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発表 2011年10月 |
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「Pelle+ (ペッレ・ピュー)」は、植物タンニンなめし革の新たな用途を切りひらくような、独創性と斬新さに満ちたデザイン・プロジェクトの提案を募集するコンペティションです。イタリア植物タンニンなめし革協会、オリヴィエロ・トスカーニ・スタジオの主催で、今回が2回目の開催となります。
First Winnerは日本のデザイナーユニット、アウン2H4の「THIS IS MINE」が受賞しました。メンバーの一人である稲垣誠は、ミラノで開かれた授賞式にて「デザインを通して幸せになることを、常に追求している。そしてその答えは素晴らしい思い出が残るイタリアで見つかると信じている」とコメントしました。
応募登録数 : 約100
応募プロジェクト数 : 45 点
ファイナリスト : 13 点
主催 : イタリア植物タンニンなめし革協会、オリヴィエロ・トスカーニ・スタジオ
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First Winner 【 THIS IS MINE 】
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選定方法 |
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審査員コメント、総評・総括など |
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【審査委員長オリビエロ・トスカーニのコメント】
前回2010年のコンペと比較しても、応募プロジェクト全体のレベルが高かった。また、参加者の大半を占めた若き建築家、デザイナーたちが、斬新なアイデアや楽しいプロポーザルを提出し、それらが普段目にする"真面目な"製品の枠をはみ出すような奇想天外なプロジェクトだったことがとても喜ばしかった。
【審査員の一人、建築家ピエトロ・カルロ・ペッレグリーニのコメント】
デザインコンペというと、例えば、ジュエリーやインテリア製品、アクセサリーなどデザインする"モノ"を指定することが一般的だが、このコンペはモノを指定せず素材のみをテーマとして掲げていることが、とても珍しい。この場合、テーマは植物タンニンなめし革、これをどう使うかは全くもって自由。参加者すべてにその使い方をゆだねる。こうすることにより、デザイナーの創造力、想像力をかきたて、彼らは無限大に自由に思いをはせることができる。
参加者に加えて、このコンペは審査員たちにとってもとても刺激的であり、技術的な側面だけでなく、新しい試みに前向きな人たちの創造力を審査している。審査員の一人、イタリア植物タンニンなめし革協会会長シモーネ・レミのコメントデザインコンペのアイデアは、いわゆる「植物タンニンなめし革=定番アイテムの製品づくり」という方程式を打ち破りたいという、当協会の思いからスタートした。
応募された大半のプロジェクトが、まさにこの思いに則ったもので、大変満足している。このコンペは、二つの目的にたどりつくと確信している。一つは、植物タンニンなめし革を使ってさまざまなモノができるということを証明すること、もう一つは、商品化を念頭においた限られた物事の捉え方にこだわらない、若いデザイナーや彼らの豊かな表現力を発表する場を設けるということである。
また2012年もコンペを開催していきたいと思う。優勝者のプロジェクトは、とても気に入ったし、実際私も一票を投じた。そのそぎ落とされた、本質的なフォルムや多様性、使いやすさ、そしておそらく製品化も楽であろう。このシンプルなアイデアはおそらくイタリア人には思いつかないものだろう。シンプルなモノで我々に大きな驚きを与えた日本人が優勝したことにとても満足している。 |
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*各作品をクリックすると、拡大画像と作者画像をご覧いただけます
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作品名 : THIS IS MINE
作者名 : アウン2H4(稲垣誠、吉田真司、杉本貴司)
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作品名 : BE DIFFERENT, BE HUMAN
作者名 : Sara Ballabio(サラ・バッラービオ)
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作品名 : LA SEDUTA DA RAMO
作者名 : Maurizio Prina(マウリッツィオ・プリーナ)、Alessandro Ciffo (アレッサンドロ・チッフォ)
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