結果発表
2019/11/22 10:00

第7回 カーデザインコンテスト《学生限定》

応募作品数:386点
受賞作品数:6点(佳作を除く)
主催:公益社団法人自動車技術会 デザイン部門委員会

カーデザイン大賞(最優秀賞)

旅路 ─ Tabiji ─
岩片 智(東京都立工芸高等学校)
旅路 ─ Tabiji ─
審査コメント
2度の佳作と、昨年のカーデザイン賞を受賞し、毎年着実に進歩し、ついにカーデザイン大賞を獲得するという快挙を成し遂げました。たくさんのアイデアを洗練した日本的な雰囲気で美しくスタイリングにまとめている。それはカラーリングや、扇形のシルエットに入れた斜めのアクセントライン、画面を丸にしたアイデアなどで表現されている。社会の変化を良く理解し、近年増え始めたインバウンドを対象とした提案は、日本国内のグローバル化に一役買う、とても素晴らしい提案です。

カーデザイン賞(高校生の部)

南極救助隊2029サーチ・ドローン搭載車
林 侑太朗(三重県立飯野高等学校)
南極救助隊2029サーチ・ドローン搭載車
審査コメント
地球規模の冒険心を駆り立てる胸のすく提案が審査員の心を捉えました。雰囲気があるスケッチは、世界観の表現がプロ顔負けです。さらに、雪上を走るためのクローラーの構造や、救難者をいち早く発見するためのサーチドローンのアイデア、極地での活動をするための工夫、ツートンカラーのカラーリングなど素晴らしい提案がたくさん盛り込まれた作品です。この車両が南極大陸に配備されれば、近い将来、安心して南極旅行にも行ける日が来るかもしれません。

カーデザイン賞(中学生の部)

Storm
魚住拓磨(岡山白陵中学校)
Storm
審査コメント
クルマ好きが素直にドキドキするデザインのくるまです。フォーミュラカーを思わせるオープンホイールの迫力あるスタイリングデザインは、ひと目見て運転する喜びをしっかりと表現できている。空力を考え車体形状に沿わせたリアウイングは特徴的な造形となっている。さらにウインカーにもなるヘッドライトの形状はフロントマスクの特徴に一役買っている。低く構えたフロントノーズ、ワイドトレッド、ショートホイールベースなど、クルマ好きに刺さるデザイン提案です。

ダビンチ賞(高校生の部)

Free crawler 人を包み込むバリアフリーの車椅子
滝川麻友(お茶の水女子大学附属高等学校)
Free crawler 人を包み込むバリアフリーの車椅子
審査コメント
タイヤでもクローラーでもない、ダンパーの伸縮を使った駆動方式のアイデアが新しい。これは電車の乗り降りなど健常者が普段気づかないような小さな段差も簡単にスムーズに乗り越えて行けるので、これを必要とする人に自由な移動を実現することができる車椅子です。ドアの形も特徴的にデザインされており、球体の外観デザインは周りの人達から見ても親しみが持てる。アイデアの一つ一つに作者の優しさが伝わってくるとても素晴らしい提案です。

ダビンチ賞(中学生の部)

ドクターカー Doctor car
長尾美雨(神戸市立広陵中学校)
ドクターカー Doctor car
審査コメント
一見、救急車のようにも見える外観は、自動運転のため窓がなく、外観デザインの特徴となっている。これから日本が直面する超高齢化社会において、過疎化した地域へ病院ごと派遣するという発想が興味深い。車内に装備された薬剤師の代わりとなるAIロボットは機能的にデザインされている。またこの提案は、全自動の車椅子など、真剣にその時のシーンを考えた物の配置や機能のアイデアが随所に盛り込まれている。これからの日本の社会の変化を良く理解できている、好感のもてる提案がされています。

審査員特別賞

-kcal マイナスカロリー
金 湞珉(東京韓国学校)
-kcal マイナスカロリー
審査コメント
「自分で作った電気で走るモビリティー」というアイデアは、排出物ゼロの究極のゼロ・エミッションモビリティの提案です。エアロバイク型充電器で運動をして、自ら作った電気を使って移動することは、環境にも優しい。これで一つの社会課題を解決することが期待できる。スタイリングデザインは、前後ではなくサイドバイサイドの2輪がとてもユニークでオリジナリティがある。「環境と健康に良い」という切り口で、すぐにでも実用化してみたくなる、とても素晴らしい提案です。
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