結果発表
2019/04/17 10:00

第18回 学生限定・立体アートコンペ AAC 2018《学生限定》

応募作品数:63点
受賞作品数:3点(入選を除く)
主催:株式会社アーバネットコーポレーション

最優秀賞

Be water my friend
雷 康寧(東京藝術大学 大学院 美術研究科 彫刻専攻)
Be water my friend
受賞コメント
この度は素晴らしい賞をいただきありがとうございました。昨年は入選で実制作をすることができませんでしたので、今回制作させていただけたことにとても感謝しています。素晴らしい経験になりました。
今回の作品がマンションのエントランスに設置されて、私の作品が毎日人々に届く場所に展示されていって、多くの人の生活に統合するのは素晴らしいことだと思います。自分の制作が評価してもらえたことも本当に嬉しく、自信に繋がりました。これを励みにこれからも制作を続けていきたいと思います。ありがとうございました。
審査コメント(馬渕明子)(一部抜粋)
最優秀賞の雷さんの作品の本物の迫力とやわらかさ、あたたかさ、そしてかわいらしさを皆様にも是非その目で見ていただけたらと思います。ちょっと見る角度では不思議な、不気味な感じがしなくもないのですが、本物を見ますと陶器なのにとてもふわっとしている感じがあり、そしてちょうど建物のさざ波のような大理石の壁が、まるでこのタコを包んでいるようなとてもしっくりした効果をもたらしていると思います。
今回設置されたマンションは入口の方から続く壁面に波のような曲線を使っていて、それが作品の方へ向かって集約するような線の効果を持っておりまして、外から見た時にとても引き立つ素晴らしい作品だと思います。ほかの二人の方も本当に素晴らしい技術、完成度、そして大変面白いコンセプトでいずれも劣らぬ作品でした。

優秀賞

現の秤
佐野圭亮(東京藝術大学 大学院 美術研究科 工芸専攻)
現の秤
受賞コメント
この度は優秀賞をいただけまして誠に感謝しております。将来的に居住する人々がどのような人か、また、その生活の中に置かれることはどのような価値があるかを想像して、制作の対岸に具体的な「人」を意識しながらのものづくりは私にとって大変貴重な機会となりました。これからも自身の作品を通して多くの方々に漆芸の魅力と驚きを理解していただけたらと思います。
審査コメント
佐野さんは伝統工芸である漆を用いて、皆さんにもっと親近感を持ってもらいたい、身近に感じてもらいたいという思いから作品を制作されました。作品のどの部分をとっても、高い技術で作られていて、美しく仕上げられています。また、フォルム全体が有機的な側面も含めて、チャレンジ精神に富んだ作品で、最優秀賞に選ばれてもおかしくない作品です。
佐野さんは、今日の漆のあとが残る両手を見ても、その制作の苦労が垣間見られて、この4カ月間、一生懸命作られたのだなと感じました。伝統工芸の技法や漆を使って、今のアートの世界、現在の美術状況のなかで、作家性を保って作品を作っていくということは大変だろうと思います。
今後もますます、頑張っていただきたいと思います。(内田真由美)
精神の美
堀田光彦(東京藝術大学 大学院 美術研究科 工芸専攻)
精神の美
受賞コメント
この度はこのような賞をいただき大変光栄に思っております。短い学生生活の中で1度の入選と2度の入賞を経験させていただけたこと、AACの関係者の皆様や、応援して下さった方々には感謝の気持ちでいっぱいです。このコンペティションを通して公共空間に作品を設置することの難しさや喜びを学べたように思います。今後もこの経験を糧に作品制作を続けていきたいと思います。この度は誠にありがとうございました。
審査コメント
堀田さんのブロンズ作品は墨田区の桜をシンボルとしていて住まわれる方の象徴的なものとしてサイトスペシフィックなテーマで実際の桜の木の枝から鋳造された一見近くで見ないと本物かと見まがうブロンズ彫刻です。
技術の上で成り立った作品構成で素晴らしいものであったのですが、やはりブロンズで全体的な色の沈み方から堀田さんの要望していた華やかなイメージを持ってもらうというところでちょっと一歩欠けていたのかなということで惜しくも選に漏れたのですが色を変えたり表現の仕方によっては非常に映える作品だったと思います。(ヤノベケンジ)

入選

昇(のぼる)
小倉慎太郎(東京藝術大学 大学院 美術研究科 彫刻専攻)
昇(のぼる)
たむけのこころに
峰松沙矢(大阪府立港南造形高等学校 総合造形科 油画専攻)
たむけのこころに
カランコロン
da.Vinci(Team:Kalanchoe)
代表者:松尾賢弥(日本大学 生産工学部 デザイン専攻)
カランコロン
流れゆく日々の中で
山田千晶(富山大学 芸術文化学部 彫刻専攻)
流れゆく日々の中で
キラメク花
髙畑雅一(大阪市立大学 大学院 生活科学部研究科 居住学科)
キラメク花
Flux
Aykurt Mustafa(東京藝術大学 大学院 美術研究科 金属専攻)
Flux
まわる
あたり
代表者:三隅 幸(筑筑波大学 大学院 人間総合科学研究科 デザイン学領域群総合造形領域)
まわる
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