結果発表
2024/03/28 10:00

KOKUYO DESIGN AWARD 2024

主催:コクヨ株式会社

応募作品数:1480点
受賞作品数:4点
※ここでは、受賞およびファイナリスト作品をご紹介します

グランプリ

削鉛筆
伝野 輔
削鉛筆
作品コメント
「削鉛筆」は、自分の欲しい形を自分で作る、素材としてのプロダクトです。幼い時から手が大きかった私は、標準規格の鉛筆では径が細くて上手く握れませんでした。そのため鉛筆の持ち方が独特で人から指摘された経験があります。これまで自分にとって本当に使いやすい鉛筆に出会ったことがありません。私以外にも画一化された規格品では、不自由を感じる人たちがいると考えてこのプロダクトを考えました。

優秀賞

Memento
田中聡一朗
Memento
作品コメント
現代では紙にメモ書きなどして、すぐに捨ててしまいますが、古代、文字は石や動物の骨に刻まれて、その後は自然に風化していきました。「Memento」は小石のような丸みを持った、卓上で使う小さなホワイトボード。ちょっとしたメモなら、書いたら消して、また書く。ゆっくりと眺めていたい大切な言葉なら、消さずにそっと置いておける。石のような佇まいは、デスクの上に風景を作ります。現代のせわしなさと原始の時間の流れ、その中間にあるプロダクトです。
移ろう色鉛筆
大原衣吹
移ろう色鉛筆
作品コメント
ふと香る花の香りや青々と茂った緑に足を止めた経験は誰しも持っているのではないでしょうか。植物の成長は遥か昔から私たちの生活と共にあり、いつも見ている風景を思いがけず彩ってくれます。「移ろう色鉛筆」は種から芽が出て葉が茂り、花を咲かせて枯れてゆく植物の一生を色鉛筆の色の移り変わりで表現しました。季節が移ろい、草花が姿を変えるように、使っていくうちに色が移ろい、思いもよらない変化が楽しめます。
滴付箋
フカタカ(佐藤貴明、深沢真緒)
滴付箋
作品コメント
「滴付箋」はその名の通り、滴が落ちたかのような付箋です。まるで涙の痕跡のように、心動いた瞬間の記録をそこへ残してくれます。「滴付箋」は少し厚みがあることによって、本をパラパラとめくると自然とそのページが開くようになります。長方形の細長い付箋のように、端をはみ出させることを気にする必要もありません。ページのどこへでも自由に、心置きなく印を残すことができます。

ファイナリスト

文具の素
山田泰之
文具の素
作品コメント
「文具の素」は3Dプリントを活用して何か専用の文具をつくるための文具のコア部品。書きやすいペンのペン先、切れ味のよいハサミの刃など、文具の機能のコアをDIY用部品として販売。同時に、文具の素に付けられるグリップなどの様々な用途、サイズの部品データを公開。データを改良しても、0から文具部品をデザインしても、誰かと部品データを共有してもよし。自分のための、誰かのための、特定用途の文具を創るオープンソースな文具の素。
FLUTE
酒元菜摘
FLUTE
作品コメント
「FLUTE」は、足元に彩りをもたらす紙のルームシューズです。宿で提供される使い捨てルームシューズを目にしたときに「旅のポジティブな気持ちに寄り添うものであってほしい」という思いから見慣れた使い捨てルームシューズを改めて見つめなおしました。美しく波打つ紙のソールは、思わず裸足で履きたくなり、足裏に心地良い刺激をもたらします。靴を脱いでほっとする瞬間にポジティブな気持ちを引き出してくれることを期待します。
年輪定規
A STUDIO(Lyu Muzhi、Jiang Fang、Chen Yang)
年輪定規
作品コメント
「年輪定規」は木の年輪を生命の数字とし、抽象的な整数を超えて長さを測定。木の成長の自然な痕跡を基にし、長さの概念を再定義。年輪は自然な分布を示し、人と自然のつながりを深め、原始的感覚を提供。1mmや1cmの固定観念を覆い、生命の独特な寸法を強調。雨水、温度、栄養の影響を記録し、木の成長を生命の寸法に結びつける。整数化の固定観念を打破し、測定ニーズに近づき、同時に自然で原始的な感覚を體験し、人と自然のつながりを深める。
Fig Emulsion
W-oH(Yingqi Liu、Yuxuan Chen)
Fig Emulsion
作品コメント
現代社会では、液体のりのような文房具は、その粘着性が周辺の物への移りを懸念する要因の一つになり得ます。「Fig Emulsion」はユニークな形で従来の文房具からの脱却を図ります。人間と自然との感情的なつながりで知覚を呼び起こし、子供の頃の思い出を蘇らせ、果物のような外観が粘着性と生命の本質を呼び覚まし、無限の遊び心を吹き込みます。絞ると溢れ出るみずみずしいのりが、視覚、触覚、心理の相互作用を通じて感情の結びつきを生み、驚きと笑顔を誘います。
岩窟のノート
松本卓也
岩窟のノート
作品コメント
人類の祖先が祈りや願いを残すために洞窟の壁に絵やしるしを描いたように、表現行為は過去から続けられてきた人間らしい営みの一つです。そして、時代が変化してもイマジネーションをかたちにすることへの欲求は現代を生きる私たちにも受け継がれています。私たちの祖先がインスピレーションを投影するキャンバスとして洞窟の壁を利用したように、現代の創造行為を支えるキャンバスとしてのノートのかたちを考えてみました。
At the moment
RANTA(古井翔真、小林 遣)
At the moment
作品コメント
海の波がぶつかり跳ねる瞬間、焚き火が弾ける瞬間、雫が滴る瞬間。平凡な景色の中にその瞬間を見つけた時、人は驚きや幸福を感じるのではないでしょうか。そのような些細な変化に気づけることで、同じ時間を過ごしていてもより多くの「感動」を味わうことができると思います。「At the moment」は時計の針の動きをモチーフに「瞬間」を認識させてくれるモビール。未来の予定や過去の出来事ではなく、「今この瞬間の豊かさ」に気づくきっかけを生み出します。
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