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結果発表
2021/05/25 10:00
第15回 ダイワハウスコンペティション
建築・インテリア・エクステリア
応募作品数:209点
受賞作品数:7点(佳作を除く)
主催:大和ハウス工業株式会社
最優秀賞
テクトニック・ラブ
鈴木遼太、十文字 萌
作品コメント(一部抜粋)
愛とは関係性の性質である。私たちの身の回りの関係性は「ヒトとヒト」に限らず、「モノとモノ」にまで及ぶ。たとえば、ドアノブの形状は「ヒトとモノ」、建具と躯体の取り合いは「モノとモノ」の関係性における「愛」のカタチである。人間は乾式で、愛はその取り合いで生まれる。「ヒトとヒト」との関係性は液体のように混じり合うものではなく、固形の物質が組み合わさるように他者を受容し、互いに相手のために自己を変化させ、時には破壊すら厭わない。不器用に取り合っていくことで「愛」が形成される。愛という関係性で結ばれる二人の共生を考えた時、新たな生活の器が必要となる。自己の一部として身体化した個人の思い入れがある環境を互いに取り合せる手法を提案する。「実家の敷地」を身体化した環境と仮定し、平面を重ね合わせ、ハウスメーカーの家同士の組合せから次なる器を形成した。
…
(プレゼンテーションより抜粋)
審査コメント
知的なゲームのようだが、二つの家の空間をぶつけ合うことで、細やかな判断を重ね、新しい状況を発見していったところに面白さを感じる。「愛の家」というテーマにいちばん応えられている。(青木 淳)
ここまでやりきったエネルギーが素晴らしい。複雑に立ち現れる空間の面白さがある一方で、人を守るべき建築となっているかという点では疑問が残る。(堀部安嗣)
テクトニックという方向性に全面的に賛成ではないが、自他の区別に深い思考を誘うもので、哲学的にもっとも高度な案。(平田晃久)
愛があれば、相手も破壊するし、自分も破壊できるという、愛の概念を抽象化して空間に重ねている。実際に住んでみたいと思った。(小堀哲夫)
模型が素晴らしい。二つの家を組み合わせる面白さがある。愛を「乾式」と定義していたのもよかった。(南川陽信)
優秀賞
Second Story Love
傅 嘉彦、Tomasz Jan Groza、Miranda Hoegberg
作品コメント
建築のコンテクストは発展や変化のきっかけとなる。朽ちていくことと格闘しつつ、老朽化を受け入れ、新しい条件に適応させることは、居住空間が紡ぐ物語にとって不可欠な要素である。この豊かな建築の足跡がわれわれのプロジェクトに活気を与えることとなり、その家を二人の恋人の物語を育む場所とする。
私たちは神話「ピュラモスとティスベ」や「織姫と彦星」からインスピレーションを得た。これらの物語は、恋人たちは隔てられることでより親密な関係を育むということを伝えている。そこで街中の既存の建物を改修し、1階では中央の十字の壁が恋人たちを隔て、2階ではふわりと布のかかるキャノピーを計画した。親密な関係を育て、共同の生活空間をつくり出す余地を残す家である。
(プレゼンテーションより抜粋)
審査コメント
元からある空間と壁を立てる行為、その上に掛けたドレープが噛み合っていないように感じた。周辺に与える影響まで考えられているとよかった。(青木)
大変な造形力で空間構成が秀逸。囲まれているからこそのミクロコスモスがつくられている。この計画案に住んでみたい。(堀部)
メタファーがメタファーを呼ぶように言葉やかたちが重ねられていて美しいが、愛の解釈が狭いロマンティックなものになっている。(平田)
知れば知るほど魅力的。愛とは舞台のようなもので、いつまでも決まらないものなのかも知れないと感じさせられた。(小堀)
愛を、硬い煉瓦とウェディングドレスをイメージさせる布で表現していて、優しさを感じる。障壁によって愛が育まれるという言葉が響いた。(南川)
優秀賞、大和ハウス工業賞
語られる家
福留 愛、平井未央
作品コメント
この家には扉しかない。物を納める場所も、自分が生活する場所も、屋外に広がる都市も、扉を開くことで繋がる。この三つの領域が入れ子状に分けられた時、扉を開いた先に広がる向こう側の世界は「選ばれる世界」として統一される。どの扉を開くか、いつ開くか、どのくらい開くかを決めるのはいつも住人である。本能的な小さな選択が日々の生活に入り込んだ時、人は物語を紡ぎ出す。こうして食器を取り出すことから都市へ出ていくことまで、生活のあらゆる出来事が断絶のない一つの物語となった時、建築と生活は共に語られ、愛に溢れていく。やがて、愛用している食器を取り出すようにオフィスの扉を開けて光の中へと受け入れるように、人を招き入れるだろう。今日もどこかで誰かが扉を開ける。たった一つの物語は今日も世界中で生まれているのだ。
(プレゼンテーションより抜粋)
審査コメント
日々変化をつくっていく、微調整をする家というのは面白いが、建具の壁のデメリットを跳ね飛ばすような飛躍は感じられなかった。(青木)
扉の開閉による世界の変化はあまり感じられないが、弱者に対する眼差しをもっている点がよい。(堀部)
建具の開閉が可能性を切り開いていると感じるが、断面的な空間の広がりの制約になってしまっている。愛の本質とは優しさなのか、疑問が残る。(平田)
扉を開けることで圧倒的な価値が生まれているとは感じられない。模型にも意外性がなかった。(小堀)
可変性のある扉が建築の要素として新鮮で、暮らしてみたい。内部に対してだけでなく、外部に対する優しさも感じられる。アニメーションがよかった。(南川)
入賞
違和感のある日常
松田明莉、伊東亮祐、日下部力也、山口 智
作品コメント
愛という言葉から何が思い浮かぶだろうか。男女間に生まれる恋愛、親子や兄弟に抱く家族愛、生命に向けられる博愛などさまざまである。ここで着目したいのは、愛着である。愛着は生まれながらにはもち得ないが、他者(物)の影響によって無意識に生み出される唯一の愛と言えるだろう。私たちは建築という他者によって愛に気づく家を設計する。私たちが暮らす「1K」は使いやすさや合理性によって定型化され、快適な生活を私たちに提供してくれる。一方でその生活には何の疑問ももたず、決まり切った使い方をしていると考える。そこで、「住空間」に少しの「違和感」を与えることで、日々の生活に変化を生み出す提案を行う。
(プレゼンテーションより抜粋)
小さき他者との建築(せかい)
野藤 優、矢加部翔太
作品コメント
現代建築による人の生活はゾウリムシのように単純だ。ゾウリムシは前進してぶつかれば方向転換し、それを繰り返すことで食物にたどり着く。人も同じように、起きて仕事に出かけ食事をし、帰宅し、夜に眠ることを繰り返す。それは建築が人の住むことだけのためにつくられているからだろう。かつての生活は人だけではなく、周辺の環境や生命と共存することで豊かな生活を送っていた。それら「小さき他者」と出会って共存することで、生活感覚を変える集合住宅を提案する。
(プレゼンテーションより抜粋)
Creepy Narcistecture
田島佑一朗(東京理科大学大学院)
作品コメント
生まれたばかりの人間は、世界が自分の欲求通りになると思っている(私的幻想)。しかし、次第に思い通りにならないと気づき、私的幻想とは別に自我意識を発達させ、両者の折り合いをつけることで環境に順応し生きていく。私的幻想が強い人は環境や社会に対して微妙に順応していない。そんな少し不気味な彼らの幻想を建築化することで、彼らがこのイエに居ない時、建築のオブジェクト自体が半自律的に存在し(建築の私的幻想が強まる)、都市を行き交う人に不気味なモノとして発見される。これらが点在することで人びとに不気味な人・モノによるシークエンスを生み出し、都市・建築へのリテラシーを高めるためのきっかけとなる。
(プレゼンテーションより抜粋)
土地の優しさを小さく受け取るアパートメント集落
小泉博史、青木佳子
作品コメント
和歌山県有田市に、矢やびつ櫃という集落がある。車も入れない急な斜面に家々が並ぶ小さな漁村だが、まちじゅうに縦横に張り巡らされた迷宮のような坂道と、それをいちばん下まで降りると広がる穏やかな海、そして毎日沈んでいく夕日が美しい集落である。繰り返される自然のリズムとそこで編まれていく生活の風景には人をふわりと包み込むような優しい居心地がある。弱く儚い記憶は、一人ひとりの内に留まりつつも、土地へと返礼されぬまま、ただ空き家は増えていく。本提案では、集落で繰り返される日々の営みを肌で感じる補助線として、集落の家々を繋ぐ帯状の空間(バルコニー)を新たに挿入した。
(プレゼンテーションより抜粋)
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