結果発表
2017/10/16 10:00

NEWSED UPCYCLE DESIGN AWARD 2016

受賞作品数:2点
主催:特定非営利活動法人NEWSED PROJECT

準グランプリ

KEY HOUSE
佐々木蔵人
KEY HOUSE
作品コンセプト
集合住宅用の宣伝シートが、住まいのシンボルでもある鍵を収めるキーケースへと生まれ変わりました。宣伝シートのさまざまな色合いや質感を活かし、多種多様な絵の形を形成できるキーケースです。タフな環境にも耐えうる丈夫なターポリン素材は、コンパクトに鍵をカバーし、カバンやポケットの中で他の物に傷がつくのを防ぎます。
住まいの数だけ個性をもつ鍵。その鍵を一つとして同じものがないキーケースがカバーします。
審査コメント
ターポリンを使ったアイテムはこれまでもたくさんありましたが、こちらは、NEWSEDらしさがある(現在のラインナップに合う)商品ではないかと思いました。パッケージも店頭での見え方が考えられているので、即販売可能な点も良かったと思います。(塚本太朗)

準グランプリおめでとうございます。
住宅宣伝用のターポリンシートを、キーケースとして紡いだストーリーが高い評価を得ました。家を感じるキーケース本体に、どことなく煙突の様に見えるストラップ部分が、機能を越えた愛嬌も感じます。アワードの期待に存分に応えた欠点のない本作品ですが、想定を超えた驚きや、ロジックを越えた価値がやや不足している印象が強く、グランプリには至りませんでした。今回で4回目を迎えた本アワードだからこそ、グランプリには、アップサイクルという考え方自体に独白の視点をもたらす作品を期待せずにはいられません。(吉泉 聡)

審査員賞

うみのお魚ぽーち
荻下直樹(oog design studio)
うみのお魚ぽーち
作品コンセプト
海が大好きなサーファーやダイバーたちが海を楽しむために生まれた素材。
使わずに捨てられていくウェットスーツ生地は、海の魚たちと楽しく戯れることを夢見ていたかもしれない。そんな素材の記憶と海が好きな人たちの記憶を呼び起こす、かわいいお魚型のポーチです。柔らかい素材で衝撃に強く、防水性能を持った素材の特性を活かす事で、海辺やアウトドアで力を発揮することでしょう。
魚の種類によって形や大きさが違うので、何を入れるか想像しながら楽しんでいただきたいです。
審査コメント
ウェットスーツ素材でありながら、思いも寄らない可愛らしいものでした。
大きさや種類を変えてさまざまな“魚”への変化が楽しめると、より水族館的な発想で、売り場でも楽しくなりそうな可能性を感じました。(塚本)

審査員賞おめでとうございます。
海を楽しむために生まれたウェットスーツ生地を、楽しげな魚のポーチとして蘇らせた作品。色鮮やかなウェットスーツ生地が、熱帯魚のような色鮮やかな魚の表現に昇華している点が見事だと思います。コンセプトと形に伸びやかさを感じ、非常に好感をもった作品でしたが、モックの完成度が低く、製造上懸念される点も残ったままであり、その点が評価を下げた作品でした。今後のブラッシュアップに期待しています。(吉泉)
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