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JDN カレンダーデザインアワード 2010・審査について
審査会の様子 審査会の様子 審査会の様子
JDNメンバーによる審査会の様子

■ 総評

毎年行っているJDNカレンダーコンペも4回目となった。
通常のコンペやアワードは、回を重ねるごとに応募作品のレベルが徐々に上がっていくのだが、今年は急激に数が増えたのとクォリティーの向上が顕著に現れた年である。

今回のカレンダーコンペの応募作品は、昨年の倍を集め、応募総数で500をはるかに超えた。もっとも驚いたのは、応募数ではなく、昨年とは比較にならないぐらい作品のクォリティーが上がったことだろう。

特に、写真のジャンルの秀作が増えたのが、例年とは異なるところ。
また、寅年を意識した虎のイメージを率直に表現した作品や、虎の表現を崩して抽象化した作品など、12年に1回の干支など、時節をうまく作品に表現した秀作も数多く見受けられた。

選考の基準の一つに、表現手法を13枚にちりばめる、というのがある。写真やグラフィック、イラスト、インスタレーションなど、様々な表現手法を紙の上に再現して、クリエイターの表現する力を凝縮ためだ。また、季節感ある作品を該当の季節に合わせる、という選考の条件もある。これは、作品が夏向きなのか冬向きなのか、そこにどれだけの作品が集まっているのかがポイントになる。例えば、夏は青空や金魚など夏を感じさせるモノ、冬は雪や寒色系、冬と言っても1月はカレンダーの扉になるのでしっかりとした落ち着いた作品が求められる。春は艶やかな明るい系統色が好まれるが、今年はどちらかというと季節感ではなく、作品のバリエーションが入って決まった格好になった。秋は収穫の秋や読書の秋といった落ち着き感が選考を左右する。カレンダーの表紙の基準は、昨年が黄色であったため黄色は敬遠され、さわやかな緑を基調にしたモザイク柄の虎に票が集まった。季節に関しては、夏に冬の作品は選ばれない、とでも言えばわかりやすいだろう。また、金魚など季節感や季語は、若干異なっているので、ここはご了解頂きたい。

13枚の中から1枚選ばれた最優秀は、作品タイトル「signs」背景をブラックアウトした手のひらに覆われた卵に決まった。
最終選考には、モザイク状の緑の虎を表現した「GREEN」と票を二分した。
作品のフィニッシュといった完成度が決め手となり、「signs」が最優秀賞となった。最終選考に残った13作品はいずれも甲乙つけがたく難航した。また、選から漏れた作品もレベルが高く、表現や精度も良かったため、選考に時間がかかった。
次回開催時には、独特の発想を持った作品の応募を期待しています。

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■ 審査員からコメント


表紙 「GREEN」 :
2010年の干支は虎。虎は食物連鎖の頂点です。その虎の模様が、鮮やかでグラデーションのあるグリーンと紅葉を感じさせるイエロー、またその中を鳥や鹿などさまざまな動物がまぎれています。そして、虎の目には地球が。作り手の環境問題への感受性は、そのまま受け手にも共感をもって迎えられるのではないでしょうか。2010年の表紙にふさわしい、時代を表している作品です。





1月 「signs」 :
生まれてくる命の鼓動が、まるで耳に響いてくるかのような迫力をもった作品。手のひらで卵を温かく包みこんでいる構図は、新たな命を育む人の優しさを感じさせる。生命の「強さ」と「優しさ」の両側面が、うまく描き出されている。





2月 「Blanche-Neige」 :
イマジネーションをかきたてられる抽象的なモチーフと、冬の寒さ、寂しさを思わせる背景の構図・色彩により、とても絶妙に表現されています。
モチーフやテーマに独自性があり、かつ共感できるという、難しい「冬」のテーマを、作者ならではの視点でよくとらえられている点が評価につながりました。





3月 「hibihi」 :
様々なマチエルをチップにして散りばめることで、その時の気持ちや感覚で作品に受ける印象が変わってくるところが面白いと思いました。このような楽しみ方があると、毎日カレンダーを見ることが楽しくなってきますね。





4月 「change」 :
表現方法のユニークさが気に入りました。写真のモデルはどうやっててっぺんに登ったのだろうか?4月は色々な方が新しい環境になる季節。次の自分に向かうために、4月の1ヶ月間このデザインを見ながら、脱皮を考えてみようと思う。今までにあまりない4月が過ごせそうだと感じた。





5月 「狛虎緑風図」 :
少女を見つめる虎の目が慈愛に満ち、二人の絆の強さを感じさせます。やさしい色使いが温かさを、流れるそよ風とともに運んできてくれているようで、眺めていて穏やかな気持ちになれる作品です。





6月 「雨ふり」 :
私達が、昔から知っている物語に出てくるうさぎは、どれもずる賢いウサギばかりで、猫や犬に比べ、あまり人懐っこい動物とはいえない。しかし、この作品は、傘を差し延べるウサギの姿が、水彩画のタッチで描かれることによって、ウサギのやわらかい感じと素直なやさしさが表現できていて、とても、愛らしく思いました。





7月 「金魚」 :
うちにも金魚がいます。太陽を反射してキラキラと光る様や、透明な水の中に潜む奥行が上手に表現されている印象を持ちました。これほどに分岐した尾びれを持つ金魚は、多分珍しいのではないかと思うのですが、炎のようにも見えて、背景の青緑との対比も面白いです。





8月 「fatmama&slimdad」 :
太ったママとほっそりパパ。どう見ても、主導権を握っているのはママ。日本の現代夫婦の縮図そのものですね(笑)ですが、二人ともとても仲良しな感じが伝わってきて、見る人を明るくさせる面白い作品だと思います。





9月 「夏の宝石達」 :
誰もが懐かしさを感じるであろう「縁日」というテーマ。それを、単純に「屋台」や「浴衣」などで表すのでなく、少し抽象的にも感じるモチーフを選んだ点が良いと思います。柔らかな色使いとタッチで描かれている、温かみのある作品ですね。厳しい夏が終わり、風の涼しさや夕焼けの美しさを感じ始める「9月」という月に、ぴったりの1枚でした。緑亀のお名前は「ミチヨ」ちゃんとのことですが、その由来が気になります。





10月 「読書の秋」 :
読書の秋をテーマにした作品。右上から光があたってできた微かな影や、広い空間に散っていく文字たちを見て、優美な秋の空気を感じました。芸術や読書の秋にふさわしい、静かで美しい作品だと思います。





11月 「プチ野心。」 :
浴槽に手を掛け、一点を見つめる少年。いったい何を企てているのでしょう?蛇口の近くにいるのはお湯が熱かったからなのでしょうか?少年のひたむきに考える姿は、一方では熱さに耐えているかのようにも見え、微笑ましくもまり、背景のレトロ感も相まってどこか懐かしさを感じさせます。





12月 「街」 :
JDNカレンダーデザインコンペは、12カ月と表紙の計13枚を選ぶスタイル。1次審査で残った作品について、どの月にすればよいかを検討していくため、どうしても倍率が高い月、低い月が出ます。また「イラスト系のものばかりが3カ月続く」というような事も避けているので、運・不運の部分があることも否めません。ただ、様々な条件があるにせよ、こちらに強く訴えかける作品は生き残っているのも事実。この作品も多くの評価を集めて12月に推薦されました。





 

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