結果発表
2019/06/21 10:00

bud brand 「旅」を100倍楽しませるデザイン。コンテスト

受賞作品数:13点
主催:一般社団法人 日本 DESIGN BANK

準グランプリ

甲冑ブランケット
清水 覚、鈴木恵利香
甲冑ブランケット
作品コメント
旅に必要なワクワク感と快適さ。それを叶えるのが、“甲冑”をモチーフにしたこの旅行用ブランケットです。
甲冑はもともと騎馬のために軽さと動きやすさを高めた作りになっています。そんな甲冑の特長を取り入れ、持ち運びしやすく、体にフィットするブランケットをデザインしました。ニット素材なので肌寒い機内や夜などにさっと羽織るだけで体を温めます。防具である甲冑をまとえば、旅の不安も安心感へ。また、甲冑ならではのテキスタイルデザインで、気分がアガるのはもちろん、海外でも目立つこと間違いなし!
仲間同士でまとったなら、戦場で結束した武士たちのように、より一層の連帯感も。さあ、このブランケットと一緒に旅に出かけよう!

奨励賞

FUNNYCLIP
明日香 鴻、田中すばる
FUNNYCLIP
作品コメント
あなたにとって旅の必須アイテムは何ですか?
小さくてもピリリとスパイスが効いた楽しいアイテムを紹介します。ポケットサイズだけど、そこから広がる楽しい会話。
単なる紙幣をコミュニケーションのきっかけに変えてくれる、粋なヤツ。世界中どこへ行っても、お金と遊び心は失くさずに。
FUNNYCLIPと共に、自然と笑顔になる旅を。

出展作品

ai-fuji
木谷勇也(FANFARE Co., Ltd.)
ai-fuji
作品コメント
「旅」の魅力は
文化・人・景色…
出会うもの体験するものが日常とは違う
“別のなにか”があること

東の端にある国は歴史も文化も独自に発展し継承されています。
暖簾もその文化の一つ、空間の狭間にあり向こう側に何があるのかを記し伝えます。
日、雨、風、塵をよけつつ人を招く、暖簾は機能美ある美しいプロダクトです。

「ai-fuji」は、和紙の製法でつくられた紙に、天然の藍を使用した藍染をし、富士の美しいシルエットを持たせ、“日本への入口”として表現をしています。
藍染を施した特殊な紙は、時間の経過とともに色味が美しく変化し、シワさえもあじになる。
日本の美意識から生まれた素材と技法を用いた作品です。
日常と非日常とを優しく軽やかにつなげ、たくさんの人に永く愛される文化として継承していけたらと考えます。
「ai-fuji」をくぐり日本の文化から生まれたアイデアにふれてみてください。
Tabisuru Kakuzai
小林哲治(人の力設計室)
Tabisuru Kakuzai
作品コメント
靴をぬいで座るだけで、さっきまでの風景が違って見えてきます。

駅でも港でも公園でも、気軽にゴザを出して座ってみれば、そこがあなたの居場所となるでしょう。

日本人は家に帰ると靴をぬいで暮らしています。
お花見や運動会で、靴をぬいでシートに上がるのも、その方がくつろげるとを知っているから。
この延長線上に、旅のヒントが隠されています。

旅する角材を持って出かけてみませんか。
気持ち良さげな場所を探しては、ゆっくりと座ってみてください。
低い視線からの景色、素足の解放感、小さいけれど我家のような気分。

新しいくろぎの時間、新しい旅のはじまりです。
Tsu.Tsu
塩出絵美、名越吉彦
Tsu.Tsu
作品コメント
日本古来から伝わる風呂敷を元に進化させた「Tsu.Tsu」
主には包んで持ち運ぶことに利用する極めてシンプルな道具であるが、使い方を特定せず、多目的かつ多用途に可変しながら、道具にもアイテムにもなる。
変幻自在に包むことができる風呂敷は、結びという技が必要になるが、筒状にすることで「縛る」という単純な行為で完結できる。
また機能的にも丈夫なデニム生地に特殊なプリーツ加工を施すことで柔らかく可変し、包むものがないときには畳んで小さくすることができる。
「包み、保護し、運び、纏い、飾る」
時には手荷物を包み運ぶ道具となり、また時にはスーツケースのカバーになったり、ファッションウェアとしても機能を果たす。
使う人によって様々なカタチに変わり、あなたの旅に連れて行きたくなる必須アイテムになっていくだろう。
Plis bois
西脇 佑、手嶋加奈、大前洋輔
Plis bois
作品コメント
旅行や出張で初めて泊まるホテルだとリラックスできないという人は多い。
旅先だからこそいつもと同じようにリラックスした状態にさせてくれるアロマディフューザーの提案。

アロマ液を吸着した蛇腹が視覚と嗅覚に作用する。
伸縮するプリーツ加工の突板は、六角柱が変形した立体の容器に収納できる。
Mobile Volume
内田晴太郎(福岡デザイン専門学校)
Mobile Volume
作品コメント
“Mobile Volume”は、シートを組み立てて使用する携帯ハンガーです。
薄く折りたためてスペースを取ることなく携帯でき、曲げてスナップボタンで留めると、ボリュームが生まれ適度なクッション性のある立体的なハンガーになります。
結婚式へ出席することも兼ねて旅行をする。パーティーに参加する。
ドレスコードが必要な場所へ向けての移動や休憩などの際、上着の扱いには気をつかうものです。
ジャケットやニットなどの大事な洋服を型崩れすることなく掛けることができる“Mobile Volume”を使うことで、旅の中でもしっかりと身だしなみを整えることができ、気持ちよく旅を進めることができます。
あわ花
古賀礼華(福岡デザイン専門学校)
あわ花
作品コメント
“あわ花”は、バックパッカーのように荷物を少なく旅をする人にとって宿泊先でちょっと便利な花びらのシリコンプレートです。
熱くなったヘアアイロンを置いたり、アクセサリーなどを置くプレートになります。
花びらの段差で洗濯板のように小さな衣類などを洗うこともできます。
柔らかく丈夫でバッグの中でも場所を取らないので気軽に持っていくことができます。
置いておくだけでマルチに活躍する“あわ花”は洗面スペースを明るく彩ります。
fold
市丸 巧(福岡デザイン専門学校)
fold
作品コメント
感動した街並みや自然、出会いや出来事
そんな旅先での物語をスケッチやメモに残すことは思い出として心に刻むことにつながります。
“fold”は旅先での楽しい物語を書き留めるバインダーです。
カバーを開き、裏側に折りたたむことでグリップが生まれます。
手にしっくり収まるグリップは、メモを取る時などを安定させます。
紙の留具に磁石を用い凹凸をなくしたフラットなバインダーは、斜めのグリップラインがスタイリッシュな印象を与えます。
A5、A6と小さめなサイズは、旅先や仕事先のアイテムとして持ち運びやすくなっています。
TV cable
岩崎由輝(静岡デザイン専門学校)
TV cable
作品コメント
テーマである「旅」を考えたときに今の時代は色々な交通手段を使い時間の短縮を求められ、便利な世の中となっています。
しかし、もう一度「旅」の楽しさを考え直したときゆっくりと歩いて旅する楽しさを感じました。

昔の時代は日本全国を歩いて旅をして歩くからこそ見える景色、出会う人々があり今の時代と違う「旅」の楽しさがありました。

その歩いて楽しむ「旅」に欠かせない大切な靴。
その靴にある靴紐も一緒に歩いて旅する中で段々と消耗して劣化するのでなく、劣化するからこそ新鮮さが湧いてくるのではないかと思います。
包美
後藤和樹(桑沢デザイン研究所)
包美
作品コメント
鹿革に漆で模様をつけ、独特の手触り感がある伝統工芸品「甲州印伝」と、県の水の美しさ、豊かさを象徴する地酒「七賢」を用いた山梨県の新しい酒器のお土産です。
水本来のたぷんとした手触り感を感じてもらうために、酒を柔らかな甲州印伝で包み込みました。
最初はパンパンにお酒が入っていますが、飲んでゆくたび酒器自体が徐々にくったりとしていきます。
飲む側も、飲まれる側も酔っていくような面白さと、水の触り心地、印伝の触り心地を感じる「包美」
手の中で山梨県を感じ、山梨の旅の思い出をひと包み。
Tamate box
田所浩樹、田所愛子
Tamate box
作品コメント
旅に彩りを飾るコトができる箱。

旅先で立ち寄ったお花屋さんや、お散歩中の公園、大自然の中で出会った植物を、気楽に生けれる木箱。
初めて訪れるホテルでも、お部屋を自分で飾れ、居心地の良い空間を簡単に作ることができる。

内箱は耐水性の有る「桧の枡」、蓋は日本の伝統装飾の「組子」、表面仕上げは竹籠用の耐候塗料「竹椿オイル」。
何度でも大切に使用することができ、時を経て木目は透き通る様な飴色へと自然と変化していく。

旅を重ね、思い出が詰まっていくことで、月日の流れと共にあなたの「玉手箱」となります。
そして、旅とは「人生に花を生けるようなコト」だと気付かせてくれる、不思議な箱です。
Moire see
椎名隆行(GLASS-LAB株式会社)
Moire see
作品コメント
砂切子を覗くと、そこは「ここではない場所」でした ── 。
このグラスは、江戸切子の中でも線ではなく面を作る「平切子」と、砂などを吹き付けて表面に装飾を施す「サンドブラスト」を組み合わせた「砂切子」という技術で作られた作品です。
今回は0.15mmまで再現できる細微な「サンドブラスト」を用いてモアレの海を描き出しました。
水を注ぐと「平切子」の効果で、モアレの海が広がります。
さぁ、あなたもグラスをのぞき込んで、その中に広がる海の上で一緒に揺られてみませんか。
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