OPUS DESIGN AWARD 2010 | コンテスト公募コンペの[登竜門]

　OPUS DESIGN AWARDはアイテック株式会社が主催するアワードです。同アワードを通して、アイウェアデザイナーの登竜門として世界中からの認知を確立し、アイウェアデザインの振興に寄与することが開催の目的です。海外からイタリアのアレッサンドロ・メンディーニ、イギリスのロス・ラブグローブ、アメリカのジョアンナ・グラウンテル、日本から内田繁、山中俊治など世界を代表するデザイナーを審査員に迎え、クリエーターの提案するアイウェアの未来となる作品を審査します。11回目となる2010年度は、50カ国から743点の作品応募がありました。

　今回はグランプリに該当する作品が選定されませんでしたが、今回は一般的なメガネという形態を離れ、繊細な印象のもの、フラジャイルな印象のもののデザインが多く提案されました。「視力矯正のツール」という枠組みを越え、アイウェアに新たな価値を生み出せたのではないでしょうか。

　ここでは、受賞作品8点をご紹介します。

過去の受賞作品　 » 2007　

応募作品総数： 743 点
受賞作品数： 8 点
主催：アイテック株式会社

優秀賞
【 Shy Glasses 】

賞・賞金

●最優秀賞　（1点）　賞金100万円
●優秀賞　（2点）　賞金25万円
●審査員特別賞　（5点）　賞金5万円
●入選　（約20点まで）

審査／審査員（敬称略・順不同）

●審査委員長
内田　繁（インテリアデザイナー）
●審査員
アレッサンドロ・メンディーニ（建築デザイナー）
ジョアンナ・グラウンテル（建築・空間デザイナー）
ロス・ラヴグローヴ（工業デザイナー）
山中俊治（リーディング・エッジ・デザイン代表　プロダクトデザイナー）

＊各作品をクリックすると、全画像がご覧いただけます
　（作品名、作者名、デザインコンセプト）

　受賞作品

■ 優秀賞

Shy Glasses
Chao Li
多数の細い金属性の糸で顔を覆うこのアイウェアは、ティーンエイジャーにクールで神秘的なイメージをもたらし、安心感を与えることができる。

Broken Frame
Alex King
このアイデアは人間関係から着想を得ている。人々は繋がっているように見えても、実際にはそうではないことがある。このデザインのコンセプトは、繋がれていないように見える2つのレンズが、実際にはしっかりと固定されているというものです。このような勘違いを創り出すことにより、人々に彼らの人間関係について再考と再構築を促すことができます。

Pasta
加藤修也
プロセスからのアプローチを試みました。
押出し加工した金属を2次元的にカットするという、今までにないシンプルな工程により、新しい形を生む提案です。
リムからテンプルに繋がる継ぎ目のない形を邪魔しないために、回転ヒンジによる折りたたみ機構を想定しています。

■ 審査員特別賞

内田繁賞
Colorful Eyes
Yue Hu
このアイウェア・デザインのアイデアは地図から着想を得ている。
地図ではそれぞれの高さを示す等高線が異なる色で着色されている。
同様に異なる色で着色されたたくさんの紙を様々な形に切り抜けば、グラデーション・カラーを表現することができる。このようなメガネを掛ければ、様々な色の組み合わせを選ぶことができるので、ゴージャスでユニークな存在になり得る。
そしてもちろん、紙の上に自分の好みの線を描くこともできる。

Alessandro Mendini 賞
BOX GLASSES
Luciano Faraminan
革新性と強い魅惑性「簡素、モダンそして最小限」

Johanna Grawunder 賞
Gossip Glasses
Maritrini(Maria de la Mata,Marta Vega Sutil)
このアイウェアは、どこを見ているかを知られずに、誰も見ることができないものを見たい人々のためのものである。
このアイウェアを使えば、あなたはあらゆる物にフォーカスすることができ、決して細部を見逃すことはない。

Ross Lovegrove 賞
Morning Sun
久川尚太
強い光で、すっきりとした目覚めを提供してくれるアイウェア”Morning Sun”
昼夜の体内リズムが崩れた生活を続けると、精神障害の原因になります。しかし、日光を浴びることで、狂った体内時計はリセットされ、すっきりとした精神状態を保つことが出来ます。
不規則になりがちな現代人のための新しい目覚ましめがねです。

山中俊治賞
[shosa]
田中康介
[shosa]は髪留めの機能を持った眼鏡です。使用していない時の眼鏡の新しい居場所を与えることで、眼鏡をはずす、髪を留めるといった女性の美しい所作を自然に導きます。



●その他、詳しい内容は OPUS DESIGN AWARD 2010 をご覧下さい