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結果発表
2018/12/21 10:00
ASIA YOUNG DESIGNER AWARD 2018《学生限定》
建築・インテリア・エクステリア
学生向け
応募総数:142点
受賞作品数:3点
主催:日本ペイントホールディングス株式会社
最優秀賞
時をこめて時をとめる。
原田 栞(東京芸術大学大学院)
優秀賞
微彩 canvas
立石愛理沙(大阪市立大学大学院)
風景に昇華する色
瀬川未来(横浜国立大学)
講評(審査員長 中川エリカ)
色のはたらきと人間環境の創造的な関係を問うというコンペのテーマに対し、応募案のなかには、そもそも色に対しての言及が全くない、テーマとずれたものも散見され、その点は残念だった。その中で、入賞した3作品は、色を手掛かりに当たり前とされる事象を疑って新たな価値観を生み出そうとする力作で、その姿勢を評価したい。
最優秀案は、色を時間とともに移ろう相対的なものとして捉え、モンゴルを舞台に、色と時間と大地を結びつけていく映像のような魅力を持つ提案である。その結びつけ方にはもっと具体性が必要であるものの、時間と空間の美しい広がりのイメージが、ユーラシア大陸の壮大な広がりとよく合っていて、票を集めた。
優秀案のうち「風景に昇華する色」は、色を手掛かりに、モノの輪郭を再定義することで、風景にいつもとは違う見え方を作り出そうとする、スケールの大きな提案である。対して「微彩」は、もっと身体に近い、身の回りとしての環境を扱っていて、ガラスを手掛かりに光学的なアプローチで色について考えた提案であった。どちらの案も、その提案が何に向けた提案なのか、どのような効果につながるのかについて、より積極的なプレゼンテーションがあれば最優秀案に肉薄したのではないか。
講評(審査員 中山英之)
3人の審査員で真剣にテーマを議論し、更には告知媒体を担当するグラフィックデザイナーを交えてプレトークまで行ったこともあり、応募総数が昨年比で倍増したことを、まず素直に喜びたいと思います。トークの際にも強調しましたが、建築のアイデアコンペは時に、後の建築表現に多大な影響を及ぼす問題作を生むことがあり、特に今年はテーマ設定を根源的な要素に絞ることで、私たちにとっての「色」という概念を文字通り鮮やかに塗り替えてくれるような建築的提案を期待していました。しかしながら応募案を見ると、「色とりどり」や「色鮮やか」といった表層的な言葉ばかりが散見されるも、その深層にある構造的、科学的な側面に建築的なアプローチから分け入るような知性に遭遇することは、残念ながらできなかったと言わざるを得ませんでした。そんな中から最優秀に選ばれた原田さんの作品は、色を光と人の感覚器が作り出す、一回限りの出来事であるとみなし、その単純な事実を経験に焼き付けるための具体的な場所と視点を設定する、という更に深く掘り下げる価値のある方向性を感じさせるものでした。また、優秀賞に選ばれた立石さんの作品は、一度閉ざされた空間に複数の分光器を設けることで、それぞれに異なる明度とスペクトルを持った光の偏在をプランニングに読み替えてゆくことが目論まれており、この課題に対する正攻法を示すものであったと思います。同じく優秀賞の瀬川さんは、風景全体に色フィルターをかけるような場を設定することで、その場所で過ごす前後で視覚にもたらされる変化をも設計の内に取り込もうとする意欲が評価されました。いずれの提案も建築的な表現に至る手前に留まっている感は否めず、ここからの発展に期待しての賞であることは、最後に明記しておかなければなりませんが。
講評(審査員 藤原徹平)
日本ペイントのコンペに関わって3年目だが、今回初めて出題に関わった。せっかくなので「色」を前面に出したコンペテーマの出題をした。残念ながらコンペ応募案の多くはこちらの出題意図を読みとれていなかったようだ。中には卒業制作などを転用したと思える力作もいくつかあったが、それらはこちらの問いに向けた転用の鮮やかさがなかった。
入選作の3作は、真摯にテーマに向き合いながら、空間としてイメージ可能な応答を示したことを評価した。ただしいずれの案も、まだまだその先の展開があるはずなので継続した創作努力を期待したいところである。
人間が色彩を認識しなかったとしたら建築をつくるという行為はまったく違うものになる。逆に言えば、色彩認識の複雑な応答があるからこそ、建築の豊かさが存在している。色を媒介にして、建築と人間、建築と環境の関係を鮮やかに転換していくその理路を問うことは、建築そのものの可能性を大きく広げるはずである。この難しい挑戦はぜひ来年以降も続けていきたいと思っている。
公式ホームページ
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