結果発表
2017/11/16 11:20

Tokyo Midtown Award 2017 アートコンペ

応募作品数:327点
受賞作品数:6点
主催:東京ミッドタウン
優秀賞

グランプリ

地図の沈黙を翻訳せよ
金子未弥
協力:株式会社赤原製作所
地図の沈黙を翻訳せよPhoto by Motohiko David Suzuki
作品コメント
ここに刻まれているのはすべて都市の名前です。
知っている都市名から、あなたはなにを思い浮かべますか。
最近の出来事や、ささやかな思い出、誰かの声などでしょうか。
では、都市名に潜む見えない記憶に耳を傾けてみてください。
そこでは他者の記憶も古い記憶も内包され、ひしめきあっているはずです。
雑音のような混沌とした記憶の総体を、私たちは「都市」と呼ぶのではないでしょうか。

準グランプリ

rainbows edge VI
七搦綾乃
rainbows edge VI
作品コメント
私はひからびた植物、山や石、虹といった自然物や自然現象を中心的なモチーフにし、それらに独自の造形的な解釈、見立てを行い木を素材とした彫刻作品を制作しています。それらのモチーフに潜み、私を魅了する「自然の時間」や「生と死」といった感覚を、普段見過ごしがちな存在を通して、通りかかった皆さんが遭遇できる空間になればと思います。

優秀賞

Invisible City
遠藤有奈
Invisible City
作品コメント
旧約聖書の中で語られるバベルの塔を現代的に再解釈、階段をメタファーとして象徴的に増殖、変容し続ける現代都市、現代社会を表現しています。塔は、その地域のモニュメント的な建築物の側面をもち、「見えない都市」は、その都市の象徴、あるいは、都市そのものをシンボルとした作品です。
顔の小屋
大野光一
顔の小屋
作品コメント
私は人の顔をモチーフに作品を制作しています。人にとって顔というものは特別大切な物です。顔は人間社会では名刺であり、パスポートであり、その人の心の内を映す鏡であり、それと同時に心の内を隠すマスクでもあります。
顔には怖くて美しい、とても大きな力があります。それは誰もが持っている原始的な感覚です。私は人の顔の向こう、薄い皮膚の裏側にその人の魂のような物があると感じます。
imagine the crowd
松本千里
imagine the crowd
作品コメント
これは手絞りの群集です。よく見ると向きやしわの入り方など、細かい個性があります。絞りの群れは拮抗したり、同調したり、何か話し込んでいたり、調子にのって飛び出したりと、まるで私たち群衆のようです。
個と群集。それは細胞から銀河系まで、私たちはいくつもの集合体で成り立ち、そして常に囲まれています。
作品からイメージすることは、それぞれ自分の意識の中にあり、集団で生きている現代人の想像力と向き合います。
四つの階段
山根英治
協力:スタジオコンテ
四つの階段
作品コメント
私にとってこの構造物は、自らがこの世界のどこにどのように存在しているのかを確認できる方位磁針のような存在です。
紐で描くシンプルな線の情報から、空間や存在について問いかけてみたいと思いました。
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