結果発表
2017/10/19 10:00

DOJIMA RIVER AWARDS 2017 -NUDE-

受賞作品数:7点(入選を除く)
主催:堂島リバーフォーラム

大賞

永遠の静寂(しじま)
吉田 隆
永遠の静寂(しじま)
作品コメント
長い時間の経過の中で錆び朽ち果てていく古い建物。自然がつくりだした命は常に生まれ変わり新たな命を育む一方で、人間のつくりだしたものは、その瞬間から朽ちていく運命にある。その動かしがたい運命を目の当たりにする絶望感と、そのなかで生きていくしかない人間の一瞬の命の輝きを、複数のNUDEによって表現しました。

優秀賞

Eros & Thanatos(Self-Portrait)
沢田すい
Eros & Thanatos(Self-Portrait)
作品コメント
生命の本質にはエロス(「生の本能」)とタナトス(「死の本能」)があり、「生」と「死」をありのままの姿で象徴する植物の形態にはいつでもその儚さゆえの美しさがあります。咲き誇る花々は誕生と死滅を繰り返す生命の営みの過程で最も不安定な位置にあり、それは生と死の狭間で揺れ動く自己の精神を象徴しているかのように自身の心象風景の中に溶け込み幾度も投影されてきました。開花した花々の表象は意識的に隠蔽されることも無く絶えずエロスを醸し出しタナトスを発散させます。その刹那のエネルギーは境界線上で漂う自己という不確かな存在を唯一明確にし、また隔離された精神を呼び戻し自己を開花する瞬間と酷似します。そうした艶やかな花々とは対照的に木々や木の葉には枯れゆき、朽ち果てる間際の終局に位置した精神的な意味での「生」と「死」(「タナトス」の本性に植え付けられている真の「エロス」)を想起させ、心理的な介在を綯い交ぜにした自己が投影されています。

堂島リバーフォーラム賞

Armour
齋 絢子
Armour
作品コメント
するどい棘の先端ひとつひとつが柔らかな曲線を描いて女性像となる。
何かに耐えている、打ちひしがれている、心がさいなまれていると今は感じても、いつか乗り越えて新しい日を迎える時が必ず来る。その新しい日を迎える間際を表現したオブジェです。

佳作

星野健司
開藤菜々子
冲田 進
武田充生
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