結果発表
2020/10/16 10:00

タイニーハウスデザインコンテスト 2020 小菅村×YADOKARI

応募作品数:336点
受賞作品数:10点
主催:小菅村役場、YADOKARI株式会社、Tiny House Kosuge Project
共催:株式会社細田工務店、こすげ つくる座
※ここでは、上位8点をご紹介します

最優秀賞

該当なし

優秀賞

Minimum community TINY HOUSE
長谷川ユウジ
Minimum community TINY HOUSE
審査コメント
この作品は小菅村の地域特性を考慮し、タイニーハウスを活用した小規模共同体の提案である。タイニーハウス本体の魅力だけでなく山間地域で生活を行う上での生き方、暮らし方まで踏み込んで提案をしている所が評価された。建物の考え方もコンパクトでありながら隅々まで検討された素晴らしい計画案である。人と自然との繋がり方や若い世代がこれから山村や農村で生活をして行くための大きな指針となるであろう。
共に住まう
富岡明日香、關本丹青、野澤潤一郎
共に住まう
審査コメント
この作品は人や建物が年齢、家族構成、職業、用途などの変化に対応できるよう、一辺1.36mほどの6角形ユニットを繋ぎ合わせることで自由に可変できるタイニーハウスを提案している。6角形のユニットに違う機能を与えたことにより自由な展開を可能にするアイデアが評価された。これからの時代を先取りしたような提案である。
束の間の家
大峯竣平、堤 康浩
束の間の家
審査コメント
この作品は「家とは何だろうか」と考えた結果、自分で家を作るための「原点となる家」の提案である。格子状の基礎に2m角の物置小屋と丸太の架構がかかっただけの家である。自然と向き合い、自分と向き合いこれからの自分の家を探し、作っていく様を表現している。これからどのような家が生まれるのか分らないが、家を考えるきっかけを表現した所が評価された。
空き家×タイニーハウスビレッジ
上見浩基、犬童伸浩
空き家×タイニーハウスビレッジ
審査コメント
国で問題となっている空き家をタイニーハウスビレッジとして蘇らせようとして提案された作品である。空き家の再利用法として1世帯の家を3世帯で使い、減築した部分をコモンスペースとして活用、お互いに支えあって生きていけるような環境を構築した所が評価された。空き家の活用方法として面白い作品である。

小菅村長賞

自給自足工房
⼩松幸廣
自給自足工房
審査コメント
タイニーハウスデザインコンテストを4回開いている中でオフグリッドは毎回提案されてきているが、この作品はオフグリッドアイテムを全部入れたような実に楽しい作品である。細部にわたって詳細な提案が述べられている。オフグリッドをまとったようなタイニーハウス、こんな家があったら楽しいオフグリッド生活ができそうである。自給自足は小菅村の永遠の課題であり地域の自立のためには欠かせないアイデアである所が評価された。

YADOKARI賞

最小限住墓
中山晋吾
最小限住墓
審査コメント
家を終の棲家どころでは無く自分のお墓として建設するという、奇想天外なアイデアが評価された。今、日本中で「墓じまい」というこれまででは考えられない現象が起きている。お墓を作ってもだれもお参りに来ない墓が続発し問題となっている。自分の家が墓所として、コミュニティーの場として近隣の方に利用してもらうアイデアは、これからは必要になるかもしれない。

細田工務店賞

緑のフィルターを羽織る家
本多 健
緑のフィルターを羽織る家
審査コメント
タイニーハウスと壁面緑化、しかも緑の多い自然の中でと考えがちだが小さいからこそ開放的な住まいをと考えた時に、視線が気になる。その解決案として壁面緑化は面白いアイデアである。周囲のステンレスワイヤーは構造体としても機能する。緑化機能だけでなく農作物の柵としても活用できるだろう。オフィスだけでなく住まいとしても十分機能するであろう。

小菅つくる座賞

友と嘘とコーヒーと胃袋ハウス
高山祐梨子
友と嘘とコーヒーと胃袋ハウス
審査コメント
家の機能を用途ごとに分割、それぞれで機能させるとともに集合させることにより1軒の家としても機能する。また、各ユニットが小さく設定されているので移動も簡単にできそうである。状況や必要に応じて各ユニットそろえて行くこともでき、フレキシブルに富んだ点が評価された。友達と各ユニットを持ち寄って住まいを作ることもできそうである。
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