Tokyo Midtown Award 2015 デザインコンペ
応募作品数:1,566点(デザインコンペ:1,316点、アートコンペ:250点)
受賞作品数:14点(デザインコンペ:8点、アートコンペ:6点)
主催:東京ミッドタウン
グランプリ
- 作品コンセプト
- 国旗模様の羽は「私はこの国の言語を話せます」という表明。胸元や帽子にファッション感覚で身につければ、日本へ訪れた外国人観光客に向けて、さりげなく手助けの意思を伝えることができます。知らない土地を旅する人にとって、母国の国旗模様は、ほっとする目印になるのではないでしょうか。言葉の壁をふわりと飛び越え、世界中の人に日本を楽しんでほしい。そんな気持ちを「身にまとうおもてなし」として表現しました。
準グランプリ
浮世絵プチプチ
でんでんたますこ 清水 覚、山根 準、菅原竜介、上久保誉裕
- 作品コンセプト
- 浮世絵の印刷されたプチプチです。贈り物を保護する目的で使用されるプチプチですが、浮世絵を描くことで、荷物を受け取った時のサプライズが加わるようにしました。20世紀初頭、日本人は浮世絵の刷り損じを緩衝材として、陶磁器を輸出し、ヨーロッパ人を驚かせていたと言います。その驚きを現代に蘇らせました。
優秀賞
- 作品コンセプト
- 落雁を象ったガムシロップとミルクのセット。
ガムシロップとミルクは常にコーヒーの横に添えられるものの、これまでその形状は常に一定で、変わることがありませんでした。そこで、花などの四季の形を纏い、季節毎にその形を変える日本ならではの干菓子「落雁」に着目。これら2つを組み合わせることで、見た目にもおいしい、新しいおもてなしをつくりました。
小山薫堂賞
- 作品コンセプト
- ねこがそこに収まることでお寿司ができあがる、ねこ用のベッド。
あなたの愛するねこへのおもてなしが、あなたの目にも美味しいおもてなしになります。囲われた場所へ好んで入ってくるという、ねこの持つ習性に着目。気づいた時にはいつもそこに、握りたてのねこの軍艦巻きができあがっているでしょう。
佐藤 卓賞
- 作品コンセプト
- 焼肉屋などでは、サービスとして食後にエチケットガムを手渡されることがあります。しかし、店側から口臭対策を促されるのは妙にナンセンス。食事と共に1つのおもてなしとしてガムを提供するには、はじめから風景の中にこっそりあった方が自然だと思いました。
柴田文江賞
- 作品コンセプト
- 私にとってレースペーパーを敷いていることは少し特別な感じがあり、うれしい気分にさせてくれます。今までのレースペーパー以上に特別感のある柄をと思い古い時代の名工作などのお皿を紋様として採用しました。それはそのような器は使うことはおろか実際触れることすら難しく特別そのものだと思ったからです。それらをこの作品で再構成することのより、実際に手にふれ特別感や日本の文化を味わってもらえればと思います。
原 研哉賞
- 作品コンセプト
- おもてなしとは、お客様を迎え入れ安らげる空間をつくること。足を運んでくれた、お客様とその相棒に疲れを忘れてもらいましょう。置くだけでさりげなく充電してくれるのが、このざぶとんのいいところ。お客様もその相棒も、きっと喜んでくれます。
水野 学賞
- 作品コンセプト
- 一般的な「横書き」のレシートを「縦書き」にすることで、日本独特の「おもてなし精神」を表現しました。透かしてみると「ありがとうございました」という文字も見えます。さりげなさこそが日本人らしさであり、本当の「おもてなし精神」ではないでしょうか。