結果発表
2016/11/09 10:00

三栄建築設計住宅設計競技

応募作品数:163点(A部門:96点/B部門:67点)
主催:株式会社三栄建築設計
A部門

最優秀賞

7.0×7.0×4.2m=205.8㎡の気積を持つ都市の大きなワンルーム
常橋明浩(株式会社空環境計画)
7.0×7.0×4.2m=205.8㎡の気積を持つ都市の大きなワンルーム
審査コメント
北の庭、南の庭に繋がる天井高4.2mもあるのびのびとしたリビング空間を巧みに計画して、従来の建売住宅では考えられないような新しい住まい方の提案がなされている。(芦原太郎)

3層構成の住宅の中間階の階高を他の階の約2倍とすることで、大きな気積を持つ中間階を非日常空間、それを挟む上下階に日常空間を納めた明快なプランニングの住宅である。面積でなく、体積による規模表現も新しい可能性を暗示させる。(木下庸子)

優秀賞

つながるイエ
羽原康成、宇都祥平、後藤祐里子、京 智健、石本倫子
つながるイエ
審査コメント
平面計画は建売住宅の定石を守りながらも、上下の道路に繋がる外部空間をダイナミックに貫入させ、敷地の特徴を生かしたここにしかない魅力的な住まいになっている。(芦原)

住宅の中心を貫通する外部階段により、高低差のある南北二つの道をつなぐ、街並みと一体化を図った住宅提案である。外部階段を抱き込んだ住まいは、直視することのない内と外の視線のやり取りにより、適度に街に開けた快適な住まいを想像させる。(木下)
B部門

最優秀賞

高床の住処
瀬田周平、五十嵐愛実、竹澤洸人、藤波 凌
高床の住処
審査コメント
メッシュに覆われたスタイリッシュな建物を高床に浮かすことで敷地全体を緑化させ、自然と共存して快適に暮らせそうな住まいを提案してくれた。(芦原)

造成を施さない自然地形を生かし、地面から浮いた高床式の心地よい住まいである。家型の形態と全体をメッシュのスクリーンで覆った風通しのよい住まいの提案に、自然から切り離された都市型居住に対するアンチテーゼが感じられる。(木下)
優秀賞
中庭階段のある家
優秀賞
審査コメント
敷地の傾斜をいかした中庭階段を中心に諸室を構成し、そよ風や日ざしとともにのびのびと暮らせるよう巧みにデザインされている。(芦原)

中庭のごとく段状の吹抜けボイド空間を中央に持つ住まいである。ボイドを取り巻く諸室には、傾斜地を巧みに利用した断面計画により採光、通風、更には視界に対する開放性などが得られ、計画地の環境を充分に生かした提案となっている。(木下)