結果発表
2018/10/26 17:35

TOKYO MIDTOWN AWARD 2018 アートコンペ

応募作品数:236点
受賞作品数:6点
主催:東京ミッドタウン

グランプリ

息を建てる/都市を植える
青沼優介
息を建てる/都市を植える
作品コメント
都市は新陳代謝をしている。時間とともに景観は変化し、私たちの過ごす時間や場に変化を与えてきた。しかし、最初から都市と位置付けられた土地はない。建築を建て、壊しを繰り返しながら、膨張した結果である。私は蒲公英の綿毛を植え、その新陳代謝を表現した。儚くも懸命に建つ最小の建築たち。ひいては都市である。壊れても、誰かが植えれば生まれ変わる。都市は誰のものでもなく、時間とともに更新され続けていくものなのだ。

準グランプリ

星圖
下村奈那
星圖
作品コメント
都市に眠っている夜空を、ここ東京ミッドタウンに出現させる。

コンセプトは「意識への誘発」
都市の生活のなかで
星空は見えるだろうか。
現代都市での生活では
星空と共に生活している意識は薄れてしまった。
大きなビル、大量の灯り
都市が星空を吸収している。

この東京ミッドタウンで「星圖」を展示することは、都市が吸収している星空の存在を、人々の生活や意識に戻すことであると考える。

優秀賞・審査員特別賞

愛おもう屋台
田中優菜
愛おもう屋台
作品コメント
テーマは「愛」。愛というものを、私たちは身近に感じながらも深く考えずに日々を過ごしているのではないでしょうか。今回の作品では飴の量り売りの屋台の中に、200人以上の人々に書いていただいた「あなたにとっての愛とはなんですか?」という問いの答えを展示します。無料配布する飴を味わいながら、鑑賞者の方と共に、自分の根底にある愛というものを見つめる時間を生み出します。

優秀賞

時は建築家、民衆は石工
泉 里歩
時は建築家、民衆は石工
作品コメント
何かに圧倒される感動に人々を引き込みたい。その世界から抜け出せず、包み込まれるような感覚を感じて欲しい。なぜなら、私たちはこの巨大な建築物と時間という存在と戦っていかなければいけないからだ。圧倒されたその瞬間、自分は自分という一人の人間だということを思い出せる。絵画がそこに存在している本当の意味を考え、今この時代を生きる私たちは何をしなければいけないのか、問いかける。
“Stand Up!”
髙 瑞雪
“Stand Up!”
作品コメント
“Stand Up!”は座ったままでいる犬の置物たちを立ち上がらせる試みです。一般的に流通している量産型の犬の置物は殆ど座ったポーズをしており、従順で健気なものとして存在しています。座った犬を立ち上がらせることがどのような意味を持つかは、作品をみる人によって様々ですが、私は、私たちを型にはめ、何者であるかということを強いる社会や、縛っている自分自身から解き放たれたいという思いで制作をしています。
普通の日
YU SORA
普通の日
作品コメント
私は生活の舞台である「家の中」で起きる日常に注目し、記録するように描いている。今回の作品は他人には見せることもない生活の一場面を通して、人はみんな同じく生きているんだという安心感を感じさせる。どの町に行っても、晴れた日のベランダには洗濯物が干してある。服とは着ることで私たちの印象や社会的な地位を表すものであるが、人から脱がれた服は、洗濯され、干されることで、誰でも持っている普遍的な風景に変わる。
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