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「La Multi Ani」(ラ ムルツィ アニ)
東ひろみ |
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富士フォトサロンと富士写真フイルム(株)プロフェッショナル写真部が、 既存の概念にとらわれない新しい写真スタイル、新しい時代の到来を予感させる若手写真家のための「新人賞」を1999年から新設。第3回の今回は、282名の応募者の中から、 立木義浩(写真家)、長倉洋海(写真家)、橋口譲二(写真家)、広瀬博(アサヒカメラ編集長)、富士フォトサロン展覧会委員会の審査により、新人賞には東ひろみ、菊池太樹、熊田哲朗の3氏が、奨励賞には岩上千賀子、君塚裕、竹山透、松ヶ下浩一、和田洋介の5氏、入選に尾崎則夫、岸本剛、桑嶋維、園原徹、田島さゆりの5氏が選ばれました。新人賞・奨励賞は10月26日から11月1日まで、東京・銀座の富士フォトサロンで全スペースを利用して発表展を開催致します。なお、新人賞3氏は大阪富士フォトサロンでも新人賞合同展を開催、関西地区の皆様にもご覧いただけます。 |
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■ 新人賞 |
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「ドラゴンブーツ。」
菊池太樹 |
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「マチトオトコ」
熊田哲朗 |
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応募総数は昨年を上回る282名で、ドキュメントを中心に身近な被写体から海外取材まで幅広いジャンルからの応募があった。写真で混沌とした世界観や自己の内面に迫ろうとした作品も多く見うけられた。今回の審査は前回に引続き、3人の審査員に全作品を審査いただき各々1作品を推薦をいただくという方法をとりました。
東ひろみ氏の「La Multi Ani」は、対象をフレームの中に収めるのを放棄したような伸びやかさが気持ちいい作品。ザラついた画面処理はリアルな現実を作者だけの独自の風景に代えている。ルーマニアが2001年の新世紀を迎えるまでをまとめた私的フォトエッセイ。
菊池太樹氏「ドラゴンブーツ。」は、多くの写真家が人や社会と対峙することを避けている中で、それらと対峙しようと試みた作品。二十代の人間がもどかしさと苛立ちを抱えながら、写真を通してなんとか社会と関わりあおうとしている姿が感じ取れる作品。
熊田哲朗氏「マチトオトコ」は、モノクロームで4枚を1組のフォーマットに見せた手法が新鮮な作品で、中に人が1枚必ず入っており語り合っているような兼合いが面白い。縦長の作品はパワーを必要とするが組写真を想定したトリミングが的確である。
富士フォトサロン展覧会委員会 |
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このページの画像、文章は「富士フォトサロン新人賞 2001」入賞発表の、オフィシャルサイトより抜粋したものです |
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● この他の入賞作品、奨励賞は、オフィシャルホームページ をご覧下さい |
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