結果発表
2025/06/23 10:00

第12回 日仏子供ロボットデザイン大賞《小・中・高校生限定》

主催:特定非営利活動法人日仏芸術文化協会

受賞作品数:6点

大賞

PouvoIR(プブワー)
米山翔太(暁星高等学校)
PouvoIR(プブワー)
作品コメント
これはPouvoIRという足型移動ロボです。フランス語でプブワーとは条件が揃って何かができるという意味です。ガンと闘っていた祖父がたまにある体調のよい日に酸素ボンベをつけてコンビニまで散歩するのが唯一の楽しみだったのにコロナが流行し、万が一かかってしまうと危険なので外出を諦めていた姿を見て暑さや雨、コロナやインフルが流行する中でも、安全に闘病中の人の外出の夢を叶えるロボを考えました。高橋さんのヒューマンのロボット教室通っていました。このロボ、実現させたいです!
審査コメント
人間の免疫システムはとても複雑で、身体を守ったり、逆に過剰反応してアレルギーになったりします。体が弱っていたり、免疫を抑制する薬を飲んだりしていると病気に感染しやすくなるので、外出にリスクを伴います。この「PouvoIR」の実現を心待ちにしている人も多くいるはずです。(高橋智隆)

優秀賞

UKIUKI 車椅子
髙野美羽(山梨英和高等学校)
UKIUKI 車椅子
作品コメント
この乗り物は車椅子をモチーフに創作したロボットです。
私の祖母が車椅子を使用しており、その際、利用者ならではの悩みをよく聞きました。
それを踏まえ、ロボットの機能を通じて車椅子の欠点がカバーできる乗り物を考えました。
名前の「UKIUKI」は、利用者がウキウキした楽しい気持で利用して欲しい思いと、雲で椅子が「浮く」言葉をかけた意味です。
見た目は車輪を雲、足掛けを虹の形にし、雰囲気から明るい乗り物になっています。また、長時間座りやすいクッション型の椅子になっています。
審査コメント
提案者が「自身と車椅子利用者との日々の生活の中で感じた悩み」を課題として扱った点を高く評価した。
イラストについても、利用者の目線や感情を課題としてよく汲み取っており、わかりやすく、伝わりやすい点を評価した。
一方で、課題の解決方法についてはもう少し踏み込んだ考察、つまり科学的な視点もあるとなお良かった。
本件を通じ、提案者がその着眼点を育むことで、車椅子利用者との時間をより良く過ごせることを切に願っている。(松村礼央)
UMUKA(ウムカ)
片岡卓理(東根小学校)
UMUKA(ウムカ)
作品コメント
なまえ「ウムカ」です。がいけんはウナギとムカデのとくちょうをもっています。りくでこの魚ロボットにエレベーターでのり、うみふかくまでもぐります。
ウナギのようにどくをもっていてつよいので、うみの中も安心しておよげます。
どうりょくはせびれのたいよう光パネルでつくられるエネルギーなので、ちきゅうにもやさしいです。(原文ママ)
審査コメント
「しんかいをぼうけんしたい!」という素直な気持ちが伝わってきます。動物のからだにはきびしい環境の中で生き抜くための工夫がつまっていて、色々なロボットの開発に活かされています。UMUKAもムカデとウナギの特徴をよく観察できていますね。乗りこみ方、エネルギー源、レクリエーションホールなども細かく描かれていて、ぼうけん中のストーリーがありありと目に浮かんできます!(近藤玄大)

入賞

たすけてーロバロボ -ROBARBO-
澤田志歩(パリ日本人学校)
たすけてーロバロボ -ROBARBO-
作品コメント
~あなたのもとに最高のロボットを~
パリに、私のおばあちゃんが来たとき、パリ市内はとても広くて、足の悪いおばあちゃんと一緒に遠くに行けなかった。
私の二才の弟はいつもベビーカーにいてパリの地下鉄をつかうとき、階段が多くて大変だ。
毎回ベビーカーの中にいる15キロある子供を持ちながら、のぼる階段を見るともし、ロバロボのような自動で人を運んでくれるロボットがあれば、と考えてしまう。
赤ちゃんからおばあちゃんまで使えるのはロバロボの特長だ。
審査コメント
足の悪いおばあちゃんと一緒にパリに行ったときに遠くへ行けなかったことや、2歳の弟がベビーカーで地下鉄に行ったときに大変だったことなどの自身の経験から解決したい問題を導きだしてロボットを考えた点が素晴らしいです。できあがったロボットもユーザーシナリオが考えられていて使い手の視点に立ったデザインの検討がされています。(小西哲哉)
フンエネルギーおいわいジェットき
髙林 葵(岡崎市立矢作南小学校)
フンエネルギーおいわいジェットき
作品コメント
このジェットきは、ハムスターやどうぶつのふんをエネルギーにしてうごきます。どうぶつがジェットきにのっているけど、そこのぶぶんはかくしてます。
ハムスターが、がんばれるようにネコがおうえんします。
きんきゅうじボタンもあります。
おすとレスキューヘリが来ます。
クラッカーとしゃぼん玉が出てきます。
「おたんじょう日おめでとう」とか、おいわいのメッセージが出てきます。
このジェットきはさいだい70Kmまでだせます。早すぎるとメッセージが見えないのが理由です。1回八千円。
審査コメント
ハムスターの助けを借りて、誕生日を祝いに来てくれるという楽しい発想に共感しました。地球規模の課題に目を奪われがちですが、やっぱり自分自身の興味や体験こそがユニークな発明の源泉ですよね。(高橋)
たんけんカップ
高橋利奈(パリ日本人学校)
たんけんカップ
作品コメント
このの乗り物は小さくなってたんけんとか、ぼうけんをすることができる。ボタンをおしたら、小さくなれて、カードでへやにはいれる。 うんてんすることができる。
うんてんしゅは3かいまでのぼる。障がい物をこわせる。
この車がとおりおわると、もとのかべにもどる。
でんわができる。たのしくて、小さいから動きやすい。
動物のにおいかけられないようにちゅうい!(原文ママ)
審査コメント
とてもシンプルなんですが、絵に対するコメントがこちらになります。
コーヒーメーカーを車にするというアイデアはとてもかわいらしく、色鮮やかな絵はすぐに目を引きます。しかし、私が一番気に入っているのは、さまざまなスケッチや追加の詳細です。グラスとのサイズ比を示す指示もあります。プロのデザイナーもこのように仕事をしているので、とても有望です! ご確認をよろしくお願いいたします。(ロマン・トマ)
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