結果発表
2025/04/25 10:00

第10回リサイクルアート展

主催:リサイクルアート展実行委員会

受賞作品数:23点(一般の部:7点/高校生の部:3点/中学生の部:4点/小学生の部:4点/審査員特別賞:4点/クロスホテル賞:1点)
※ここでは、各部門のグランプリおよび審査員特別賞をご紹介します
一般の部

グランプリ

reborn
マスダカルシ
reborn
審査コメント
「生命誕生、再生を表現した」ということですが、リサイクルとは思えないほど、美しく仕上がっています。一つひとつは違うキャラクターなのに統一性が高く、全てが仲間に感じられるのは、デザイン力に加えて空間のバランス力の高さ故だと思います。透明なアクリルに挟めることで、裏から本来の姿を見ることができ、その緻密さ、丁寧さを改めて感じ、また違う味わいが楽しめる作品です。(佐々木けいし)
作品コンセプト
生命の誕生と再生をテーマに、新聞古紙がリサイクルされるように、新たな命が芽生える瞬間を切り取りました。古新聞には、無数の文字や色、そして形が眠っています。それらをコラージュし、生まれたのは、想像力を掻き立てる生命体たち。アクリル板に挟み込むことで、作品の裏側からも生命の息吹を感じていただけるよう工夫しました。「ここにこんな生き物がいる!」「これは一体何だろう?」と、作品の世界にじっくりと浸り、新たな発見をしていただきたいです。
高校生の部

グランプリ

Change
久米りりあ
Change
審査コメント
「作品を置いた空間の雰囲気が、ガラっと変化するようなインパクトのある作品」を目指し、「かわいらしさがありつつも、不思議で独特な雰囲気を持った作品に仕上げた」とのことでした。確かに非常に強いインパクトを放っています。とりわけぶつかり合うような2色だけの色使いが独特すぎて、世界のゴミ問題にもつながる、危機感とも取れる毒々しさが感じられる作品です。(佐々木)
作品コンセプト(一部抜粋)
世界中で深刻化するゴミ問題。ごみの焼却や埋め立てによる環境汚染、処理施設の不足など、私たちの生活を脅かす問題が山積しています。この状況を改善するためには、一人ひとりがリサイクルを意識し、行動に移すことが不可欠です。
本作品は、そんな問題意識から生まれました。特に、ネットショッピングの普及で身近になったダンボールに着目し、制作を行いました。この作品を通じて、ダンボールをはじめとするリサイクル素材を使った工作や、ゴミ問題への関心を深めていただくことを目指しています。
また、本作品は「空間を変える」というテーマを掲げています。作品を設置した空間の雰囲気がガラリと変わるような、インパクトのある表現を追求しました。例えば、この作品があなたの部屋にあれば、まるで自然の中にいるような感覚を味わえるかもしれません。
中学生の部

グランプリ

ぼくらを助けて!!
友森大地
ぼくらを助けて!!
審査コメント
「私たち人間と共存する全ての生き物たちが、安全で安心できる未来を守っていかなくてはいけない」という思いから作られた作品です。碁盤の目のように表現された、マンホールの蓋でしょうか? 切り文字で助けを訴えるメッセージなどが読み取れ、効果的に環境問題を訴えています。ラッコのかわいらしくも緻密な表現から、切なさが伝わってきます。(佐々木)
作品コンセプト
海洋汚染や生息地の破壊により、多くのラッコが命を失い、絶滅の危機に瀕しています。あと数年後には、日本国内のラッコは姿を消してしまうかもしれません。この作品は、そんなラッコたちの現状を伝え、私たち人間と共存する全ての生き物たちの未来を守るために、一人ひとりができることを考えてほしいという願いを込めて制作しました。海をきれいにしたり、環境に配慮した生活を送ることで、ラッコを含む全ての生き物と共存できる未来を作ることができます。
小学生の部

グランプリ

ビーチプール
小川 咲
ビーチプール
審査コメント
とても楽しく、かわいらしい作品です。魚が入って売られていたトレーを再利用して魚に変身させるという、大人にとっては皮肉に感じるけれど、本人は本当にこんなプールがあったらいいなと思って作っていたのだと思います。実はこの中にもドラマがあって、「魚に食べられる魚がいる」のだそうです。皆さんも探してみてください。
作品コンセプト
まるで海の中にいるような、そんな夢のようなプールを作りました。
魚は、魚が入っていたトレーを使って一つひとつ手作りしました。
魚たちの中には、普段私たちが食べている魚も隠れています。
さあ、あなたは何種類の魚を見つけられるかな?
審査員特別賞

永井賞

森岡賢一
脳
審査コメント
基盤と配線を使って複雑な脳を見事に表現している。情報量の多い令和時代の縮図ともいえる作品だ。(永井 博)

菅原賞

お花畑のドレス
北野博美
お花畑のドレス
審査コメント
思わずリカちゃん人形に着せてみたくなるようなかわいらしい佇まいのするリサイクルドレス。きっとタイトルのようにお花畑の中に立たせたならば、キラキラと輝くのでしょうね。(菅原一剛)

三浦賞

無題
飯田大空
無題

引地賞

Kuma
八木正宏
Kuma
審査コメント
廃材の鉄筋やスチールの空き缶、運搬用の木製パレットで創られた「Kuma」は、劣化した素材の風合いを見事に活かした作品でした。北海道らしいシンプルなテーマでありながら、「Kuma」の顔を愛らしく表現しながらも、鉄筋の網で捕らえられたような表現で「Kuma」の悲しみや憂いさも感じられる、僕自身とてもこころを動かされた素敵な作品でした。(引地幸生)

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