結果発表
2019/01/24 10:00

KOKUYO DESIGN AWARD 2018

応募作品数:1289点
受賞作品数:4点
主催:コクヨ株式会社

グランプリ

音色鉛筆で描く世界
山崎タクマ
音色鉛筆で描く世界
作品コメント
本提案は、紙と鉛筆の微小な摩擦音を増幅することで、文具を介して生まれる新たなコミュニケーションのかたちをあらわしたプロジェクトです。「描く」ことの意味を再考し、視覚情報を残すことを目的としない「楽器としての文具」の在り方を探求しました。文具を音色を描くためのクリエイティブツールとして再定義することで、目の見えない人と見える人にとって、新鮮な創造的体験の可能性をあらわしました。

優秀賞

Palletballet
Soch(Athul Dinesh、Ghufran Ahmed、Pranav Kishore Bidwe)
Palletballet
作品コメント
今日の社会では皆、評価されること、否定されることを恐れ、自分の創造力や思考を芸術という形で表現することに消極的になっています。この作品は、子供たちが従来のお絵かきの境界を越え、絵を描いて色を塗るという過程を思う存分没頭して楽しめる画材です。子供たちの自由な創造を促し、探究心を高めてくれます。子供でも簡単に直感的に色を混ぜ合わせて新しい色を作り出すことができるデザインです。遊び心いっぱいのこの回転する画材を使うと、子供たちは毎回違った楽しい経験を味わうことができ、ユニークな作品を作り出すことができます。
スマートなダブルクリップ
豊福昭宏
スマートなダブルクリップ
作品コメント
たくさんの紙を手軽に固定できるダブルクリップは、資料を作成するのにとても便利です。しかしその一方で、閲覧する際にはめくる動作の邪魔をしてしまいます。「スマートなダブルクリップ」は、紙をめくる時に角に生まれる三角形の余白と形状を揃える事で、邪魔にならずガイドとして機能します。消費者のその先で使用する人のことを考えた、新しいダブルクリップの提案です。
白と黒で書くノート
中田邦彦
白と黒で書くノート
作品コメント
灰色の紙に黒と白の文字を書く、ノートとその書き方の提案です。紙の色に対して暗い色の文字と明るい色の文字は同時に読みにくいという視覚の性質を利用します。黒い文字を読みながら白い文字へ目を移す時、視覚のスイッチを切り替える必要があり、それぞれの色の文字を個別に集中して読むことができます。大切な部分を際立たせたり、周辺情報を十分に記せたり、光と影を描けたり、視覚が持つ境界を利用することでノートの新しい使い心地が生まれます。
関連記事