結果発表
2025/12/29 10:00

JIDF 学生文化デザイン賞 2025《学生限定》

主催:一般社団法人 日本文化デザインフォーラム(JIDF)

受賞作品数:2点

グランプリ

音を色に変える ~音声の可視化の研究~
今井 凛
音を色に変える ~音声の可視化の研究~
作品コメント(一部抜粋)
音も色も同じ波
音とは、空気のふるえである粗密波が耳に伝わることで生じる現象です。同様に、色は光の波長の違いによって目が受け取る刺激のことを指します。このように同じ波であるの音と色は互いに変換が可能です。音を可視化しようという試みは有史以来さまざまな方面から行われてきました。例えば、ドイツの物理学者エルンスト・クラドニが発見した「クラドニ図形」があります。これは砂を撒いた板を音で振動させると、砂が音に応じた模様を形成する現象を指しまたエジソンが発明した蓄音機も元々は音の波を可視化することが目的だったと言われています。現在では多くの音声編集ソフトにスペクトログラム(音声の周波数を時間軸に沿って分析し、色で強度を可視化する図)を表示する機能がついています。しかしこうした図は多くが複雑な周波数分析を必要とし、それを見る人にとっても読み取りが難解になってしまいます。

準グランプリ

月のはこべや
佐藤 雪乃
月のはこべや
作品コメント
暮らしの記憶を、未来に保存するメタバースサービス
「月のはこべや」は、家や部屋を3Dスキャンし、月面のメタバース空間上に保存するメタバースサービス。このコンセプトは、2021年に米アリゾナ大学が発表した、地球の危機に備えて生命のDNAを月に冷凍保存するという「月の方舟」計画から着想を得ています。部屋は引っ越しや取り壊しなどでいつか消えてしまったり、時が経つにつれ変わっていくものですが、3Dデータとして残すことにより、いつでもその頃のままの空間に戻れるような体験ができたらと考えました。
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