結果発表
2021/08/18 10:00

ヘルス・グラフィックマガジン表紙デザインアワード

応募作品数:671点
受賞作品数:7点
主催:株式会社アイセイ薬局

大賞

村上正剛
上:応募作品
下:完成したヘルス・グラフィックマガジン表紙
作品コンセプト
眠っているように見えても実はちゃんと眠れていない不良がモチーフ。コントなどで見られるように、閉じた瞼に見開いた目を描いて、かわいい枕、ファンシー調のカラーリングで明るくインパクトのある写真をイメージしています。こんな状況の世の中なので、ステレオタイプに笑えるものを心がけました。
受賞コメント
昨年の夏、「この面白い冊子知ってる?」と知り合いの方から教えてもらったのが「ヘルス・グラフィックマガジン」でした。その時「こういう仕事がしたいね」と話しておりましたので、表紙デザインアワードに迷うことなく応募させていただきましたが、まさか栄えある大賞にお選びいただけるとは! 誠にありがとうございます。これからも、健康への知識が得られ、見た人が笑顔になる「ヘルス・グラフィックマガジン」を楽しみにしております。
審査コメント
すごく考えさせられる作品でした。はじめは「ダジャレか」とスルーしていましたが、よくよく見ると「なぜ目を描いてるんだろう?」など、見ている人をいろいろと考えさせる案でした。見たものをそのまま受け取るのではなく、見た人が何を感じるかと問うてくる作品だと思いました。「こんな見た目だけど、この人は本当に不良なのか?」と考えを巡らせるうちにこっちが眠れなくなってきました(笑)(小島よしお)

どの表紙アイデアもとても個性があって選考させていただき面白かったです。大賞作品はある意味一番「よくわからないもの」が選ばれたと思います。「睡眠不良」というテーマに対して、日本人にとって「ステレオタイプな不良」のビジュアルが混ざることで、見る人に不可解さを与え、受け手が自由に思考できる面白さがある作品だと思いました。これまでの表紙とは少し違う作品になるのでは、という狙いも含めて選定しました。(百々 新)

審査員特別賞

ソウダミク
作品コンセプト
日々忙しく働く社会人…。自分ではきちんと睡眠を取っているようで、とれていない。あまりの眠さに、昼食中に弁当箱に顔をつっこんで寝てしまうというインパクトのある場面で「睡眠不良」を表現しました。
受賞コメント
この度は、審査員特別賞をいただき誠にありがとうございます。驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。日頃から何か面白いネタを考えることが好きで、今回ヘルス・グラフィックマガジン様の表紙を拝見し、アイデアがとても面白く、ぜひ参加してみたいと思いました。楽しい時間を本当にありがとうございました。
審査コメント
ストレートで面白いと感じた作品でした。食べている途中で寝てしまったけれど、唐揚げは離さない。食べる意思はあるものの、それでも脳の「寝なさい」という命令に抗えていないところが、充分な睡眠を取れていないことを想起させ、「昨日遅くまで映画見ちゃったのかな」「コロナ禍の中、黙食をしていたら退屈で寝ちゃったのかな」などこの作品も物語を感じるものでした。(小島)

「子どもが眠気に負けて食べている途中で寝てしまったり」、「こういうことあるよね」、と体験に基づいた想像がしやすい作品でした。また、イラストも細部のディテールや色彩がとても丁寧に描かれていたのが良かったです。これまでの表紙ともマッチした、まさに「ど真ん中」という秀作だと思います。(百々)

優秀賞

松田 瞳
作品コンセプト
朝を告げる動物、ニワトリ。もしも毎朝早く起きなくてはならない彼が、睡眠不足だったら…? 絶対に遅刻してはならない大事な用があるのに、頭がボーッとして目が開かない。体がしんどくて布団から出られない。そんなギリギリな状態に共感できるようなビジュアルと、かわいそうなニワトリの表情にこだわりました。
佐々木せいな
作品コンセプト
「眠れない」をテーマに、「眠れる森の美女」ならぬ「眠れない森の美女」を描いてみました。老若男女問わず知られている作品を題材にすることで、年齢や性別に関係なくたくさんの方々に手に取っていただけるようにしました。プリンセスといえば美しいイメージがありますが、少し不気味な感じにして、目に留まるようにもしてみました。
四本拓也
作品コンセプト
アイデアのみ。撮影必要です。多くの方に既視感があるであろう「居眠り」の図です。寝付きが悪いのか、ただの夜更しなのか判然としませんが、睡眠不良には間違いないかと思います。デメリットとしては政治的内容を扱うことにより、過敏な方から良からぬ反応が起こり得ることですが、いざこの状況を撮影・制作するとなれば、なかなか楽しい気がするのですがどうでしょうか。
粥田かな、akoya
作品コンセプト
「睡眠不足」を、寝ている(寝たい)のに起きている状態と捉え、永く眠っているはずなのにはっきりと目をあけているツタンカーメンをモチーフに選びました。
各国の展示会場に運ばれ、たくさんの人の目に触れる。そんなツタンカーメンは、心地よい眠りから遠い存在のように思いました。背景にはヒエログリフで「ちゃんとねたい」の文字をおいています。
原木雄地
作品コンセプト
睡眠前にスマホ等のブルーライトを発する画面を見ることで、メラトニン(睡眠をうながすホルモン)が抑制され、寝つきが悪くなることが明らかにされています。そこで、今回の表紙では、寝仏が現代人のようにスマホを見ていたら寝つきが悪くなるだろうな、と思って考えました。半眼スタイルで、スマホのライトを後光に見立てることで、興味・関心を引く絵にしました。(実際の表紙は写真で構成するのが良いかな、思います)
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