮ることにシャッターを切ることの意味を感じながら過ごした時間となった。

奨励賞3

お盆の迎え火
お盆の迎え火
作品コメント
海岸に面した日本最大の自然発生墓地「花見潟墓地」。
お盆には多くのお墓参りの人が訪れ、夜には灯籠が灯され幻想的な雰囲気に包まれます。
先祖の霊を迎えるために焚かれた無数の火が、2万基余りのお墓を優しく照らしだしていました。

奨励賞4

上空にブルーインパルスが
上空にブルーインパルスが
作品コメント
祖父のお墓参りに行き、
ふと空を見上げて見ると…

祖父が好きだった、
ブルーインパルスが、
三色のカラースモークで上空を飛行してて、
なんだか祖父と一緒に見上げているようで、
涙が止まらなくなりました。

そうこの日は、東京パラリンピックの開会式で、
感動をありがとう。
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