結果発表
2022/07/29 15:55

第22回 CSデザイン賞 学生部門《学生限定》

応募作品数:184点
受賞作品数:11点
主催:株式会社中川ケミカル
協力:流山おおたかの森S・C / 東神開発株式会社

2022年7月16日から11月30日までの期間、「流山おおたかの森S・C」の本館2Fと、別館のANNEX1(アネックス1)3Fを接続する連絡ブリッジガラスウォールにて、金賞の作品が実際に展示されております。
※千葉県流山市おおたかの森南1-5-1(つくばエクスプレス・東武アーバンパークライン線「流山おおたかの森」駅下車)
※展示期間は変更となる場合がございますので、予めご了承ください。

金賞

veins
丸山 咲(武蔵野美術大学 日本画学科)
veins金賞「veins」丸山 咲(武蔵野美術大学 日本画学科)
作品コンセプト
自然とまちをつなぐ、「脈」。
葉脈と空から見た街の構造は、まったく違うものにもかかわらず、よく似ている。一見相反する二つに共通する「脈」を、「自然との融合」を目指すおおたかの森の本館と別館をつなぐブリッジを飾るモチーフに選んだ。陽が差し込み床に溢れた木漏れ日のような光は、天気や時間によって刻一刻と表情を変え、まるで木々の間を歩いているような感覚を起こさせる。この橋が自然と街を、色々な人の暮らしを、今と未来を「つなぐ」脈になってくれるように願いを込めた。

銀賞

重なる波紋
房野 広太郎、市花 恵麻(明治大学 理工学部 建築学科)
重なる波紋
作品コンセプト
このブリッジを中心に、人・街・自然がつながりを持ち、広がっていく様子を、波紋に例えて表現した。また、光を透過し、床面に映し出された波紋は、ブリッジ内部に自然環境と一体となったような空間を創り出す
揺らめく中
原 美咲(中央工学校 インテリアデザイン科)
揺らめく中
作品コンセプト
流山おおたかの森の自然を考えた時、自然が育つために必要な水や、大地を連想した。そこから水が滴る揺らめきや、地層の重なりをイメージし、橋のデザインへ落とし込んだ。

銅賞

森の細道
柳 雄貴(九州大学大学院 デザインストラテジー専攻)
森の細道
作品コンセプト
「森を歩くとき、たくさんの幹が視線を遮る。僕たちはその先が気になる。先に広がる森が少しづつ運動する。僕たちはその風景に感動する。」本提案は、森の細道を歩く体験を連絡ブリッジにつくるものである。森の細道を歩く時、体験者の周辺にある木々の幹が、その奥の風景を強調させることに注目した。連絡通路のガラスウォールに幹の連なりを表現することで、奥に広がる風景に動きを与え、人と風景の関係を生み出す。地上 7 メートルの宙に浮く森の道。街の未来を眺める通路である。
紙飛行機雲
出井靖伸(東京都立大学 システムデザイン学部 インダストリアルアート学科)
紙飛行機雲
作品コンセプト
おおたかの森の青空に思いをのせた紙飛行機が飛ぶ。
誰かから誰かへ、誰かから青空に向けた思いをのせた紙飛行機がおおたかの森のブリッジを飛びます。内側至近から見ると、進行方向に青い細いラインの中に白い太いラインが続きます。この先に何が続くのだろうという好奇心。最後に紙飛行機が飛ぶことで爽快感を与え、なるほどこれは青空で飛行機雲だったのかという納得感も与えます。青空と飛行機雲であったことがわかった次には全貌がどうなっているのか見てみたくなること間違いなしです。さらには外側遠距離から見ると青色の美しいグラデーションにスーーと紙飛行機が飛んでいてとても美しい青空を見上げることができます。人がたくさん行き交うブリッジ、さらには自然が美しいおおたかの森にぴったりな提案です。
大鷹
野中宗近(芝浦工業大学 建築学科)
大鷹
作品コンセプト
流山の魅力の一つである大鷹。地域の子供にも、まちの外から来た人にも、一目でその魅力を認識してもらうためのデザインを考えた。歩行者が見上げると、窓は空を反射し、高々と舞う影を重ねて映し出すスクリーンとなる。ブリッジ内を歩く人々は、影の正体を認識し、まちについての想像を働かせる。素材は、カッティングシートAのレギュラーシリーズを用いることで、大鷹のシルエットが遠くからも認識しやすくなるとともに、色などの特徴も把握しやすくなる。

入選

万華鏡
嶋田千展・吉田 聖(大阪芸術大学 デザイン学科 空間デザインコース専攻)
万華鏡
作品コンセプト
「万華鏡の中の世界の美しさ」をコンセプトにデザインしました。橋を万華鏡の中と見立てて、歩いて行くたびに万華鏡が織りなす景色や色彩が変化していく様子や、ガラスに日差しが入ることによりキラキラとした万華鏡の美しさを表現できるのではないかと思いました。
でこぼこ窓
柳 雄貴(九州大学大学院 デザインストラテジー専攻)
でこぼこ窓
作品コンセプト
でこぼこしたような立体的な窓を作ります。奥に凹んでいるのか、手前にでてきているのか、曖昧な表現を 4色のカッティングシートで表現しています。真ん中に空いた矩形の窓は , 風景を切り取ります。これまで素通りしていた風景が浮かび上がり、街の過去 - 現在 - 未来を想像したくなる窓です。
変化と不変
池田 華子(多摩美術大学 グラフィックデザイン学科)
変化と不変
作品コンセプト
正方形から正円、正円から正方形に形が変化する過程を、一枚のガラス面に一つずつ図形を配置し構成しました。連絡ブリッジを渡る人は移動と共に形が変化し、外を行き交う人は全体の変化を一つのつながりとして見ることが出来ます。変化というものは、自然にも人にも絶えず起こり得ることです。季節や周囲の環境によって自然は移り変わり、成功や失敗を繰り返し人は成長します。ここでは自然と人を分けずに、同じ変化する存在として捉えるため、抽象化した図形で表現しました。また、形は変わってもつながりは変わらないという意味を込めて、同じカラーと、離れて見ると一続きになる様な配置を意識して制作しました。これから先も、この街が変化を恐れず、つながりを忘れない場所であって欲しいという願いを込めました。
こもれび
神谷 寛太(東京デザインプレックス研究所 グラフィック/ DTP 専攻)
こもれび
作品コンセプト
都心から一番近い森のまち流山市の自然環境を5つのゾーンに分けカッティングシートの影と IROMIZU の光で木漏れ日のように表現した。ブリッジの内側を通る人は木漏れ日を体感することでその自然環境や生態系に出会え、外側から見る人は通る人がリズミカルに自然の中から出たり隠れたりする様子を楽しんでほしい。
雲のように
大山 優(東京理科大学 建築学科)
雲のように
作品コンセプト
緑豊かなこの街に雲を浮かべてみる。横に長い空中通路に浮かんだ雲は歩みとともにゆっくりと横に流れていきます。雲の向こうには何があるのだろう? そんな純粋な疑問は大人も子供も中にいる人も外にいる人もガラスの向こうに意識を向けさせ、自然と街は一つに溶け合っていきます。
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