結果発表
2024/02/08 10:00

Metro Ad Creative Award 2022

主催:株式会社メトロアドエージェンシー

受賞作品数:27点(デザイン部門:12点/プランニング部門:12点/TikTok広告部門:3点)
※ここでは、グランプリ・準グランプリ・メトロアド賞・学生部門賞・TikTok広告賞をご紹介します
デザイン部門

グランプリ

東京メトロポリタンテレビジョン株式会社
東京を知るには、小回りできなきゃ
西島希世(博報堂)
共同制作者:長沼直樹(博報堂)
東京メトロポリタンテレビジョン株式会社<br />東京を知るには、小回りできなきゃ
審査コメント
ローカルのテレビ局が最も埋もれやすいエリアって、実は東京なのかもしれません。ちょっと懐かしいような絵のタッチで、狭い路地を走る小さなバイク。きっとスピードもそんなに出してないだろう。道端のお花にも、猫が飛び出してきても、すぐに停まれる。そんな眼差しを持ったテレビ局であることの魅力がじんわり伝わってきます。(尾形真理子)

細い路地を行く、後ろ姿がなんとも良い。外へ外へと刺激を求めがちな世の中だけど、内側の奥の奥に目を向けてみると思いもしなかった価値に気づけるかもしれない。味わい深いイラストレーションと共に、ローカル局のあり方について、じんわりと温かくメッセージが伝わってくる。グランプリ、おめでとうございます。(八木義博)

準グランプリ

公益財団法人東京都公園協会
電車で座りそびれても、
山内優揮(BBDO JAPAN)
公益財団法人東京都公園協会<br />電車で座りそびれても、
審査コメント
座れる30分と座れない30分では、電車の運賃が倍くらい違う気がします。特に疲れの抜けてない朝の通勤電車では……。座れたらなぁと思っているときに、この中づりポスターが目に入ったら。心の捕まえ方がうまくいくと、何気ない公園のベンチが特等席に見えてくるのが面白いです。(尾形)

なんてことはない公園の写真が良い。電車内の窮屈な環境を生かして、言葉とその置き方で、普通の景色がとても潤いのあるビジュアルに見えてくる。ゆっくり座りたくなりますよね。コモンスペースが綺麗だと平和を感じる。クライアントの存在価値がよく伝わってきます。準グランプリ、おめでとうございます。(八木)

メトロアド賞

東京メトロポリタンテレビジョン株式会社
東京にも、ローカル番組あったんだ。
柾 明日花(大広WEDO)
共同制作者:高石瑞希(大広WEDO)、関根彩加(大広WEDO)、竹内大文(大広)
東京メトロポリタンテレビジョン株式会社<br />東京にも、ローカル番組あったんだ。
お祝いコメント
受賞おめでとうございます。地方から人々が集まる「東京」という街の特性を捉え、煌びやかな都会のイメージをあえて“ローカル”という言葉で温かみを演出するキャッチコピー。「初めての上京で不安だったものの、テレビを身近に感じ少し安心した」というストーリー展開が真っ直ぐ伝わり、東京に暮らす生活者とTOKYO MXの距離を縮める素敵な作品でした!(株式会社メトロアドエージェンシー)

学生部門賞

株式会社オフテクス
どうぞ、ご自"eye"ください。
加藤優月(福岡女学院大学)
株式会社オフテクス<br />どうぞ、ご自
審査コメント
想いを伝えるメディアとして選んだわりに、手紙形式であることが分かりづらいとか、文面のくだりが妙に気になったりもしますが(一体どんな内容だったんだ……笑)。瞳を思いやる使い切りタイプの目薬だからこそ、「愛」の説得力が出ている気がします。商品特性に真っ直ぐ向き合う強さが光っていました。(尾形)

「どうぞ、ご自愛ください。」と目薬を通じて、ブランドがユーザーを思いやる気持ちを素直に可愛く表現していると思います。シンプルながらも、レイアウトはどこか意表をつく感じもあり好感が持てました。学生部門賞、おめでとうございます。(八木)

デザインでは上の1行はちゃんと見えてるんですが、中づりだと微妙に見えない感じでついつい何が書いてあったのか全文を想像したくなる感じがいいなと思いました。(相楽賢太郎)
プランニング部門

グランプリ

観世能楽堂
のぞき見能楽堂
首藤 響(ソニー・ミュージックソリューションズ)
古林萌実(東急エージェンシー)、芦田和歌子(POOL inc.)、佐藤 輝(楽天グループ)
観世能楽堂<br />のぞき見能楽堂
審査コメント
会場審査でこの企画がキラキラ光って見えました。OOHとは、日常の中で予想外の「出会い」をして、そのスペースならではの「体験」に引き込むことによって、結果そのブランドと新しい「関係」が生まれるドラマだと思っています。能楽堂の課題では、多くの案が能というカルチャーの面白さを切り取って正面から伝えようとして苦戦する中、この企画はもう少し銀座駅を歩く一般の若者と距離が近そうな「出会い」、つまり「この地下3階にこんな世界が広がってるんだ」という気づきを発見した点、2番目に「障子の隙間に何かが見えたら覗きたくなる」という鶴の恩返しエフェクトで人間の本性をついた「体験」設計が優れている点、そして、能は自分に関係ないものであった人たちに「ちょっと敷居が高いけど、機会があったら覗いてみたいサブカル」だと感じさせることで、両者の間に新しい「関係」を生み出している点が秀逸でした。(木村健太郎)

準グランプリ

株式会社Mobility Technologies
GO自由にお取りください
津島英征(博報堂)
共同制作者:中西亮介(博報堂)、佐藤祐太郎(ジェ・シー・スパーク)
株式会社Mobility Technologies<br />GO自由にお取りください
審査コメント
国際広告賞審査で審査員が一番よく使うのが「シンプル」と「フレッシュ」というほめ言葉。最近ではこれに加えて「サステナブル」という言葉もよく使われます。この企画の優れているところは、アイデアがめちゃくちゃ「シンプル」なこと。シンプルとは、説明がいらない。一枚絵でわかる。1秒で全てが伝わる。直感的に手が伸びる。つまり企画書がいらない、ということです。だって駅を歩く生活者は企画書なんて読まないのだから。逆にグランプリに押せなかったところは、ショッピングバッグのピールオフのギブアウェイという手法があまり「フレッシュ」ではない点と、ゴミを増やしてしまうのではないか?という点で「サステナブル」かどうかが気になった点。幕張メッセに行くといつもこういうバッグがそこら中に捨てられているので。でもそれを超えるシンプルさの勝利です。(木村健太郎)

メトロアド賞

一般社団法人日本バレーボールリーグ機構
等身大ジャンプチャレンジ
丸山優河(プラップジャパン)
共同制作者:重見果歩(カヤック)
一般社団法人日本バレーボールリーグ機構<br />等身大ジャンプチャレンジ
お祝いコメント
受賞おめでとうございます。バレーボールの魅力の一つである「ダイナミックな躍動感」に着目し、駅全体の空間を活用して、テレビやスマホでは体感できない「高さ」をうまく表現したリアルメディアならではのアイデアでした。また高さを表現するに留まらず、「飛ぶ」「チケットを取る」というアクションを加えることで、「等身大」でバレーボールを感じることができる大変面白い展開でした!(株式会社メトロアドエージェンシー)

学生部門賞

一般社団法人日本バレーボールリーグ機構
Vリーグ合格祈願
丸井涼夏(神戸大学)
共同制作者:羽柴祐希(神戸大学)、不破啓介(大阪府立大学)
一般社団法人日本バレーボールリーグ機構<br />Vリーグ合格祈願
審査コメント
最初は「落ちない」という願掛けだけで果たして受験生がわざわざVリーグを見に行くのだろうか?と思いましたが、よく考えてみれば、僕も受験生の時には、滑るからスキーに行かなかったし、トンカツ食べたし、今でもゴルフ場に行くとスイングが手打ちになるから手打ち蕎麦は食べない自分がいます。カエルを財布に入れると無事カエれるとか、辛子を財布に入れるとカレシができるとか、日本人はダジャレジンクス大好きですもんね。学生さんのエントリーだと知って、受験生の実感に正直な企画だなと思いました。(木村健太郎)
TikTok広告部門

TikTok広告賞

アンファー株式会社
東京タワーVlog
藤後麻理絵(博報堂プロダクツ)
共同制作者:松井俊樹(博報堂)
アンファー株式会社<br />東京タワーVlog
審査コメント
アニメーション、レシピ動画、ショートフィルム等々、非常にバラエティに富んだ作品が集まり、楽しく審査させていただきました。甲乙付けがたい作品が多数ある中、審査のポイントとして特に2点を念頭に置きました。課題である「スカルプDを使っている方のイメージチェンジに沿っているか」そして「ユーザーにしっかり見てもらえるアイデアがあるか」です。TikTok広告賞に輝いた作品につきましては、この二つのポイントをしっかり押さえ、かつ秀逸なラストで締められることで強烈な印象を残していたことを特に評価し賞を贈らせていただきました。(橋本剛典)
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