結果発表
2025/01/14 10:00

もくチャレ第2回国産木材デザインコンテスト《学生限定》 [PR]

主催:東京都

応募作品数:51点
受賞作品数:4点

最優秀賞

KOnoKO
馬場大和(武蔵野美術大学)
KOnoKO
作品紹介
「KOnoKO」は、全身で木に触れることを目指した座椅子です。座るだけではなく、登ったり抱きしめたり、用途は様々です。また、子どもの想像力をより引き出したいという考えに基づき、抽象的な形を与えました。この作品には、前も後ろも、上も下もありません。見る人によって、色々な形に変化します。子ども達の想像力に寄り添う、「おもちゃ的」な家具のカタチを目指しました。
審査コメント
丁寧に仕上げられ、極めて完成度の高い作品である。木への好奇心、そして愛着を感じるユニークな形、スギの柔らかさと温かみを強く感じさせる丁寧な仕上がりはもちろん、叩いたときの音の良さなど、子どもが五感を通して木と触れ合うことを実現する優れた木育デザインだった。作り手の執念を感じる仕上がりになっている。

優秀賞

Mai Mai Chair
新江拓実(東京理科大学)
Mai Mai Chair
作品紹介
今回のテーマ「木育」を通じて、森を考えるうちに木材の滑らかさを表現できる生き物を考えました。その中で、カタツムリの殻の渦巻きがインスピレーションとなり「Mai Mai Chair」を考案しました。「Mai Mai Chair」は子供が座って楽しむだけでなく木と自然に触れ合えるようにデザインしました。また、子供が成長して椅子として使われなくなった後は、屋外でオブジェとして楽しむことができます。
審査コメント
カタツムリというモチーフを上手に抽象化できている作品。使い手の成長や経年変化まで考慮され、長期間にわたって子どもの成長を支えようとする意図が高く評価された。目の部分の強度などについて改善の余地は感じられるが、構造的な工夫、遊びの豊かさを実現するデザインは、「木育家具」として十分な魅力を備えている。

奨励賞

キリカブファニチャ
鎗田侑(芝浦工業大学)
キリカブファニチャ
作品紹介
「使い手」が「使い方」を決めていく家具。サブロク板いっぱいに31部材を計画しました。組み立てから家具に触れ、接合の楽しさや材の特徴を感じながら完成を目指します。最大の目標は「完成して終わらないこと」です。内側の木積や各部材同士の隙間は、「使い手」の想像力いっぱいに、自由に、目的で縛られないように計画しました。自分のものになっていく過程を楽しんでもらいたいです。
審査コメント
木育家具としてだけでなく、普段の暮らしの中に置いておける優れたデザイン。限られた素材を組み合わせて、しっかりとした製品に仕上がっている。子どもたちが自分の家具を手作りする魅力的なDIYキットとして評価された。
Cute worm slide
MENDEZ VARGAS PAULINA・全芸魁・孫浩然・楊彬彬(拓殖大学)
Cute worm slide
作品紹介
「Cute worm slide」は、木の温もりを感じられるユニークな子供用滑り台です。尺取り虫をモチーフにしたデザインは、子供たちに自然への親しみや木材への愛着を育むことを目指しています。滑る、座る、寝転ぶなど多用途に使え、厚さ30mmの板で構成した安心で安全なデザインです。子供たちが楽しく遊びながら、木材の優しさに触れる時間を提供するこの作品は、自然と遊び心を融合させたものです。
審査コメント
可愛らしく子どもが興味を持ちやすい作品である。すべり台は作るのが意外と難しいが、コンパクトに、シャクトリムシをモチーフにして上手にまとめられている。遊びの広がりなど改善の余地はあるが、完成度の高い作品として評価された。

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