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JDN年賀状デザインアワード2010 結果発表

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■ 総評

ページトップへ ページトップへ 【ジャパンデザインネット 編集長 / 石井 透】
 今年のカレンダーコンペは、昨年を上回る約600もの作品が集まりました。作品はどれもクオリティが高く、見応えのあるものばかりでした。

 カレンダーは月や季節にちなんだデザインや、あえて季節感のない事柄をテーマに設けてデザインできたりと、自由度の幅広いプロダクトです。
 毎年、当アワードに寄せられる応募作品の中で多いのが、干支をテーマにしたものです。今回も来年の干支であるウサギをモチーフにした作品が、多数寄せられました。例年は、同じテーマでも上手く作者自身のオリジナリティを表現した作品が多くありましたが、今年は似ている作品が多かったように感じます。作者のアイディアや発想のスタートが、それぞれ同じ地点から始まり、そこで終始していることが大きな原因ではないでしょうか。ファーストインスピレーションやファーストアイディアで終わるのではなく、展開やギミックなどひねりの要素まで考えると、作者自身のオリジナリティが見える作品になると思います。
 ウサギというテーマからは2点が選出されました。2つの作品は、表紙と8月のページに掲載されています。冬のイメージの強いウサギが夏のページに登場するのは、なかなか面白い試みとなります。夏のページのウサギは、偶然の産物的な要素と、ウサギの形に気付く観察眼によって生まれた作品です。一方の表紙のウサギは、白を基調としたデザインでまとまりがあり、静寂を感じる好感度の高い作品になりました。どちらも写真という手法を用いていますが、表現技法の違いでイメージが大きく異なる作品になっています。 その他、季節をテーマにした作品もたくさん応募いただきました。季節によっては作品数が少ないこともあるので、そこを狙って応募することも、受賞するカギになるかもしれません。

 最優秀賞作品は、JDNカレンダーデザインアワード初となる立体作品です。辞書をくり抜いた隠しボックスのようなデザインには、「知識を否定する」という意味が隠されています。応募作品はカレンダーの図柄になるため、平面作品で提出することになります。しかし、あえて立体作品で提出されたこの作品は、カレンダーデザインに対する新しい提案として、審査員の方々にも高く評価されました。

 JDNカレンダーは、デザインショップcaina.jpで購入者全員にプレゼントしています。また、販売も行っています。2011年度の「顔」となる13作品を、是非お手にとってご覧いただければと思います。 今回ご応募いただいた皆様、ありがとうございました。来年もJDNカレンダーデザインアワードの開催を予定していますので、次回も是非ご応募下さい。カレンダーという枠組みにとらわれない、オリジナリティ溢れる作品の応募を期待しています。


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■ JDNスタッフからコメント


表紙 「Rabbit」 :
 白い背景から浮かび上がる真っ白なウサギがこちらを見つめています。「あなたはどんな一年にしますか?」と、問いかけているようでもあります。無垢なイメージを放つ「白」と「うさぎ」。無垢ゆえに鋭く私達に問うようでもあります。可愛くもあり、心に響く作品となっています。





1月 「11」 :
 2011年の幕開けにの相応しい「2011」をモチーフにし、紅白という縁起の良い色使いも印象的な作品。作品の中にも様々な「2011」がありますが、あなたはどんな「2011」を過ごすのでしょうか?





2月 「オランダシシガシラ」 :
 金魚の身体の肉感、頭のコブのふくらみ、うろこの一枚一枚、そしてユーモラスな表情。作者の鋭い観察力と、生き物への愛情が伝わってきます。全体のふんわりとした温かい雰囲気が、とても魅力的です。作者が描く生き物を、金魚以外にも観たくなりました。





3月 「さえずり」 :
 背景の鮮やかな黄色、これからやって来る春の訪れを喜びさえずる小鳥達。一目で春にふさわしい作品だと思いました。春を運ぶメロディーはどんな曲をかなでているのでしょうか?見ていて心があたたかくなる作品です。





4月 「えぇこやぁ~・・・」 :
 見る人を惹きつける不思議な魅力を感じます。完成度も高く、ローアングルからの満面の笑みはとてもインパクトがあり、見ていて暖かい気持ちになります。CG作品の受賞は、今回が初めてのことです。このような作品が今後増えていく事に期待したいと思います。





5月 「毛筆迷路」 :
 一見すると、蚊取り線香に細工をした夏向きの作品では?と思いました。筆の迷路というところに意外性があり、面白く感じました。単純な形状ですが、良くみると複雑なデザインに心を奪われました。





6月 「another world」 :
 日射しが差し込んで、明るい希望の世界と水たまりの中の不思議な世界が交錯している、そんな雨上がりのひとときが異なる光の描写で表現されています。





7月 「気にしないホッキョクグマ」 :
 深刻な社会問題である「地球温暖化」を、コミカルに、可愛らしく表現しています。現実では、大きな温暖化被害を受けているホッキョクグマ。この 作品では、そんな心配なんて必要ないかも?と思わせる程の、のほほんグマです。モチーフを多用せずに、「クマ」と「氷」と「扇風機」に絞ること で、メッセージをストレートに伝えています。のんびりとしたタッチの印象に反して、実は深いテーマを持った作品です。





8月 「ひまわり畑」 :
 カラッとした暑さの8月に、さわやかな風がふいたように感じさせる作品です。幼いころ、よく空を見上げては、動物を探したものです。ですが、いままでにこんなに大きいうさぎは、はじめてみました。ふとした時に、雲がうさぎになっていたなんて、奇跡ですね!





9月 「Knowing is not enough.」 :
 色の白いは七難隠す、ではなく、能ある鷹は爪隠す、でもなく、木の葉を隠すなら森の中。紙を隠すなら本の中です。本の中でも分厚いもの、といえば辞書。くりぬいちゃってポストカード入れにするなんて洒落てますね。カレンダーの図柄に使いますので、応募の際は写真など平面でのプレゼンになるのですが、「立体のオブジェ」を提出してきたのも評価ポイント。





10月 「『迷路』」 :
 独特なタッチ・色使いで描かれた、異国情緒漂う街並みがとても印象的でした。作品の中の女性は、まるで見ている人を街の中へ誘っているかのよう。曲がり角の先には一体何があるのか?作品の続きを想像してしまいます。





11月 「楽隊」 :
 一枚の絵から、物語を連想させられます。なにもない場所に、陽気な楽器の音だけが響いている・・どこか郷愁を感じました。彼らは何を思いながら、旅を続けているのでしょう。とても考えさせられる不思議な絵ですね。





12月 「water in the sun」 :
 一見、CGで作られた作品かと思ったが、写真で実際に撮影されたものだという。しかも、加工は一切されていない。作者のコメントに「この作品は合成ではない」とあえて記入してあることからも、あくまでリアルな場所で撮影した景色であることを強調している。
 世界にはまだ私たちの知らない景色がたくさんある。この作品からは、それを浮き彫りにすることができる写真の力をあらためて感じた。CGなどの加工が一般化されている今だからこそ、より響く作品だ。





 

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